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邦訳二種伊曽保物語の原典的研究　正編

目次を表示します。

第Ⅰ部　研究編
　序章　本研究の梗概
　　　　　付・主要参考文献一覧
　第1章　総説Ⅰ・古活字本・天草本イソポ物語の欧文原典の系統
　　(1)L'Estrange集との比較について―原典の系統追求の発端―
　　(2)Caxton集との比較について―Steinh&★(oにウムラウト)wel集と古活字本祖本―
　　(3)Tuppo集との比較について―古活字本寓話部序「いそほ物のたとへをひきける事」―
　　(4)その他の集との比較について―Planudesのイソップ伝を有するギリシア語ラテン語対訳系集成本との関係―
　　(5)天草本下巻の成立について―ギリシア語ラテン語対訳系集成本との比較―
　第2章　総説Ⅱ・広本説およびロドリゲス日本大文典所引イソポ例文の問題
　　(1)いわゆる広本文語訳本説をめぐって―新村説と土井説―
　　(2)大文典所引イソポ例文の分析・その1
　　(3)大文典所引イソポ例文の分析・その2
　　(4)大文典所引イソポ例文の分析・その3
　　(5)大文典所引イソポ例文の分析・その4
　　(6)新訳本天草本下巻とロドリゲスの引用態度について
　　(7)古活字本祖本からの引用例について
　第3章　各説Ⅰ・古活字本・天草本イソポ伝の問題
　　(1)イソポ伝の形式的特徴について―Caxton集と古活字本・Planudesと天草本―
　　(2)原典的イソポ伝の構築および古活字本・天草本イソポ伝との比較―Daly(G本)・Caxton集(Steinhöwel集)・Tuppo集・Planudesとの比較―
　　(3)原典的イソポ伝から見た古活字本イソポ伝の問題点・その1
　　(4)原典的イソポ伝から見た古活字本イソポ伝の問題点・その2
　　(5)原典的イソポ伝から見た古活字本イソポ伝の問題点・その3
　　(6)原典的イソポ伝から見た古活字本・天草本両イソポ伝の問題点
　　(7)古活字体イソポ伝における挿入話について
　　(8)原典的イソポ伝から見た天草本イソポ伝の問題点
　第4章　各説Ⅱ・古活字本祖本に拠ると思われる天草本イソポ伝の特徴
　　　　　―原典的イソポ伝とは相違するという点において一致する古活字体・天草本両イソポ伝の共通点―
　　　　　(以下,各節の題名は古活字本に拠って挙げる)
　　(1)「柿を吐却する事」「荷物を持つ事」「本国の事」(後半部)等
　　(2)「農人の不審の事」「けだものの舌の事」
　　(3)「シヤント潮飲まんと契約候事」「棺槨の文字の事」
　　(4)「サンの法事の事」「リイヒヤより勅使の事」
　　(5)「イソホリイヒヤに行く事」「イソホリイヒヤに居所を作る事」
　　(6)「イソホ養子をさだむる事」「ネタナヲ帝王不審の事」等
　　(7)「イソホ子息に異見の条々」
　　(8)「ヱソツトの帝王より不審の返答の事」等
　　(9)「学匠不審の事」
　　(10)「イソホ臨終におゐて鼠蛙のたとへを言ひて終る事」
　第5章　各説Ⅲ・天草本イソポ伝と欧文参考原典について・その他
　　(1)天草本イソポ伝における原典的一面について
　　(2)天草本イソポ伝とPlanudesとの関係について
　　(3)古活字本イソポ伝における原典的一面について
「研究編」のまとめとして
第Ⅱ部　比較本文編(イソポ伝)
　　(1)イソポ伝本文
　　　　ア.1484年版Caxton集の「the lyf of Esope」
　　　　イ.古活字本伊曽保物語(無刊記第1種)におけるイソポ伝
　　　　ウ.天草本イソポ物語におけるイソポ伝「イソポが生涯の物語略」(翻字文)
　　(2)古活字本イソポ伝における挿入話
　　　　ア.Caxton集におけるAlphonsus集・Poggius集の該当話
　　　　イ.古活字本イソポ伝における挿入話の本文
第Ⅲ部　参考史料影印編(イソポ伝)―天理図書館本複製第74号―
　　(1)天理図書館蔵『Vita et fabulae』(with the Italian translation of Francesco del Tuppo.Napoli.1485.)におけるイソポ伝「Esopi Vita」の本文
　　(2)天理図書館蔵『Aesopi Phrygis,et aliorum fabulae』(Lugduni apud seb.Gryphium,1542.)におけるイソポ伝「Aesopi Vita」(Planudesのイソポ伝)本文