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平家物語流伝考

平家物語流伝考

定価: 5,280 (本体 4,800 円+税)
中世の軍記物・説話集に関連する「日蓮遺文」を抄出して「平家物語」研究の手がかりとし、物語中の男女・主従・親子の情愛と仏教の無常観との関わりを考察。

【この書籍は現在品切、重版は未定です。(2013.4.15~)】
目次を表示します。
前篇 日蓮遺文と平家物語
    まえがき
 第一章 日蓮、平家物語非享受説
  第一節 日蓮遺文を資料とした従来の研究
      野村・松本両氏の意見 後藤丹治氏の研究 後藤説の問題点
  第二節 日蓮遺文と平家物語との関係
      蘇武談をめぐって 平家山門連署をめぐって 明雲殺されをめぐって 重衝の斬られをめぐって 維盛・六代譚をめぐって       神社の数
 第二章 日蓮時代、平家物語非流伝説
  第一節 日蓮とその環境
      平家物語非流伝説への条件 日蓮の接した文化圏 日蓮における歴史・社会事象の重視 日蓮と軍記物
  第二節 日蓮遺文の対告衆
      対告衆の数と地域 対告衆―関東・東海地方 対告衆―佐渡・京都など
  第三節 日蓮による改竄や誤記の問題
      改竄をめぐって 誤記をめぐって
 第三章 日蓮時代の平家物語をめぐる諸問題
  第一節 「平家」と「平家物語」
      日祐の「本尊聖教録」 日蓮と「平家」 「平家」というもの  「平家物語」というもの
  第二節 平家物語と隣接文献との交渉をめぐる問題
      愚管抄の周辺 有王・俊寛話をめぐって 宝物集の周辺
  第三節 「平家物語」の生成期について
      宇治川先陣談から 朝敵揃から
  第四節 総括
後篇 平家物語と愛
   まえがき
 第一章 平家物語の展開
  第一節 平家の悪行
      「殿下乗合」まで 「鹿谷」をめぐって 「鹿谷」以後
  第二節 悪行老難波・瀬尾の造型
      片田舎性の具象 悪行者から英雄へ
 第二章 説話の受容
  第一節 中国系説話
      蘇武説話 燕丹説話
  第二節 日本系説話
      往生ということ 往生談と軍記物語
 第三章 平家物語の愛と無常
  第一節 「今」と「一所」
  第二節 愛と無常観
付篇 軍記物・説話関係 日蓮遺文抄
 索引
 あとがき
申し訳ございませんが、只今品切れ中です。
著者今成元昭 著
発行年月日1971年03月31日
頁数372頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-0366-9