漢字音韻学の理解
定価:
17,600
円(本体
16,000
円+税)
- 目次を表示します。
-
日本語版への序文
翻訳者序文
凡例
第1章 序説
第1節 漢字音韻学の概念
第2節 研究資料
1.韻文
2.形声字
3.異文
4.読若・読如・読為法
5.直音法
6.音訓(声訓)
7.訳音・借用語
8.韻書の反切
9.等韻図
10.方言
第3節 研究の必要性
第4節 漢字音韻史の時代区分
第2章 漢字音の三要素と音節構造
第1節 声類
1.声母・声紐・零声母
2.字母
3.五音・七音
4.清濁
5.発・送・収
6.双声
第2節 韻類
1.韻・韻母・韻目
2.韻類
3.韻部
4.畳韻
5.陰声韻・陽声韻・入声韻
6.好転と旁転
第3節 声調
1.声調の認識
2.四声の確立
3.四声の調値
4.平仄
第3章 等韻学の基礎
第1節 等韻図の構成
第2節 韻摂
第3節 開合と四呼
第4節 四等
1.四等の区別根拠
2.1等と2等の差異点
3.3等・4等の差異と重紐の現象
4.純3等韻
5.3・4等合韻
6.仮2等韻と仮4等韻
第5節 内転と外転
第4章 反切
第1節 反切の起源
第2節 反切の規則と系連法
1.反切法の規則
2.反切系連法
第3節 音和と類隔
第5章 主要音韻書の解説
第1節 『切韻』以前の音韻書
第2節 切韻系韻書
1.隋代の『切韻』
2.唐代の写本と増字・加注本
3.宋代の『広韻』
第3節『広韻』以後の韻書
1.『集韻』
2.『礼部韻略』と『壬子新刊礼部韻略』
3.『古今韻会挙要』
4.『中原音韻』
5.『韻略易通』
6.『洪武正韻』
第6章 中古漢字音
第1節『広韻』の声母
1.『広韻』の反切上字
2.声類の問題
3.脣軽音の分化
4.中古漢音の声母
第2節 『広韻』の韻母
1.『広韻』の韻目と四声相配表
2.『広韻』の反切下字
3.中古漢音の韻母
4.『広韻』と「平水韻」の韻目
5.隋・唐初の漢語標準音
6.中古漢字音の再構の実際
第7章 上古漢字音
第1節 上古昔の韻部
1.『詩経』詩の用韻
2.上古昔の韻部分類
3.陰声韻の子音韻尾の問題
4.陰声・陽声・入声韻の対転
5.上古音の韻母
第2節 上古漢字音の声母
1.古無軽唇音説
2.古無舌上音説
3.照系2等諸母古読精系説
4.照系3等諸母古読舌頭音説
5.古音娘日二紐帰泥説
6.喩母と干母の起源問題
7.上古声母総括
8.複声母の問題
第8章 韓国漢字音
第1節 韓国漢字音の形成
1.韓国漢字音の性格
2.韓国漢字音の起源・母胎説
3.韓国漢字音と中国上古音の関連性
4.韓国漢字音の規範化
第2節『東国正韻』の漢字音
1.声母(初声)の特徴
2.韻母の特徴
3.声母と韻母の配合
4.表音方法と下注
5.『東国正韻』の漢字音の顛末
第3節 中世韓国漢字音
1.資料
2.3種資料集の漢字音の差異
3.声母の特徴
4.韻母の特徴
第4節 近代韓国漢字音
1.資料
2.韓国漢字音の中の俗音
第9章 日本漢字音
第1節 日本漢字音の系統
1.上古音
2.呉音
3.漢音
4.唐音(宋音)
5.慣用音
第2節 呉音と漢音の異同性
1.声母
2.韻母
3.その他の特徴
参考文献
図表一覧表
翻訳者あとがき
索引
著者(李敦柱)紹介
訳者(藤井茂利)紹介