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  • 残部僅少

源氏物語の助動詞完了態用例の新研究(上)

定価: 13,200 (本体 12,000 円+税)

古典文法の中心で語彙の宝庫でもある「源氏物語」に、助動詞ツ・ヌ・タリの用法を見い出し、一語一語を分類整理して従来の学説に新たな見解を加えて詳細に論述。

【著者紹介】
伊藤慎吾(いとう しんご)
武庫川女子大学教授
※略歴は刊行当時のものです※
目次を表示します。

凡例
第一編 助動詞ツ、ヌの研究
 第一章 序論
 第二章 本論
  第一節 動詞の自他
  第二節 動詞の自他と助動詞ツ、ヌとの関係を知る方法
   第一 ツが動詞に接続する実例の検討
   (イ)ツが単独に動詞の接続するもの
   (ロ)ツが他の助動詞と複合して動詞の接続するもの
   (ハ)ツが単独またはその複合語とともに動詞に接続するもの
   第二 ヌが動詞に接続する実例の検討
   (ニ)ヌが動詞に単独の形で接続するもの
   (ホ)ヌが他の助動詞と複合して動詞に接続するもの
   (ヘ)ヌが単独またはその複合語と共に動詞に接続するもの
  第三節 動詞の構成によって自動他動に分かれるものについての検討
   其の一 語幹を同じうして語尾がサ行とラ行とに分かれるもの
   其の二 ある動詞とその動詞にサ行の語尾をつけて動詞としたもの
   其の三 ある動詞とその動詞の語尾にるをつけて動詞としたもの
   其の四 一つの動詞が二様の活用を有するもの
   其の五 同じ動詞にツ、ヌが共につくもの
  第四節 動詞の自他とツ、ヌとの関係
  第五節 助動詞ツと助動詞ヌとの使い分けの研究
   (1)ツとヌ
   (2)ツルとヌル
   (3)ツレとヌレ
   (4)ツベシとヌベシ
   (5)テムとナム
   (6)ツラムとヌラム
   (7)テケムとヌケム
   (8)テマシとナマシ
第二編 助動詞タリの研究
 第一章 序論
  第一節 助動詞タリの活用形の用法
  第二節 助動詞タリと動詞との接続
   (イ)助動詞タリのみが動詞に接続するもの
   (ロ)助動詞タリが助動詞ヌと共に同一の動詞に接続するもの
   (ハ)助動詞タリが助動詞ツと共に同一の動詞に接続するもの
   (ニ)助動詞タリが助動詞ツ、ヌと共に同一の動詞に接続するもの
第三編 結論
 助動詞完了態としてのツ、ヌ、タリについて
著者伊藤慎吾 著
発行年月日1978年10月15日
頁数586頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-0501-4