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  • 残部僅少

古今集の構造に関する研究

定価: 9,350 (本体 8,500 円+税)
真名・仮名両序を明らかにし、本文の構想配列の究明から和歌を創作過程において把握することにより、はじめて各巻の組織構造の正確な解釈をなし得る可能性を論証。
目次を表示します。
緒言
序論
 創造主体と古今集
 古今集の作品主題
 古今集の集合性
 部立論
  歌合の面からの考察 私撰集の面からの考察 古今集の部立 部立の性格 部立の分化 部立の名称
 部立の内部構造
本論
第一編 古今集両序の構造論
 第一章 仮名序の構造論
  第一節 従来の構造論 
   親房の所論 契沖の段落 鳥居忱の構造論 了誉の構造論
  第二節 仮名序構造論の結論
 第二章 真名序の構造論
 第三章 両序の特殊性と構造論の意義
  第一節 両序の特殊性
  第二節 構造論の意義
第二編 古今集本文の構造論
 第一章 春歌の構造
  第一節 春歌の時期的区分と主題
  第二節 主題を中心にした一月の構造
   立春 雪 鶯(鳴く前の鶯 鳴く鶯) 若菜 霞 緑 柳 百千鳥 呼子鳥 帰雁 梅(咲く梅 散る梅)
  第三節 主題を中心にした二月の構造
   前半の咲く桜 前半の散る桜 後半の咲く桜 後半の散る桜 
  第四節 主題を中心にした三月の構造
   藤 山吹(咲く山吹 散る山吹) 逝く春
 第二章 夏歌の構造
  第一節 主題を中心にした四月の構造
  第二節 主題を中心にした五月の構造
   鳴き初める郭公 鳴く郭公
  第三節 主題を中心にした六月の構造
 第三章 秋歌の構造
  第一節 主題を中心にした七月の構造
   立秋 秋風 七夕(待つ七夕 会ふ七夕 別れる七夕) かなしき秋 秋の夜
  第二節 主題を中心にした八月の構造
   秋月 秋の虫 雁 鹿 萩 露 女郎花 藤袴 薄 撫子 百草の花 月草 秋の野
  第三節 主題を中心にした九月の構造
   秋の草木 前半の紅葉(色づき初める紅葉 色づいた紅葉) 菊 後半の紅葉(散る紅葉) 山田 逝く秋
 第四章 冬歌の構造
  第一節 主題を中心にした十月の構造
   時雨 冬の山里 氷
  第二節 主題を中心にした十一月の構造
   初雪 降りしきる雪
  第三節 主題を中心にした十二月の構造
   雪中待春 雪中梅花 年の暮
 第五章 賀歌の構造
 第六章 離別歌の構造
 第七章 ★旅歌( きりょか ) の構造
 第八章 物名の構造
  「物名」の名称と物名歌 物名の構造(鳥虫・植物名) 地名・雑名 墨滅歌の考察
 第九章 恋歌の構造
  第一節 恋歌一の構造
   六歌仙以後の歌
     忍ぶ恋 もの隔てたる 見ぬ人 見てし人 聞く恋 
   読人不知の歌
     初恋 恋ひぬ日はなし 河に寄す 花に寄す 鳥に寄す 夏に寄す 恋の乱れ 人知れぬ 海に寄す 心の悩み 夜の恋 恋ひや死ぬ つれなき人 夢に見えず 篝火に寄す 水に寄す 山に寄す 関に寄す 知らぬ人 人に知らせむ 春に寄す 夏虫に寄す 秋に寄す 雪に寄す
  第二節 恋歌二の構造
   小野小町関係の歌
     夢に見る 玉に寄す
   寛平御時后宮歌合の歌
     夢の通ひ路 草に寄す 夏虫に寄す 霜に寄す 藻に寄す 雪に寄す 君恋ふる 恋ひわぶ 涙に寄す
   題不知の歌
     夢に見る 涙の袖 郭公に寄す 秋に寄す 真菰に寄す 桜に寄す 川に寄す 夜に寄す 山路に寄す 紅涙に寄す 夏虫に寄す つれなき人 人知れぬ恋 見はてぬ夢 弓に寄す 不会恋
  第三節 恋歌三の構造
   会はずして帰る 無き名立つ されど通ふ 相会ふ夜 さぬぎぬの思ひ 夢かうつつか あひ見る 浮き名立つ恐れ 衣に寄す 夢路に通ふ 人目つつみ 人に知られぬ 色に出でぬべし 浮き名立つ 
  第四節 恋歌四の構造
   相見る恋 変らぬ恋 待つ恋 とはにあひ見む 熱愛 言しげくとも 心変りを恨む 飽かずして別る 深き心 心知れず 身をば離れず 昔の人への恋 えにし絶ゆ
   無情な往き来 恋の形見 
  第五節 恋歌五の構造
   昔を恋ふ いとはるる身 涙に濡ふふ 来ぬ人 忘草に寄す 夢に見ず 人待つ宿 たのむる 人を待つ 移りゆく心 野に寄す 川に寄す 色に寄す 花に寄す
   忘草に寄す 憂しと思ふ われからと思ふ 人に知らるる わびはつる時 恨むわが身 心の秋 仲絶えて年経る あきらめ
  第六節 恋歌全巻の構造
 第十章 哀傷歌の構造
  送葬時の歌 服喪中の歌 追悼の歌 辞世の歌
 第十一章 雑歌上の構造
  雑 月(待つ月 照る月 隠れる月) 老 水
 第十二章 雑歌下の構造
  厭世 遁世 厭世 遁世 漂泊 献白
 第十三章 雑体の構造
  短歌 旋頭歌 俳諧歌(四季歌 恋歌 雑歌)
 第十四章 大歌所御歌の構造
  大歌所御歌 神遊歌 東歌 祝言の歌
結論
著者松田武夫 著
発行年月日1965年09月20日
頁数724頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-0238-9