英語表現構造の基礎
冠詞と名詞・動詞と文表現・文型と文構造
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Ⅰ 英語冠詞の用法とその学習
―中学校英語検定教科書の用例を中心に―
1.英語の名詞の3つの基本形
―英語の名詞は原形のままでは使えない
1.なぜ冠詞の学習指導は放置されてきたのか
2.英語は名詞も活用変化する
3.CountableとUncountable―複数形語尾の働きは何か
4.英語にa/anが必要な理由
5.不定冠詞a/anと数詞oneとの違い
6.‘play the piano’について
2.冠詞と英語の文章の展開―定冠詞の最も基本的な用法
Text1:‘Sea Turtles’
Text 2:‘Wasika’
Text 3:‘I Had a Good Time!’
Text 4:‘The Emerald Lizard’
3.「いきなりのthe」のストラテジー
1.修飾語句による特定化
2.「いきなりのthe」を支える4本の柱
3.発話の場面と社会の常識からの特定化
―Group AとGroup Bの場合
4.種類部分の特定化―Group Cの場合
5.種類メンバーの特定化―Group Dの場合
6.道具と動作、または楽器と運動競技
7.「4本柱」の受け止め方
4.冠詞から名詞を見る―英語冠詞の働き方
1.冠詞があって名詞がある
2.DOING/FEELINGとTHINGS/EVENTS
―‘magic’,‘miracle’,‘wonder’の場合
3.±個体性の判断―‘fun’,‘joy’,‘pleasure’の場合
4.定冠詞は場面文脈に依存する
5.不定冠詞a/anと定冠詞theの表す世界
1.働き方の違い―describeとidentify
2.すべての定冠詞は不定冠詞を含む
3.なぜ定冠詞に種類一般表現があるのか
4.‘play the piano’再論
6.種類表現のtheのための主な場面文脈
1.総称的種類表現と定冠詞
2.場所や時間部分の特定化と定冠詞―‘in’と‘on’を中心に
<特定の場所部分>
<特定の時間部分>
<特定の面的広がりまたは線的道程>
3.動作や行為の慣用表現と定冠詞―主に目的語として
4.冠詞の選択判断チェック
Text 1:‘Speech“My Dream”’
Text 2:‘Fishermen and Forests’
Text 3:‘Dandelions’
Ⅱ 動詞の意味と形態の発達
1.助動詞doの発達―「へん」とdon’tの比較から
1.「言学」、そして「へん」
2.なぜdon’tか―その起こり
3.ルーツの意味は消えない―「へん」とdon’t
4.なお続く勢い―doの使用拡大
2.否定疑問文、恐るべし―Yes/Noと「はい/いいえ」
1.「はい/いいえ」、侮るべからず
2.否定にして疑問なる文とは?
3.応答と相槌
4.Yes/Noの使い分け基礎練習
3.英語過去形の一千年-規則変化への道
1.どこが不規則変化なのか
2.過去形がたどった道
3.不規則度ということ
4.過去時表現はdental-suffixを目指す
4.進行形―ただいま進行中
1.後れて来た述語動詞形
2.急成長をつづける進行形
3.進行形の占める位置
5.完了形はどこから来たのか
1.haveが過去分詞と結びついたわけ
2.‘I had a book stolen[by me]’が条件
3.不特定過去「今を含む今まで[に]」
6.英語に未来時制はフィクションか
1.早すぎた「未来時制」宣言
2.未来時制がフィクションとされた理由
3.百年の歳月を経て
4.英語に未来時制はフィクションか
5.Binary systemの魅力
Ⅲ 話し手の判断と気持ちの表現
1.日本語の受け身と英語の受動態
1.「できられない」もわるくない
2.「ら抜き」はすばらしい
3.日本語は受け身形、英語は受動態
4.能動/受動と現在分詞/過去分詞
2.被害・迷惑の英語表現
1.「れる/られる」再び
2.「そんな冷たい言い方はないよ」
3.‘I had a book stolen’の多義性
3.法助動詞-話し手の判断表現
1.英語助動詞は混成チーム
2.法助動詞と否定
3.日本語の「出来た」と英語のcould
4.過去形と仮定の表現
1.なぜ仮定法か―fact vs non-fact
2.単純過去形の語用論
3.単純過去形と仮定法
4.仮定法現在と動詞原形
5.仮定法過去完了―愚痴・後悔の英語表現
1.愚痴と後悔
2.could[ku(d)]とcould have[kud★(v)]
3.‘I’d-a-told him’(言ってやったのに)
6.英語丁寧表現の基礎
1.日本語の敬語意識とその構造
2.英語の〈polite〉表現
3.英語丁寧表現の基本姿勢
4.「仮に」の形で婉曲に
5.断定的、命令的な口調は避ける
6.未来進行形の語用論
Ⅳ 文法的文の構造と基本文型
1.SV先導型―英語の文の基礎構造
1.文法的文の枠組み設定
2.「主語+動詞定形」―ハリデーのMood
3.Subjectのパラダイム化―3人称の人称代名詞
4.Anomalous Finites(変則定形動詞)
2.SVO―基本の中の基本文型
1.語順と格変化―述語動詞の前と後
2.SVOの文構造支配への道
3.分詞とSVO―SVO:応用篇(1)
4.不定詞とSVO―SVO:応用篇(2)
3.SVOと関係詞
1.主格か目的格か―SVOとゼロ関係詞:応用篇(1)
2.どういうときに関係代名詞は使われるのか
3.Written Englishの中のゼロ関係詞
4.主格から目的格へ―SVOとゼロ関係詞:応用篇(2)
4.SVOと複数語動詞
1.Multi-word verbの発達
2.文の要素と品詞の分類
3.Prepositional VerbとSVO
4.Phrasal VerbとSVO
5.SVCのCはSの述語
1.ComplementとComplementation
2.ComplementとPredicate/Predicative
3.Cが述語―Copula beはAuxの担い役
4.CopulaからLexical Verbへ、そして補語の遊離自立
6.存在と場所と基本文型
1.存在叙述のbe―Copulaからの自立
2.5番目の文の主要素?―場所副詞句の参入
3.英語に基本7文型は必要か
4.基本5文型の考え方Obligatory Adverbialをどうみるか
7.文の中の文―SVOCのCはOの述語
1.文が文を生む―華やかな主述のパレード
2.名詞・形容詞だけがobject complementか
3.補語にみる述語的要素―SVOCへの基本条件
4.SVOCのOCも5形態
8.多機能ペア「名詞+分詞・不定詞」
1.名詞の前と後―融通自在な分詞の働き
2.多重機能の秘密―nonfinite formの強み
3.寄り合世帯の「目的語+to do」
4.「目的語+to do」と基本5文型
参考文献
あとがき
索引