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探究日本文学 中古中世編

探究日本文学 中古中世編

定価: 13,200 (本体 12,000 円+税)
蜻蛉日記私抄・源氏物語年立論存疑・光厳院御集と花園院御集・軍記物語の思想性等、日本文学に関する著者独自の考証や論述を試みた中古・中世の論文16編を収載。

【この書籍は品切です。重版は未定です(2011.11.25)】
目次を表示します。

第一部 中古編
 一 蜻蛉日記私抄―上巻・初瀬詣での章の解釈など―
   一 文脈解読を困難にするもの
   二 出発から初瀬参籠まで
   三 宇治のわたり
   四 文体・描写
   五 印象的描写―心象表現
 二 源氏物語の構想に関する覚え書
   一 帚木・空蝉・夕顔の三巻の挿話性と原構想への一示唆
   二 末摘花の副次性と楔子的位置
   三 若紫・紅葉の賀・花の宴―主プロットの展開
   四 須磨明石の巻々
   五 大団円的構想 原構想の解決
   六 明石以前と澪標以後と
   七 後編の構想
   八 続編の論
 三 源氏物語年立論存疑―葵の巻前後の部分構図について―
   一 問題点
   二 兼良の考証とその反響
   三 ト定から野宮入りまでの事
   四 兼良の斎院御禊説
   五 付随する問題
   六 付記
 四 物語年立研究史の一駒―若紫の巻の時間をめぐって―
   一 序引
   二 新旧年立の難点
   三 花散里の巻の年立存疑
   四 若紫をめぐる年立図の修正
   五 付説
 五 浮舟悲劇の意味―究極的主題は何であったか―
   一 序章
   二 発端
   三 数にもあらぬ身の悲しさ
   四 人形にされた女
   五 人形の悲しさ
   六 二つの愛
   七 結び、蘇生・出家の意味
 六 大東急本奥義抄と忠岑十体
   一 大東急奥義抄と忠岑十体
   二 大東急奥義抄の書誌的考察
   三 顕昭所持の奥義抄
   四 忠岑十体の本文校勘から
   五 大東急本の資料的価値
   六 両本本文の比校
 七 大東急記念文庫本 奥義抄管見
   一 はしがき
   二 書写について
   三 改訂本的性格―その質的考察(一)
   四 改訂本的性格―その質的考察(二)
   五 改訂内容と他説との影響関係
   六 拾遺雑考
第二部 中世編
 八 三十六番相撲立詩歌と後京極摂政
   一 三十六番相撲立詩歌は良経自撰
   二 歌の作者の検討
   三 成立時期の考証
   四 後京極殿御自歌合との関係
 九 光厳院御集と花園院御集
   一 光厳院御集に関する考証の錯誤
   二 弁証その一
   三 弁証その二
   四 弁証その三
   五 列聖全集所収花園院御集(広本)の実態
   六 書陵部蔵花園院御集の成立過程
   七 弁証の帰結からの提説
 一〇 光厳院御集ならびに拾遺
   序ならびに凡例
   校本光厳院御集
   光厳院御集拾遺(新編)
    (い)風雅和歌集所出太上天皇御製歌
    (ろ)新千載和歌集所出法皇御製歌
    (は)新拾遺和歌集所出法皇御製歌
    (に)新後拾遺和歌集所出光厳院御製歌
    (ほ)新続古今和歌集所出光厳院御製歌
    (へ)臨永和歌集所出東宮御歌
    (と)藤葉和歌集所出院御製歌
    (ち)補遺追加 法華経要文和歌より
 一一 白髪集と宗祇(ネ→示)初学抄
   一 白髪集と宗祇(ネ→示)初学抄とは別の書
   二 弁証
   三 本来の白髪集は切字伝書
   四 宗祇(ネ→示)初学抄の写実主義論
 一二 連歌発句管見―切字と句格―
   一 発句と季題
   二 発句句格論への序説
   三 切字としての「や」「かな」
   四 初期俳諧の発句への推移
 一三 出陣千句考説
   一 解題諸説の錯誤に対する弁証
   二 三島神前独吟千句の成立
   三 乱世の文学としての連歌の姿勢
   四 三島神前独吟千句の構成
 一四 柴屋軒宗長の文学―現実諦観とわび―
   一 はしがき
   二 宗長の三島独吟千句の事
   三 宗長連歌の考察
   四 同じく
   五 酬恩庵に於ける俳諧連歌の考察
   六 宗長の俳諧体短歌長歌の風体
   七 宗長の随想的散文の面白味
   八 転換期の文学者としての宗長
 一五 続・柴屋軒宗長の文学―俳諧体散文の誕生―
   一 続稿の弁
   二 東路のつとの文体
   三 宇津山記の文体
   四 宗祇(ネ→示)・宗長・芭蕉の比較
   五 宗長の散文の文章史的評価
 一六 軍記物語の思想性
   一 序文・序章の示す思想的性格
   二 保元物語を支配する思想の性格
   三 平治物語の思想性をめぐって
   四 平家物語の主題的統一
   五 思想的主題から見た太平記の位置
   六 義経記・曽我物語の位置
員外 光厳院御製歌拾遺追補
付録 本書と関連ある著者執筆著書・論文の目録
 
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著者原田芳起 著
発行年月日1979年12月15日
頁数474頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-0520-5