日本文法探究 上巻
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12,320
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緒言 新しい言語観による日本文法の探究について
凡 例
第一編 心意と言語
第一章 言語過程観と言語資財観
一 言語の意義と言語の本質の所在
二 言語行為と言語成果
三 言語受容と言語所得
四 言語という概念のひろがり
五 言語の遂行・受容の過程
六 心意の表現の過程
七 その他補遺
ことばによってものを考えること
資財言語の客観性はいかにして得られるか
資財言語と運用言語との関係
ラングとパロルとの分け方について
第二章 言語の機能
第三章 心意と言語
第四章 言語の成立条件としての場面
一 言語の場面
二 言語の成立条件
三 場面の種々相
四 場面についての補遺
第五章 言語表現二階層観
第六章 言語概念
第七章 心意の流れの原理
第二編 叙述と陳述(上)
第一章 対象の分類
第二章 格の意識と機構
Ⅰ 該格助詞としての「の・が」
一 いわゆる主語につく「の・が」の用法
二 連事格指示の「の・が」
三 貌格指示の「の・が」
四 該格指示の「の・が」
Ⅱ 的格指示の「を」
Ⅲ 位置格指示の「に」
Ⅳ 格の意識と格の機構
第三章 体言化語の意味
Ⅰ 連体形体言化語と事像者
一 連体形体言化語(一)
二 連体形体言化語(二)
三 形式体言と者
四 事像者のさす対象
五 自者・関者その他
Ⅱ ク語法体言化語・サ語法体言化語と像者
一 ク語法体言化語
二 像者・直義像者・用像者
三 サ語法体言化語
Ⅲ 「さるは」の意味
第四章 対象の内部構成―格関係―
Ⅰ 帰向・移行・輩立
Ⅱ 素と格関係
第五章 対象の解析―呼応関係―
Ⅰ 心意における呼応
Ⅱ いわゆる係助詞「は」「も」の意味・機能
一 題目提示の説について
二 主題の提示
三 題部の種々相
四 題啓関係をめぐって
Ⅲ 前提帰結関係の具体相
一 前提部の分類
二 題前提の様相
三 前素前提の成立
四 題前提の成立(一)
五 題前提の成立(二)
六 「……て」「……ては」「……ても」その他
七 前提部止め
八 「××ながら」
九 「○○の」「……が」
一〇 「××に」「××で」「……のに」「……ので」
一一 「……から[てから・からに・からは・ものから・ものの]」
一二 「××ゆゑ」「……ため」
一三 題部・前提部についての結び
Ⅳ 係り結びとは
一 係りと言い切り
二 係り結び的現象―「ぞ」の場合
三 已然形の用法
四 係り結び的現象―「か」「や」の場合―
五 係り結び的現象の意味その他―「ぞ」「か」「や」の場合を通して―
六 限措と標措
七 係り結び的現象―「こそ」「なむ」の場合―
八 係り結び的現象と動文
九 延長係り結び
一〇 動文一般の考察
一一 動文としての係り結び的現象構文の処理
一二 措提助詞の語源
一三 係り結び的現象の変質
Ⅴ いわゆる副助詞について
A 「だに」「すら」「さへ」の語義・機能
一 従来の所説
二 「だに」の用法
三 「さへ」の用法
四 「すら」の用法
五 「だに」の語義
六 「すら」の語義
七 「さへ」の語義
八 題助詞「だに」「すら」「さへ」の整理
B 「し」「い」の語義・機能
一 感提部「××し」
二 「はしきやし」「よしゑやし」「あなにやし」
三 「し」の語義・機能
四 「い」の用例
五 「い」の語義・機能
C 「のみ」「ばかり」「だけ」「ほど」「くらい」の語義・機能
一 「のみ」の用法
二 「のみ」の機能と意味(一)
三 「のみ」の機能と意味(二)
四 「のみ」の機能と意味(三)
五 「ばかり」の用法
六 「ばかり」の語義
七 「だけ」「ほど」「くらい」
D 「きり」「しか・はか・ほか」の語義・機能
一 この語類の用法
二 この語類の語義
E 「まで」「など・なんか・なぞ」の語義・機能
F いわゆる副助詞の改編
Ⅵ いわゆる間投助詞について
一 「を」
二 「や」「よ」
三 「わ」「ゑ」「な」「さ」「ね」
四 「は」「も」
五 俳諧にあらわされる情思の波動
Ⅶ 部・呼応関係の本質
第六章 対象の処理
補説
1 観照的場面
2 現回者
3 映質属者を取上げた「さるは」
4 並題等の「××も」
5 先行素的接尾語「は」
6 評価前提・理由前提の細分
7 延長係り結び補説
8 感懐の分類
9 「風をだに」の解補説
10 提部の重畳し得る理由
11 極限肯定映題としての「××さへ[だに]」と「××まで[も]」の差異
用語索引
釈詞索引
一般
出典別