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平安朝物語の研究 増補版

定価: 13,200 (本体 12,000 円+税)
安住を失った魂を反映し陵夷の時代の苦悶を象徴するがごとき反調和的な平安後期の思潮の中に、理想と現実を求めて著わされた物語の素材と構成を文芸的に論及。
目次を表示します。
第一部 源氏物語の研究
 源氏物語の構成
  源氏物語三部構成説批判
  宇治十帖の統一性
  宇治十帖の構成再論
源氏物語の女性像
  紫上論
  明石上論
  宇治の大君論
  浮舟論
  浮舟の結末―夢の浮橋を中心として―
源氏物語の内容
 転氏物語の美的理念
源氏物語の崇高美
源氏物語の「おもしろし」
源氏物語の象徴性
源氏物語の「笑ひ」―光る源氏を中心として―
平安朝物語の精神
  平安朝物語に現われた文芸思潮
平安朝物語の浪漫的精神―特に天人を中心として―
第二部 平安後期物語の研究
序章
  第一節 研究の対象
  第二節 物語の本質とその展開
第一章 平安後期物語概説
  第一節 歴史物語
  第二節 説話集
第三節 日記及び日記的家集
第四節 作り物語
   一 素材
二 構成
三 精神
第二章 平安後期物語各論
  第一節 狭衣物語の研究
   一 序説
   二 構成
   三 精神
第二節 浜松中納言物語の研究
   一 序説
   二 構成
   三 精神
第三節 夜半の寝覚物語の研究
   一 序説
   二 構成
   三 精神
第四節 取りかへばや物語の研究
   一 序説
   二 構成
   三 精神
附説 堤中納言物語の研究
余録 物語論
  物語性の研究
  無名草子の物語論
第三部(増補)
  帚木・空蝉・夕顔三巻の構成的意義
  六条御息所論
  葵上と六条御息所―光る源氏の心理を通して―
  源氏物語の陰影
  源氏物語における歌物語的契機
あとがき
増補版あとがき
所収論文初出一覧
著者森岡常夫 著
発行年月日1967年10月31日
頁数682頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-0286-0