グローバル化の中のポストコロニアリズム
環太平洋諸国の英語文学と日本語文学の可能性
定価:
4,180
円(本体
3,800
円+税)
- 目次を表示します。
-
まえがき
序論
間文化的状況から間文化主義へ 大熊昭信
カナダ
『サバイバル』考―アトウッドにおけるポストコロニアルな視線 松田寿一
アメリカ合衆国
父との和解―ソール・ベローの作品に見るユダヤ性からの解放 坂口佳世子
本当の大地は何処なのか―エィミ・タンの「秘められた感覚」を求めて 上石実加子
ポストコロニアルの島とディアスポラの可能性―ポール・マーシャルの『選ばれし土地、時を超えた人々』をめぐって 阿部暁帆
ベアトリスムラトーか―「ラパチーニの娘」にみるテキサス併合とアメリカの帝国化の時代の人種とジェンダー 庄司宏子
オーストラリア、ニュージーランドと南太平洋
D・H・ロレンス『カンガルー』―大英帝国と国家としてのオーストラリアとの間で 阿部陽子
もうひとつのコスモポリタニズム―モームの『木の葉の戦ぎ』を読む 大熊昭信
フィリピン
原爆文学と複数のアジア―N.V.M.GonzalezのThe Bamboo Dancersを読む 岡田泰平
中国と朝鮮半島
コリア系移民三世によるアイデンティティの模索―キャシー・ソン『写真花嫁』を読む 徳岡麻絵子
結語に代えて
文化化と脱文化の表象としてのジャズ―ポール・マーシャル、イシュメール・リード、キャリル・フィリップス、マイケル・オンダーチェをめぐって 大熊昭信
あとがき
執筆者紹介