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第二言語テキスト理解と読み手の知識

定価: 7,700 (本体 7,000 円+税)
読み手の持つ背景知識と語彙知識が第二言語のテキストを理解する際にどのような要因となるのかを明らかにし、知識と理解のモデル図を示した。

【著者略歴】
柴崎秀子(しばさき ひでこ)
1985年 法政大学大学院人文科学研究科日本文学専攻修士課程修了
2001年 東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻修士課程修了
2004年 東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士課程修了 博士(学術)
フェアリーディキンソン大学(米国)講師、ニューヨークウェストチェスター日米協会(米国)ディレクター、NHK日本語教育セミナー専任講師などを経て、現在、長岡技術科学大学教授。
専門分野:日本語教育、第二言語習得研究
目次を表示します。
第1章 本研究の位置および概要
 1.1学問分野における本研究の位置
 1.2 本研究の流れ及び概要
第2章 第二言語読解研究の歴史的概観
 2.1 第二言語読解研究の流れ
 2.2 スキーマ理論を土台にした研究の貢献
 2.3 スキーマ理論を土台にした研究の問題点
  2.3.1 読解力の評価
  2.3.2 実験方法上の問題
  2.3.3 用語の定義上の問題
 2.4 本章のまとめ
第3章 Kintschの理論
 3.1 kintschの理解についての知見
 3.2 テキストベースと状況モデル
第4章 本研究の目的
 4.1 本研究の目的及びリサーチクエスチョン
 4.2 読解の測定法
  4.2.1 テキスト
  4.2.2 再生テスト
  4.2.3 テキストの紫約
  4.2.4 明示情報について問う課題
  4.2.5 推論問題
  4.2.6 問題解決課題
 4.3 知識の測定法
  4.3.1 語彙知識テスト
  4.3.2 背景知識テスト
第5章 実験1 ―読み手の知識と読解の各水準における因果関係―
 5.1 方法
 5.2 結果
 5.3 考察
第6章 知識の高低の差による第二言語のテキスト理解の差
 6.1 はじめに
 6.2 実験2―語彙知識の高低の差によるテキスト理解の差―
  6.2.1 方法
  6.2.2 結果
 6.3 実験3―背景知識の高低の差によるテキスト理解の差―
  6.3.1 方法
  6.3.2 結果
 6.4 考察
第7章 実験4 ―第二言語のテキスト理解における語彙リストの効果―
 7.1 はじめに
  7.1.1 先行研究の問題点
 7.2 方法
 7.3 結果
 7.4 考察
  7.4.1 語彙リストの効果が顕著な命題
  7.4.2 語彙リストの有無に関わらず再生が容易な命題
  7.4.3 再生が困難な命題
  7.4.4 誤概念の影響
 7.5 本章のまとめ
第8章 実験5―語彙リストで与えるべき効果的な語彙―
 8.1 はじめに
 8.2 実験
  8.2.1 予備調査
  8.2.2 方法
 8.3 結果
 8.4 考察
 8.5 本章のまとめ
第9章 第二言語のテキスト理解と読み手の知識のモデル化を目指して
 9.1 はじめに
 9.2 母語読解における知識と理解の関係
 9.3 実験6 第二言語読解における知識と理解の要因関係―
  9.3.1 はじめに
  9.3.2 方法
  9.3.3 結果
  9.3.4 考察
第10章 本研究のまとめと今後の課題
謝辞
参考文献
著者柴崎秀子 著
発行年月日2006年11月30日
頁数190頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1586-0