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発話リズムと日本語教育

定価: 7,700 (本体 7,000 円+税)
外国人の日本語の発音はなぜ不自然なのか? 音声の聴覚印象に大きく影響するリズムの習得に焦点をあて、その原因と指導法、習得プロセスをわかりやすく解説する。

【著者略歴】
小熊利江(おぐま りえ)
東京外国語大学卒業、お茶の水女子大学大学院博士前期・後期課程修了。
人文科学博士。
東京大学、東京外国語大学他にて非常勤講師、6th October Higher Institute of Tourism and Hotels(エジプト)にて専任講師などを経て、2006年~2008年稚内北星学園大学(東京校)にて専任講師として勤務。
専門は、第二言語習得および日本語教育学。これまで日本国内・海外の様々な機関で日本語教育に携わってきた。
目次を表示します。
第1章 第二言語としての日本語音声の習得
 1-1 はじめに
  1-1-1 第二言語の音声習得のプロセス            
  1-1-2 日本語音声教育の現状と問題の所在            
 1-2 音声言語におけるリズム    
  1-2-1 言語リズムにおける類型論        
  1-2-2 日本語のリズム                
  1-2-3 日本語の特殊拍                      
 1-3 第二言語の音声習得研究の枠組み
  1-3-1 中間言語音韻論                
  1-3-2 音声習得研究の手法              
  1-3-3 音韻の範疇知覚              
  1-3-4 音声の知覚と産出の関係          
  1-3-5 中間言語音韻論における変異性モデル     
 1-4 日本語学習者による発話リズムの習得研究の目的と意義
  1-4-1 研究の目的              
  1-4-2 研究の意義              
 1-5 本書の構成
 注

第2章 日本語学習者の発話リズムの特徴[研究1]
 2-1 発話リズム研究の背景
  2-1-1 学習者の発話リズムの問題点            
  2-1-2 学習者の発話リズムに関する先行研究          
 2-2 日本語学習者の発話リズムの研究    
  2-2-1 研究の目的           
  2-2-2 研究の方法           
  2-2-3 OPIテスト           
  2-2-4 音声評定の方法                
 2-3 日本語学習者による発話リズムの特徴   
  2-3-1 日本人評定者の聴覚判断           
  2-3-2 各日本語能力レベルにおける発話量            
  2-3-3 発話リズムの不自然さの全体的な傾向            
  2-3-4 日本語能力レベルごとの特徴                
 2-4 本章のまとめ
 注
 資料

第3章 日本語学習者による長音と短音の知覚[研究2]
 3-1 日本語の長音と短音の知覚研究の背景   
 3-2 日本語学習者の長音と短音の知覚に関する先行研究 
  3-2-1 横断研究:学習者の母語のリズム           
  3-2-2 横断研究:長音の環境的な要因           
  3-2-3 横断研究:学習者の日本語能力レベル         
  3-2-4 横断研究:音声指導の効果         
  3-2-5 縦断研究:習得過程の記述       
  3-2-6 縦断研究:音声指導の効果       
 3-3 日本語学習者の長音と短音の知覚に関する横断研究 [実験2-1] 
  3-3-1 研究の目的              
  3-3-2 研究の方法              
  3-3-3 日本語能力レベル別の横断研究の結果       
  3-3-4 日本語学習者の長音と短音の知覚の特徴      
  3-3-5 まとめ               
 3-4 日本語学習者の長音と短音の知覚に関する縦断研究 [実験2-2] 
  3-4-1 研究の目的              
  3-4-2 研究の方法              
  3-4-3 訓練群と統制群の成績結果        
  3-4-4 音声指導の効果に関する考察        
  3-4-5 個人の習得過程の分析        
  3-4-6 まとめ
 3-5 本章のまとめ
 注
 資料

第4章 日本語学習者による長音と短音の産出[研究3]
 4-1 日本語の長音と短音の産出研究の背景  
 4-2 日本語学習者の長音と短音の産出に関する先行研究
  4-2-1 横断研究:イントネーションの影響        
  4-2-2 横断研究:長音の環境的な要因        
  4-2-3 横断研究:学習者の日本語能力レベル        
  4-2-4 縦断研究:習得過程の記述        
  4-2-5 縦断研究:音声指導の効果        
 4-3 日本語学習者の長音と短音の産出に関する横断研究[実験3-1]
  4-3-1 研究の目的            
  4-3-2 研究の方法          
  4-3-3 日本語能力レベル別の横断研究の結果と考察    
  4-3-4 まとめ           
 4-4 長音と短音の産出に対する発話スタイルの影響[実験3-2] 
  4-4-1 研究の目的          
  4-4-2 研究の方法          
  4-4-3 発話スタイルの観点からの分析結果  
  4-4-4 発話スタイルが及ぼす影響    
  4-4-5 まとめ           
 4-5 日本語学習者の長音と短音の産出に関する縦断研究[実験3-3] 
  4-5-1 研究の目的          
  4-5-2 研究の方法          
  4-5-3 縦断研究による通時的な記述    
  4-5-4 音声指導の効果に関する考察      
  4-5-5 個人の習得過程の分析      
  4-5-6 まとめ           
 4-6 本章のまとめ
 注

第5章 自然発話における母音の長短コントロール[研究4]
 5-1 自然発話における母音の長短コントロール研究の背景 
 5-2 母音の長短コントロールに関する研究   
  5-2-1 研究の目的         
  5-2-2 研究の方法         
 5-3 母音の長短コントロールの特徴
  5-3-1 日本語能力レベルごとの特徴        
  5-3-2 超級レベルの日本語学習者の特徴   
  5-3-3 単語内の音節位置による影響     
 5-4 まとめ
 注

第6章 発話リズムの習得と日本語教育
 6-1 日本語学習者による発話リズム研究のまとめ  
  6-1-1 研究結果のまとめ           
  6-1-2 総合的な考察           
 6-2 日本語教育への提案
 6-3 今後の課題
参考文献
謝辞
著者小熊利江 著
発行年月日2008年07月31日
頁数210頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1688-1