日本書紀成立の研究 増補版
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序
序説 研究の範囲と方法
一 研究の範囲
二 研究の方法
第一章 和銅日本紀の研究史
一 江戸時代の研究
二 明治以降の研究
第二章 日本書紀後世改刪説の再検討
一 藤原長良裏書本と延喜写本
二 天慶竟宴和歌
三 奥義抄と天武紀
四 万葉集左注
第三章 和銅五年上奏日本紀の存在について
第四章 旧日本紀の逸文
一 奥義抄・和歌童蒙抄
二 袖中抄
三 詞林采葉抄・河海抄
四 倭姫命世記・神宮記・二十二社註式
五 政事要略・明文抄
六 日本書紀本文の矛盾
第五章 弘仁私記と旧日本紀
一 弘仁私記
(一)弘仁講書の年代
(二)弘仁私記序
(三)弘仁私記
二 養老私記と弘仁私記との関係
三 弘仁私記と旧日本紀との関係
四 旧日本紀の表現形式
五 旧日本紀の叙述内容
六 新撰姓氏録と旧日本紀
七 弘仁講書と旧日本紀
第六章 続日本紀の年代学的研究
一 日唐年代の対比
二 持統上皇の崩年月日
三 続日本紀の記述内容の年代的矛盾
(一)吉備真備の享年
(二)和銅二年六月の官符
(三)国分寺建立発願の詔
四 続日本紀の編纂過程
五 異種紀年法の性格
第七章 日本書紀の年代学的研究
一 旧日本紀の暦日
二 一年引き下げられた干支紀年法
(一)万葉集左注の日本紀
(二)先代旧事本紀
(三)扶桑略記・帝王編年記
(四)続日本紀に内在する紀年法
(五)金石文
(六)日本書紀本文の分析
三 疑われる年代と一年引き下げられた干支紀年法
四 ★(せんぎょく)暦紀年法
五 ★(せんぎょく)暦紀年法と旧日本紀
第八章 奈良時代における四分暦の存在について
一 異暦の存在について
二 四分暦の存在について
三 奈良時代の四分暦と唐代の四分暦
四 奈良時代の四分暦の性格
第九章 奈良時代の紀年法と中国の紀年法
一 二年引き上げられた紀年法
二 二年引き上げられた紀年法と暦法
三 中国における二年引き上げられた紀年法と奈良時代の紀年法
第十章 神武天皇元年の研究
一 甲寅元年説の資料
二 神武紀の本文批判
三 辛酉元年と甲寅元年
四 神武天皇元年が移動された痕跡
第十一章 豊受大神と旧日本紀
一 豊受大神の奉遷と現存日本書紀
二 興登魂命と旧日本紀
三 豊受大神と浦島子
四 豊受大神の神性
五 新旧両日本紀の性格と豊受大神
第十二章 天武紀の改刪と旧日本紀
一 弘文天皇の即位問題
二 天武天皇元年移動の問題
第十三章 和銅日本紀の叙述範囲と撰進年代
一 旧日本紀の叙述範囲
二 和銅日本紀の撰進年代
三 和銅日本紀の撰進年代と古事記
第十四章 和銅日本紀と仮名日本紀
一 学説史の回顧
二 和銅日本紀と仮名日本紀
第十五章 和銅日本紀と養老日本紀
一 和銅日本紀と養老日本紀
二 天智系的と天武系的
三 天の原理と地の原理
四 中国傾倒的と日本的
結語
附録 月朔干支表
あとがき
増補篇
第一章 二年引き上げられた干支紀年法の源流
一 日本の資料
二 中国の資料とその性格
三 インドの木星紀年法と中国の干支紀年法
第二章 好太王碑文と★(せんぎょく)暦紀年法
一 好太王碑文の干支紀年法
二 ★(せんぎょく)暦紀年法
第三章 文献批判学における常識的論理と弁証法論理
一 形式論理と常識的論理と弁証法論理
二 校訂と弁証法論理
三 逸文の探索と弁証法論理
四 同時代史料の史料的価値と弁証法論理
五 偽撰書の史料的価値と弁証法論理
増補版あとがき