博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社|(株)風間書房

太安萬侶の表記意識

太安萬侶の表記意識

表現と解釈に関する論文集

定価: 3,850 (本体 3,500 円+税)
わが国最古の金石文から古事記序文までを詳細に検討、当時漢字を用いて日本語文を書くということがいかなる言語事実を意味したかを解明。他8編の論文を収録。

【この書籍は品切です。重版は未定です(2011.11.25)】
目次を表示します。
まえがき
一 太安萬侶の表記意識について
 (一)古事記以前の表記
   1 推古以前の表記
   2 推古朝の表記
   3 推古朝後の表記
 (二)古事記の成立事情
   1 序文に見える成立事情の概要
   2 当時の歴史書
   3 古事記作成の動機
   4 口授伝承の問題
   5 天武天皇の崩御
   6 元明天皇の詔旨
 (三)安萬侶の表記意識
   1 上古の時の言意の素朴
   2 訓による表記では語音が不十分
   3 全部万葉仮名で書けば
   4 音訓の交用と全て訓による表記
二 表現と時制―助動詞「た」のいわゆる存在態について―
 (一)陳述と助動詞
 (二)言語活動における「時」の二面性
 (三)「た」が過去および完了を表わすと言われる事の意味
 (四)存在態の意味
 (五)存在態と連体詞
三 文と陳述との基本的関係 
 (一)文の概念の不統一
 (二)文の範ちゅう
 (三)陳述の意義
四 文と表現に関する一考察
 (一)問題の所在
 (二)思想の表現
 (三)語と表現
 (四)文の概念規定
五 一人称小説における陳述の構造
 (一)一人称小説
 (二)一人称者の実体
 (三)一人称小説における陳述の構造
六 戯曲における陳述の構造
 (一)陳述の構造
 (二)戯曲の持つ陳述上の特徴
 (三)「ト書き」の話し手と聞き手
 (四)「せりふ」の話し手と聞き手
 (五)俳優の立場について
 (六)戯曲における陳述の時点
七 詩における陳述について
 (一)言語の形象がもつ二つの意味
 (二)詩における言語の美的形象性
 (三)詩における言語の実用性
 (四)詩における象徴的表現法
 (五)詩における陳述
八 宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」についての一解釈
 (一)「銀河鉄道の夜」の主題  
 (二)錯簡の問題
 (三)第四次感覚と創作動機
 (四)とし子の死と主題
九 内在的意味と解釈の限界
 (一)「わかる」と解釈
 (二)相対的理解の絶対化と解釈
 (三)内在的意味と外在的意味
 (四)外在的意味解釈の絶対化
 (五)内在的意味解釈の絶対化
 (六)遠近法的解釈の限界
申し訳ございませんが、只今品切れ中です。
著者原田章之進 著
発行年月日1979年07月31日
頁数266頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-0515-1