中国語と日本語における程度副詞の対照研究
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本書の表記について
序 論
第一章 本研究の課題と方法
1. 研究の範囲と目的
2. 研究の課題と方法
第二章 程度副詞に関する先行研究
1. 中国語に関して
1.1. 副詞の定義
1.2. 副詞の分類
1.3. 程度副詞の分類
1.3.1. 王力1954の分類
1.3.2. 黄盛璋1957の分類
1.3.3. 馬真1988の分類
1.3.4. 周小兵1995の分類
1.3.5. 夏〓富1996の分類
2. 日本語に関して
2.1. 副詞の定義
2.2. 副詞の分類
2.3. 程度副詞の分類
2.3.1. 工藤浩1983の分類
2.3.2. 森山卓郎1985の分類
2.3.3. 渡辺実1990の分類
2.3.4. その他の分類
第三章 本研究における分類
1. 概説
1.1. 非特定的比較
1.2. 特定的比較
2. 両語の程度副詞の分類
2.1. 尺度の大小による分類
2.2. 比較を特定するかしないかによる分類
2.3. 量性の有無による分類
3. 両語の程度副詞の対応性について
4. キーワードの概念とその定義
第一部 程度副詞の用言修飾
第四章 「太」と〈あまり〉
1. 概観
1.1. はじめに
1.2. 先行研究
1.2.1. 「太」
1.2.2. 〈あまり〉
1.3. 本章の課題
2. 比較対照
2.1. 意味と形式
2.2. 捕捉の対象
2.3. 否定の過度
3. まとめ
第五章 「〓」「非常」と〈極めて〉〈非常に〉
1. 概観
1.1. はじめに
1.2. 先行研究
1.2.1. 「〓」「非常」
1.2.2. 〈極めて〉〈非常に〉
1.3. 本章の課題
2. 比較対照
2.1. 測り方と程度の格差
2.2. 文体とイメージ
2.3. 状態の捉え方
2.4. 感情の捉え方
2.5. 典型の捉え方
2.6. 否定の捉え方
3. まとめ
第六章 「很」と〈とても〉
1. 概観
1.1. はじめに
1.2. 先行研究
1.2.1. 「很」
1.2.2. 〈とても〉
1.3. 本章の課題
2. 比較対照
2.1. 程度評価の仕方
2.2. 状態の程度修飾
2.3. 状態の量的修飾
2.4. 動作の量的修飾
2.5. 否定の程度評価
3. まとめ
第七章 「十分」「相当」と〈十分〉〈相当〉
1. 概観
1.1. はじめに
1.2. 先行研究
1.2.1. 「十分」「相当」
1.2.2. 〈十分(に)〉〈相当(に)〉
1.3. 本章の課題
2. 比較対照
2.1. 基準の共有とずれ
2.2. 程度差と文体
2.3. 満足量と不足量
2.4. 制御性の有無
2.5. 否定の様相
2.6. 評価の仕方
3. まとめ
第八章 「〓」と〈比較的〉
1. 概観
1.1. はじめに
1.2. 先行研究
1.2.1. 「比较」
1.2.2. 〈比較的〉
1.3. 本章の課題
2. 比較対照
2.1. 程度の測り方
2.2. 構文の共通性
2.3. 程度性と量性の調和
2.4. 修辞的機能
2.5. プラス評価とマイナス評価
2.6. 類別評価
2.7. 否定の比較
3. まとめ
第九章 「最」「顶」と〈最も〉〈一番〉
1. 概観
1.1. はじめに
1.2. 先行研究
1.2.1. 「最」「顶」
1.2.2. 〈最も〉〈一番〉
1.3. 本章の課題
2. 比較対照
2.1. 最上位のランク付け
2.2. 意味の絶対性と相対性
2.3. 状態の程度修飾
2.4. 文法的構造との関わり
2.5. 修飾範囲
2.6. 最大限の否定
3. まとめ
第十章 「更」「還」と〈もっと〉〈さらに〉
1. 概観
1.1. はじめに
1.2. 先行研究
1.2.1. 「更」「還」
1.2.2. 〈もっと〉〈さらに〉
1.3. 本章の課題
2. 比較対照
2.1. 状態の程度修飾
2.2. 同質の比較と異質の比較
2.3. 状態の量的修飾
2.4. 動作の制御修飾
2.5. 動作の量的修飾
2.6. 命題間の添加修飾
2.7. 累加の否定
3. まとめ
第十一章 「稍微」「略微」「多少」「有点」と〈少し〉〈少々〉
〈ちょっと〉〈多少〉
1. 概観
1.1. はじめに
1.2. 先行研究
1.2.1. 「稍微」「略微」「多少」「有点」
1.2.2. 〈少し〉〈少々〉〈ちょっと〉〈多少〉
1.3. 本章の課題
2. 比較対照
2.1. 比較の仕方
2.2. 共起の必要性
2.3. 修飾のあり方
2.4. 文体差
2.5. 程度性の対応とその制限
2.6. 語意の軽重による制約
2.7. 絶対的な程度性による制約
2.8. 小程度への否定
3. まとめ
第二部 程度副詞の体言修飾
第十二章 程度副詞と名詞の関係
1. 概観
2. 比較対照
2.1. 程度性修飾
2.2. 方向性・空間性修飾
3. まとめ
第十三章 程度副詞と他の副詞の関係
1. 概観
2. 比較対照
2.1. 頻度・繰り返し・時間・範囲を示す副詞の場合
2.2. 他の程度を示す副詞の場合
2.3. 状態・情況を示す副詞の場合
3. まとめ
第三部 総合的考察
第十四章 文中における位置
1. 概観
1.1. はじめに
1.2. 直前での修飾と離れた位置での修飾とは
2. 比較対照
2.1. 離れた位置での修飾の原理及びその実態
2.2. 離れた位置での修飾不可の原理
第十五章 前置的修飾と後置的修飾
1. 概観
1.1. はじめに
1.2. 前置的修飾と後置的修飾とは
2. 比較対照
2.1. 前置的修飾と後置的修飾の相違
第十六章 文末表現との関わり
1. 概観
1.1. はじめに
1.2. 先行研究と本章の課題
2. 比較対照
2.1. 動態の文末表現との共起
2.2. 静態の文末表現との共起
第十七章 文法的機能の弱化及びその転成
1. 概観
2. 比較対照
2.1. 機能弱化の有無及びその転成
2.2. 命題外の用法
結論と今後の課題
第十八章 結論
1. 量性の言い表わし方
2. 程度性と量性の調和
3. 静的事象における程度否定
4. 量的語句添加の意義
5. 機能の拡張
第十九章 今後の課題
1. 他の程度を表わす副詞の対照研究
2. 言語行動に関わる程度表現の対照研究
3. 制御量の有無による対照研究
4. 程度副詞とモダリティの関係についての対照研究
5. 程度副詞と量的表現の関係に関する個別研究
6. 程度副詞の評価性に関する個別研究
注
本研究と関係する著者の論文目録
主要参考文献目録
あとがき
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