談話・テクストの展開のメカニズム
接続表現と談話標識の認知的考察
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第1章 談話・テクストと文脈の理解
1 文脈の整合性と理解
2 談話・テクストと文脈
3 日常言語と形式論理
4 文脈の表示
5 文脈の理解
6 本論文の構成
第2章 慣習化された関係,間接的示唆による関係
1 複合的イベントの認知的解釈
1.1 前後関係と因果関係の混同
1.2 発話の意味
1.3 論理結合子と自然言語の対応に関する議論
2 語用論的強化
2.1 連結発話の解釈
2.2 文脈効果の復元
3 文脈が誘発する解釈
3.1否定
3.2 並列
3.3 限定
4 史的変遷
4.1 助詞の系譜
4.2 係助詞を前提とするもの
4.3 格助詞を前提とするもの
5 主観化
6 情報の強化とメタファーのプロセス
6.1 接続表現と談話標識の語構成
6.2 トピックと条件
6.3 空間領域からの拡張
6.4 時間の解釈
第3章 経験的基盤と文脈の理解―文連鎖における認知プロセス―
1 接続詞の役割
2 文章読解におけるオンライン処理の促進
2.1 後続文の予告
2.2 読解時間遅延のデータ
2.3 理解の方向性
2.4 文の結合の記憶
3 因果関係の効果
3.1 因果関係の重要性への指摘
3.2 因果連鎖を基底とするモデルの検討
3.3 スキーマの心的実在性
3.4 因果関係とは
3.5 結束性
3.6 他の関係とのつながり
4 処理の深さ
4.1 関連性のレベル
4.2 解釈的レリヴァンス:関連性理論の評価と問題点
第4章 文脈構成における関連表示句の機能
1 シンメトリーの認識―選択と対称性―
1.1 先行研究
1.2 連結され得る項の文法的レベル
1.3 シンメトリーを要求する度合いの差
1.4 漢文訓読系による語構成
2 時間経験の投影―事態の展開プロセスと主観化―
2.1 空間における位置関係と時間性との対応
2.2 時間展開から構成的理由へ
2.3 相対時,絶対時における立脚点
3 対話的関係構成
3.1 対話
3.2 順接と逆接
3.3 ムード制約
3.4 判断実践について
3.5 情報の受容と談話標識
4 談話構造の単位―話題の移行―
4.1 転換の談話標識に関するこれまでの研究
4.2 談話の構造
4.3 先行文脈との関連
4.4 後続文の文類型
5 メタ言語的操作
5.1 発話に言及する談話標識
5.2 接続詞との対比
5.3 等式的構成
第5章「語り」と再現性―接続詞と物語叙法―
1 文学と言語―日常言語と詩的言語―
2 接続詞の文法制約
2.1 関与者の連鎖と後続文の述語の種類
2.2 事態の連鎖と時間経験
3 接続詞と物語叙法
4 物語の諸類型と接続詞
4.1 物語の構成要素
4.2 非人称的な物語機能
4.3 格化された語り手の顕在化
第6章 終章
1 本研究における考察の背景
2 全体論的見地
3 各章の相関と意義
参考文献
公表の方法・時期について
あとがき