方言語彙の研究
定価:
18,700
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はしがき
第一章 総論
一 言語地理学
二 日本における言語地理学
三 国語史と言語地理学
四 多元的発生と一元的発生
五 渡来植物名と言語地理学
六 周辺の分布と隣接の分布
第二章 名称の転移
一 頬白
二 四十雀
三 えなが
四 せき(脊に鳥)鴒
五 紙魚・穀象虫・螻蛄
六 こおろぎ・きりぎりす・いとど・はたおり
第三章 名称の交替・意味の交替
一 かまきりの卵
二 せき(脊に鳥)鴒
三 恐ろしい・賢い
四 馬鹿
五 あめんぼ・みずすまし
六 蝸牛と鼓虫
第四章 音韻の交替
一 虎杖
二 みそさざい
三 めだか
第五章 言語史に現れた名称の混同と方言の分布
一 とかげ・かなへび
二 とかけととがけ
三 やもりと水中のいもり
四 江戸時代の諸論
五 とかげ・やもり・いもりの方言分布
六 語史一覧表
第六章 新語の発生と命名の多様性
一 土筆
二 杉菜
三 つくづくしの語史と分布
四 ひたき鳥
五 嫁の家出
第七章 名称の多元的発生と一元的発生
一 ありじごく
二 もぐら
三 モツとモル・意味の分布
四 蝶・蛾・燕・菌・荷札
第八章 文献語と方言分布
一 かまきりの語史
二 かまきりと蝸牛
三 かまきりの方言の分布
四 関東地方のかまきりととかげとの交錯
五 蛇・蝮の語史
第九章 渡来植物名の分布と解釈
一 南瓜
二 馬鈴薯
三 甘藷
四 里芋と甘藷との名称の交錯
五 黍・蜀黍・玉蜀黍の語史と命名との相互関係
六 玉蜀黍の呼称の分布と解釈
第十章 山陰地方の開音語と解釈
一 蜻蛉
二 合歓木
三 陪堂
四 布・綿などの焼けるにおい
五 柄を防ぐため煙を出す道具
六 竹の皮で作った笠
七 母子草
第十一章 一音節語から多音節語へ―隣接の分布・周辺の分布からの解釈―
一 蜘珠のい
二 餌
三 涎
第十二章 アクセントを中心とした茸の方言分布と解釈
一 茸と菌との語史
二 中国地方のくさびらとたけの分布
三 たけのアクセントの分布
第十三章 出雲アクセント名詞二音節語の四類・五類の尾高型の成立と中音
母音の発生
一 出雲アクセントの特徴
二 鳥取県西部のイ列音・り列音の低下現象について
三 出雲アクセントを取り巻く周辺
四 出雲国風土記から現在に至る音韻について
五 中舌母音の発生と出雲アクセントの成立
六 名詞二音節語の四類・五類狭母音について
言語地図
あとがき
本書と関連のある既発表著書・論文
本書に記載した協力者名
索引