博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社|(株)風間書房

グローバル化の中のポストコロニアリズム

環太平洋諸国の英語文学と日本語文学の可能性

定価: 4,180 (本体 3,800 円+税)

環太平洋諸国における少数民族や移民の痛切な苦悩の体験から発生した文学的営為を考察。作家の個人的な文化的経験にも関心を注ぎ、間文化主義の可能性を探る。

【執筆者紹介】
上石実加子(あげいし みかこ)北星学園大学文学部教授、博士(文学)
阿部暁帆(あべ あきほ)成蹊大学非常勤講師、明治大学兼任講師、修士(文学)
阿部陽子(あべ ようこ)成蹊大学非常勤講師、修士(文学)
大熊昭信(おおくま あきのぶ)成蹊大学文学部特別任用教授、博士(文学)
岡田泰平(おかだ たいへい)成蹊大学文学部助教、博士(学術)
坂口佳世子(さかぐち かよこ)宮崎大学教育文化学部教授、修士(文学)
庄司宏子(しょうじ ひろこ)成蹊大学文学部教授、修士(文学)
徳岡麻絵子(とくおか まえこ)成蹊大学非常勤講師、修士(文学)
松田寿一(まつだ じゅいち)北海道武蔵女子短期大学教授
※刊行当時のものです※
目次を表示します。
まえがき
序論
 間文化的状況から間文化主義へ 大熊昭信
カナダ
 『サバイバル』考―アトウッドにおけるポストコロニアルな視線 松田寿一
アメリカ合衆国
 父との和解―ソール・ベローの作品に見るユダヤ性からの解放 坂口佳世子
 本当の大地は何処なのか―エィミ・タンの「秘められた感覚」を求めて 上石実加子
 ポストコロニアルの島とディアスポラの可能性―ポール・マーシャルの『選ばれし土地、時を超えた人々』をめぐって 阿部暁帆
 ベアトリスムラトーか―「ラパチーニの娘」にみるテキサス併合とアメリカの帝国化の時代の人種とジェンダー 庄司宏子
オーストラリア、ニュージーランドと南太平洋
 D・H・ロレンス『カンガルー』―大英帝国と国家としてのオーストラリアとの間で 阿部陽子
 もうひとつのコスモポリタニズム―モームの『木の葉の戦ぎ』を読む 大熊昭信
フィリピン
  原爆文学と複数のアジア―N.V.M.GonzalezのThe Bamboo Dancersを読む 岡田泰平
中国と朝鮮半島
 コリア系移民三世によるアイデンティティの模索―キャシー・ソン『写真花嫁』を読む 徳岡麻絵子
結語に代えて
 文化化と脱文化の表象としてのジャズ―ポール・マーシャル、イシュメール・リード、キャリル・フィリップス、マイケル・オンダーチェをめぐって 大熊昭信
あとがき
執筆者紹介
著者大熊昭信・庄司宏子 編著
発行年月日2013年03月15日
頁数362頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1987-5