ミルトンの芸術の理論的研究(下)
定価:
17,600
円(本体
16,000
円+税)
- 目次を表示します。
-
ジョージ・ウエスレイ・ホワイティングの激励
緒言
まえがき
序論
(一)ミルトン研究の目的
(二)理論的研究の必然性
(三)二単位リズムと三単位リズム
(四)感情適合的形成
(五)実在・非実在の原理
(六)主題
第一部 サタンの側から
小序論
Ⅰ 地獄の中のサタン
一 サタンの矛盾
二 サタンの虚栄の修羅場―地獄の評議会―
(A)ピグミー変化
(B)サタンの異性体的輝き
(C)堕落天使達の論争
(D)論争の意義
Ⅱ 旅するサタン
一 サタンの「罪」と「死」との遭遇
(A)[罪」と「死」の描写の意義
(B)遭遇の意義
二 混沌界を越えるサタンの苦労
(A)混沌界
(B)サタンの厳しい労力
三 混沌界を過ぎて
(A)煉獄
(B)サタンのユリエル騙し
Ⅲ 地上のサタン
一 堕落前
(A)偶然の契機
(B)サタンの心象の現象
(C)サタンのイブ疑似誘惑
二 サタンのイブ誘惑
(A)サタンのエデンへの戻り
(B)サタンの下降と上昇
(C)サタンの三つの躊躇
(D)サタンの人間捜索
(E)現実のサタンのイブ誘惑
(F)サタンはイブの堕落に成功する
Ⅳ イブを誘惑した後のサタン
一 御子のサタンの裁き
二 地獄途上のサタン
三 地獄におけるサタン
第二部 神の側から
小序論
Ⅰ 天地創造
一 天地創造の神の目的
二 神の創造の計画
三 御子の世界創造
Ⅱ 救済史
一 人間の堕落の預言
二 人間の救済の預言
三 御子の贖罪の預言
四 沈黙
五 御子の受肉の預言
六 帰負説
(A)似像(Image)と性質(Nature)
(B)帰負された義
(C)天の愛は地獄の憎しみを凌駕する
(D)ミルトンの預言者的意識
七 御子の栄光化
(A)御子の栄光化
(B)リズム運動
八 御子の再臨の預言
(A)最後の審判
(B)第二の死
(C)永遠の救済
九 賛歌
Ⅲ 神は天使を送る
一 ラファエルを送る神の動機
二 ラファエルの講義
(A)不従順と切迫する危機への警告
(B)不遜な知識への警告
(C)イブへの屈服に対する警告
Ⅳ 回復された楽園の胚芽
第三部 人間の側から
序論
Ⅰ 堕落前
一 ミルトンの秘儀的描写
(A)イブについて
(B)楽園について
二 アダムとイブとの理想の関係
三 イブの夢
(A)サタンによるイブの疑似誘惑の一二の段階
(B)二単位リズムと突然性
(C)イブの飛翔の意味
四 アダムによるイブの夢の説明
(A)さまよいの概念
(B)「神」(“God”)(Ⅴ,117)は天使達
(C)イブはまだ無垢である
五 ラファエルのエデン訪問
(A)アダムとイブの庭仕事が神の憐れみを誘因する
(B)ラファエルの食物論講義
(C)ラファエルの自由意志の諫め
(D)イブの誘惑におけるラファエルの役割
六 アダムとイブの別れの朝
(A)イブの主導権
(B)アダムとイブとの間の会話の分析
(C)対照的形式
(D)イブの徳とアダムの弱点
(E)アダムの理性不足
(F)イブの無意識的誇り
Ⅱ 堕落
一 イブの堕落
(A)誘惑の雰囲気
(B)イブのグノーシスへの潜在意識的願望
(C)イブの天国の事情に対する願望の増大
(D)イブのサタンへの降伏
二 アダムの堕落
(A)イブの罪に対するアダムの衝撃
(B)アダムの悲しみの独白
(C)アダムの愛に対するイブの賞賛
(D)原罪の完成
Appendix
Notes
Bibliograph