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  • 残部僅少

上代文学研究史の研究

定価: 9,680 (本体 8,800 円+税)

研究史の対象を万葉研究史の初期ともいうべき伝誦の問題と、賀茂真淵の「万葉考」への過程及び真淵の学統のひろがりとそれが持つ限界性に広げて考察。資料付。
目次を表示します。
第一部 萬葉歌の伝誦
  一 萬葉集東歌に於ける「かなし」の独自性にふれて
  二 萬葉集東歌に見える「かなし」の考察
    ―その地方性闡明のためのこころみ―
  三 萬葉歌の伝誦
    ―古今和歌六帖にみられるその類型の指摘をめぐって―
  四 「むらさきににほへる妹」
    ―古今和歌六帖の萬葉歌の枕詞における異伝発生のある場合―
  五 萬葉歌異伝の発生
    ―柿本集「紫ににはへる妹がかくしあらば」における書承の場合―
第二部 研究史の研究
  六 賀茂真淵の記紀歌謡注釈
  七 「かはほり」について―斎藤彦麿の「古事記燈」弁駁― 
  八 斎藤彦暦の古典研究―「萬葉爪印」について― 
  九 萬葉集略解の方法―巻三の述作をめぐって―
  一〇 「続萬葉論」の成立をめぐって
  一一 広島大学文学部蔵金塊和歌集の賀茂真淵の序言
     ―秦親盛の識語をめぐる一考察―
  一二 賀茂真淵の金塊和歌集研究について
第三部 資料
  一三 南葵文庫旧蔵萬葉考の書入について
  一四 かはほり
  一五 萬葉爪印
  一六 木村正辞の萬葉集研究
     ―国立国会図書館蔵「萬葉集会読記」の紹介―
あとがき
人名・書名・事項索引
著者河野頼人 著
発行年月日1977年04月15日
頁数452頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-0468-0