博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社|(株)風間書房

平安朝の言葉と文体

定価: 15,400 (本体 14,000 円+税)

平安時代の物語・日記・説話文学を対象に、そこに見られる言葉や表現に鋭くせまる論、さらに鮮やかに作品の性質の解明に至る文体の論を含む読みごたえある著。

【著者略歴】
山口仲美(やまぐち なかみ)
1943年5月 静岡県生まれ。
1969年3月 東京大学大学院修士課程修了。
1969年4月 聖徳学園女子短期大学専任講師を振り出しに、共立女子大学短期大学部専任講師・助教授、明海大学教授、実践女子大学教授を経て、現在、埼玉大学教授。

※略歴は刊行当時のものです※
目次を表示します。
序編 和文体の歴史
 第一部 物語の言葉と文体
  第一章 『竹取物語』と『伊勢物語』の言葉
  第二章 『伊勢物語』の文法  
  第三章 『落窪物語』の会話文     
  第四章 『源氏物語』の女性語
  第五章 『源氏物語』の雅語・卑俗語
  第六章 『源氏物語』の漢語
  第七章 『源氏物語』の擬人法        
  第八章 『源氏物語』と『細雪』の表現
  第九章 「そら」をめぐる恋愛情緒表現
  第十章 「『つぶつぶと』肥えたまへる人」考
  第十一章「『つと』抱く」考
 第二部 日記の言葉と文体        
  第一章 『蜻蛉日記』の語法        
  第二章 『和泉式部日記』の文体
  第三章 『和泉式部日記』作者の意図
  第四章 歴史的現在法の文体論的意味
 第三部 説話文学の言葉と文体
  第一章 説話文学の和漢混淆
  第二章 説話文学の文章構成
  第三章 『今昔物語集』の敬語
  第四章 『今昔物語集』の擬音語・擬態語
  第五章 「かきけつやうに失せぬ」考
付編 感覚・感情語彙の歴史            
後記
既発表論文との関係
索引                                      
                           

著者山口仲美 著
発行年月日1998年06月25日
頁数450頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1096-4