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近世韻鏡研究史

定価: 39,600 (本体 36,000 円+税)
中国伝来の字音を知るための本、韻鏡の研究書が、近世に入って百種以上刊行されたが、その学統と理由を系統づけ、研究の実体を詳述して国語史の未述部分を解明。
目次を表示します。
第一章 序論
第二章 韻鏡切要鈔
 第一節 韻鏡切要鈔解題
 第二節 韻鏡切要鈔の系統
  一、元盛疏・道恵抄・私抄略について
  二、元盛疏・道恵抄・私抄略と切要鈔の関係について
  三、刊本道恵抄について
  四、切要鈔の系統
 第三節 韻鏡切要鈔の帰字例釈
  一、韻鏡帰字例と切要鈔の釈文
  二、むすび
第三章 韻鏡開奩
 第一節 韻鏡開奩解題
 第二節 韻鏡開奩の系統
  一、元盛疏との関係について
  二、道恵抄との関係について
  三、開奩の系統
 第三節 韻鏡開奩の韻鏡本図の校訂について
  一、開奩の校訂方法
  二、開奩の校訂作業の検討
  三、宥朔の的本について
 第四節 韻鏡開奩の人名反切
  一、人名反切についての批判
  二、開奩の人名反切の方法
  三、開奩以前の人名反切の歴史
  四、韻鏡看抜集について
  五、むすび
 第五節 韻鏡開奩の六対十二反切例について
  一、反切門法について
  二、十二反切門法各論
  (一)音和
  (二)類隔
  (三)双声
  (四)畳韻
  (五)広通
  (六)偏狭
  (七)互用
  (八)往来
  (九)憑切
  (十)憑韻
  (十一)寄声
  (十二)寄韻
  三、むすび
 第六節 韻鏡開奩の五音九弄図の解釈について
  一、宥朔が五音九弄図をとりあげた理由
  二、神★(王へんに共)五音九弄図について
  三、唐院本九弄十紐図について
  四、むすび
第四章 大田嘉方の韻鏡研究
 第一節 大田嘉方について
 第二節 韻鏡遮中鈔
  一、韻鏡遮中鈔解題
  二、直音拗音図について
  三、韻鏡遮中鈔の系統
  四、韻鏡遮中鈔の十二反切例
  五、韻鏡遮中鈔の本図校訂について
 第三節 鐫重韻鏡遮中鈔
  一、鐫重韻鏡遮中鈔解題
  二、韻鏡遮中鈔との比較
  三、鐫重韻鏡遮中鈔諺解追加
 第四節 韻鏡字彙
 第五節 韻鏡指南鈔
  一、韻鏡指南鈔解題
  二、韻鏡遮中鈔の改訂について
  三、六対十二反切例
  四、元禄五年本韻鏡指南鈔について
第五章 韻鏡集解切鈔・韻鏡見妖解 
    韻鏡頓悟集・韻鏡反切指要
 第一節 韻鏡集解切鈔
 第二節 韻鏡見妖解
 第三節 韻鏡頓悟集
 第四節 韻鏡反切指要
第六章 小亀益英の韻鏡研究
 第一節 小亀益英について
 第二節 韻鏡秘事
 第三節 韻鏡秘事大全
 第四節 韻鏡諺解
  一、韻鏡序例解について
  二、小亀益英の韻鏡本図について
 第五節 九弄指南鈔
 第六節 韻鏡諺解大成
 第七節 韻鏡秘禄
第七章 湯浅重慶の韻鏡研究
 第一節 湯浅重慶について
 第二節 韻鏡求源鈔
  一、韻鏡求源鈔解題
  二、韻鏡序例解について
  三、六対十二反切例について
  四、九弄反紐解について
  五、校正韻鏡
 第三節 韻鏡問答鈔
  一、韻鏡問答鈔解題
  二、直拗音図、内外転、開合等の問答
  三、十二反切例の問答
  四、韻鏡序例解についての問答
 第四節 合類韻鏡
  一、合類韻鏡解題
  二、合類韻鏡凡例について
  三、合類韻鏡本図について
第八章 毛利貞斎の韻鏡研究
 第一節 毛利貞斎について
 第二節 韻鏡袖中鈔
  一、韻鏡袖中鈔解題
  二、反切至要
  三、名乗字大全
  四、韻鏡字子集
  五、韻鏡序例解
  六、玄微韻鏡
  付、訂正重改韻鏡袖中鈔
 第三節 韻鏡袖中鈔人名反切続編愚蒙記
 第四節 韻鏡袖中秘伝鈔
  一、韻鏡袖中秘伝鈔解題
  二、韻鏡本図について
  三、序例解
  四、十二反切例釈
  五、五音九弄反紐之釈
  六、韻鏡術語解、相通・人名反切等釈
  七、名乗字大全・字子集
 第五節 むすび
第九章 沙門盛典の韻鏡研究
 第一節 盛典について
 第二節 韻鏡易解
  一、韻鏡易解解題
  二、張氏序例解・十二反切例釈
  三、五韻拗直五位図・七音総括図・韻鏡本図
  四、韻鏡術語解(一)
  五、韻鏡術語解(二)付名乗反切法
 第三節 韻鏡字子列位
 第四節 新増韻鏡易解大全
  一、新増韻鏡易解大全解題
  二、韻鏡術語解(一)
  三、韻鏡術語解(二)(含十二反切例釈)
  四、名乗反切法・張氏序例解
  五、韻鏡本図について
  六、字子列位
 第五節 九弄反紐相伝和解
 第六節 むすび
第十章 萍風子の韻鏡研究
 第一節 韻鏡詳説大全
  一、韻鏡詳説大全解題
  二、張麟之序例解について
  三、十二反切例について
  四、口伝について
 第二節 訂改韻鏡について―詳説大全の韻鏡本図との関係―
 第三節 むすび
第十一章 韻鏡詳解評林
 第一節 韻鏡詳解評林解題
 第二節 韻鏡序例解について
 第三節 韻鏡使用上の術語解
 第四節 十二反切門法について
 第五節 九弄十紐解について
 第六節 韻鏡本図について
 第七節 むすび
第十二章 韻鏡図解綱目
 第一節 韻鏡図解網目解題
 第二節 五音五位之次第・四十三転七音総括之図
 第三節 十二反切例解
 第四節 韻鏡本図・字子について
 第五節 むすび
第十三章 韻鏡清濁辨音鈔
 第一節 韻鏡清濁辨音鈔解題
 第二節 構成および内容
第十四章 韻鏡諸鈔大成
 第一節 韻鏡諸鈔大成解題
 第二節 韻鏡序例解
 第三節 韻鏡本図について
 第四節 十二反切例考
 第五節 仮名反切のこと
 第六節 五音九弄反紐のこと
 第七節 韻鏡術語解・名乗反切
 第八節 和語法決
 第九節 むすび
第十五章 韻鑑古義標註
 第一節 韻鑑古義標註解題
 第二節 序例解
 第三節 韻鏡本図について
 第四節 補遺について
 第五節 むすび
第十六章 結論
 一、五十音図
 二、十二反切門法
 三、五音九弄反紐
 四、人名反切
 五、総むすび
附録 三四反切私抄(影印)
著者福永静哉 著
発行年月日1992年02月25日
頁数834頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-0803-9