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方言語彙の研究

方言語彙の研究

定価: 18,700 (本体 17,000 円+税)
前著「中国地方五県言語地図」の中から、文献語と方言地理学との接点を求めて各方言語彙の語史を構成。また京都語の全国に及ぼした影響の強大さをも明らかにする。


【この書籍は現在品切・重版は未定です(2010.12.21~)】


【著者略歴】
廣戸 惇(ひろと じゅん)
明治44年島根県に生まれる。昭和8年京城帝国大学法文学部文学科卒。
京城師範学校教授・兵庫師範学校教授などを経て島根大学文理学部教授。
昭和49年定年退官。昭和49年から11年間京都文教(旧名京都家政)短期大学教授。島根大学名誉教授・文学博士
目次を表示します。
はしがき
第一章 総論
   一 言語地理学
   二 日本における言語地理学
   三 国語史と言語地理学
   四 多元的発生と一元的発生
   五 渡来植物名と言語地理学
   六 周辺の分布と隣接の分布
第二章 名称の転移
   一 頬白
   二 四十雀
   三 えなが
   四 せき(脊に鳥)鴒
   五 紙魚・穀象虫・螻蛄
   六 こおろぎ・きりぎりす・いとど・はたおり
第三章 名称の交替・意味の交替
   一 かまきりの卵
   二 せき(脊に鳥)鴒
   三 恐ろしい・賢い
   四 馬鹿
   五 あめんぼ・みずすまし
   六 蝸牛と鼓虫
第四章 音韻の交替
   一 虎杖
   二 みそさざい
   三 めだか
第五章 言語史に現れた名称の混同と方言の分布
   一 とかげ・かなへび
   二 とかけととがけ
   三 やもりと水中のいもり
   四 江戸時代の諸論
   五 とかげ・やもり・いもりの方言分布
   六 語史一覧表
第六章 新語の発生と命名の多様性
   一 土筆
   二 杉菜
   三 つくづくしの語史と分布
   四 ひたき鳥
   五 嫁の家出
第七章 名称の多元的発生と一元的発生
   一 ありじごく
   二 もぐら
   三 モツとモル・意味の分布
   四 蝶・蛾・燕・菌・荷札
第八章 文献語と方言分布
   一 かまきりの語史
   二 かまきりと蝸牛
   三 かまきりの方言の分布
   四 関東地方のかまきりととかげとの交錯
   五 蛇・蝮の語史
第九章 渡来植物名の分布と解釈
   一 南瓜
   二 馬鈴薯
   三 甘藷
   四 里芋と甘藷との名称の交錯
   五 黍・蜀黍・玉蜀黍の語史と命名との相互関係
   六 玉蜀黍の呼称の分布と解釈
第十章 山陰地方の開音語と解釈
   一 蜻蛉
   二 合歓木
   三 陪堂
   四 布・綿などの焼けるにおい
   五 柄を防ぐため煙を出す道具
   六 竹の皮で作った笠
   七 母子草
第十一章 一音節語から多音節語へ―隣接の分布・周辺の分布からの解釈―
   一 蜘珠のい 
   二 餌
   三 涎
第十二章 アクセントを中心とした茸の方言分布と解釈
   一 茸と菌との語史
   二 中国地方のくさびらとたけの分布
   三 たけのアクセントの分布
第十三章 出雲アクセント名詞二音節語の四類・五類の尾高型の成立と中音
     母音の発生
   一 出雲アクセントの特徴
   二 鳥取県西部のイ列音・り列音の低下現象について
   三 出雲アクセントを取り巻く周辺
   四 出雲国風土記から現在に至る音韻について
   五 中舌母音の発生と出雲アクセントの成立
   六 名詞二音節語の四類・五類狭母音について
言語地図
あとがき
本書と関連のある既発表著書・論文
本書に記載した協力者名
索引
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著者廣戸惇 著
発行年月日1986年02月28日
頁数636頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-0644-8