隠岐方言の研究
定価:
23,100
円(本体
21,000
円+税)
- 目次を表示します。
-
序
序説
一 「隠岐方言研究」の目的と意義
二 「隠岐方言研究」への歩み
三 記述の手順
四 隠岐島概観
前編 隠岐方言の存在と特性
総説
第一章 隠岐方言の二大分派
第二章 島後の内部状態
第一節 島後の二大分派
第二節 島後の北西部の内部分派
1.島後北部分派
2.島後西部分派
3.島後五箇分派
第三節 総括
第三章 島前の内部状態
第四章 中央と周辺
第五章 隠岐方言の特性
結語
後編 隠岐方言の共時論的記述―五箇方言を中心に―
第一章 表現法
第一項 文表現法
第一節 あいさつ表現法
1.路上での出あい
2.訪問
3.辞去
4.もてなし
5.感謝
6.労働のねぎらい
第二節 呼びかけ表現法
1.感声的な呼びかけ表現
2.体言形式の呼びかけ表現
3.文末部の機能する呼びかけ表現
第三節 応答表現法
1.応諾の応答表現
2.得心の応答表現
3.おしもどしの応答表現
4.否定の応答表現
5.疑い・ためらいの応答表現
第四節 問いかけ表現法
1.文末部の機能する問いかけ表現
2.疑い形式の問いかけ表現
3.推量形式の問いかけ表現
4.文末の上昇調子
第五節 勧誘表現法
1.意志形式の勧誘表現
2.問いかけ形式の緩急表現
3.願望形式の勧誘表現
第六節 依頼表現法
1.「~てくれ」形式の依頼表現
2.問いかけ形式のかかわる依頼表現
第七節 命令表現法
1.「命令形」による命令表現
2.中止形式の命令表現
3.未来および完了形式の命令表現
4.文末部の機能する命令表現
第八節 禁止表現法
1.禁止辞による禁止表現
2.特殊な禁止表現
第九節 否認表現法
1.否定辞による否認表現
2.協調の否認表現
3.特殊な否認表現
第十節 感動表現法
1.感声の立つ感動表現
2.文末部の機能する感動表現
3.特殊な感動表現
第十一節 断定表現法
1.断定辞による断定表現
2.過去・完了の断定表現
3.「ダ」の拡張用法
4.敬体の断定表現
5.「体言どめ」の断定表現
第十二節 推量表現法
1.「未来形」による推量表現
2.推量辞による推量表現
3.体言形式の推量表現
4.疑い形式の推量表現
第十三節 回想表現法
1.「~トコダ」形式の回想表現
2.「~モンダ」形式の回想表現
第十四節 伝聞表現法
1.伝聞辞による伝聞表現
2.文末部の機能する伝聞表現
3.伝聞表現の性格
第十五節 中止的表現法
1.助動詞で中止する表現
2.接続助詞で中止する表現
3.格(および係)助詞で中止する表現
4.特殊な中止的表現
第十六節 総括
第二項 話部法
第一節 文末部法
(一)原生的文末詞
1.ナ行音文末詞
2.ヤ行音文末詞
3.ザ行音文末詞
4.「カ」類文末詞
(二)転成文末詞
1.助詞系文末詞
2.助動詞系文末詞
3.動詞系文末詞
4.名詞系文末詞
5.人代名詞系文末詞
6.指示代名詞系文末詞
(三)総括
第二節 間投部法
1.「これ」系間投詞
2.「それ」系間投詞
3.両系間投詞の類縁事象
4.両系間投詞の表現性
第三節 感動部法
第四節 接続部法
1.順接
2.逆接
第五節 述部法
(一)述部の構造
1.動詞
2.形容詞
3.形容動詞
4.助動詞
(二)述部の表現
1.敬卑の表現
2.態の表現
3.相の表現
4.可能の表現
5.時の表現
第六節 修飾部法
(一)動作修飾部
1.副詞
2.体言
3.動作修飾部助詞
(二)状態修飾部
1.連体詞
2.状態修飾部助詞
第七節 主部法
1.体言
2.主部助詞
第八節 総括
第二章 音声相
第一節 文表現の抑揚―文アクセントの特質傾向―
(一)五箇方言の文アクセント
1.後上がり調
2.後下がり調
(二)都万方言の文アクセント
(三)中村方言の文アクセント
(四)東郷方言の文アクセント
(五)知夫方言の文アクセント
(六)西の島方言の文アクセント
(七)総括
第二節 話部音声
1.話部音声の特殊音相
2.話部アクセント
第三節 語音
1.語音の特殊音相
2.語アクセント―五箇方言のいわゆる台頭後起アクセントを中心に―
第四節 音節
第五節 音変化
1.交替
2.同化
3.脱落
第六節 総括
第三章 語彙面
第一節 総説
第二節 生活環境語彙
第三節 生業語彙
第四節 生活者語彙
第五節 家庭生活語彙
第六節 社会生活語彙
第七節 文化生活語彙
第八節 生活慣習語彙
第九節 生活一般語彙
第十節 総括
結語
あとがき
索引