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源氏物語の理路

呼称と史的背景を糸口として

定価: 14,300 (本体 13,000 円+税)
「男・女」と「男君・女君」の違いや、藤壺・紫上・「准太上天皇」光源氏の呼称と社会的地位との関係について、物語本文を綿密に分析し、歴史的な流れをも視野に入れて検討する。

【著者略歴】
園 明美(その あけみ)
1968年 福岡生まれ
1990年 北九州市立北九州大学(現・北九州市立大学)文学部国文学科卒業
2000年 法政大学大学院人文科学研究科日本文学専攻博士課程単位取得満期退学
2008年 博士(文学)
現在、法政大学非常勤講師
目次を表示します。
序にかえて
凡例
第一篇 「男」・「女」と「男君」・「女君」
 序章 問題の所在と本篇の目的
 第一章 『源氏物語』以前―先行作品における用法―
 第二章 『源氏物語』における用法
第二篇 藤壺・紫上・光源氏に関する考察
 第一章 藤壺の身位と呼称に関する考察
  第一節 「かかやくひの宮」という呼称
  第二節 絵合巻における「中宮」呼称
 第二章 紫上の地位と呼称に関する考察
  第一節 紫上の妻妾としての位置付け―「大臣嫡妻」から「准後宮」へ―
  第二節 紫上の裳着―妻妾論との関わりから―
  第三節 「対の上」という呼称
  第四節 「紫の上」という呼称
  第五節 初音巻冒頭の「上」―儀礼的背景との関わりから―
 第三章 「准太上天皇」光源氏の身位と呼称に関する考察
  第一節 「准太上天皇」光源氏の身位―史実との関わりから―
  第二節 若菜巻以降の「大殿(おとど)」について
初出及び原題一覧
あとがき
引用参考文献著者名索引
書名索引
著者園明美 著
発行年月日2012年03月31日
頁数454頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1923-3