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新訂 日本文法論

定価: 13,200 (本体 12,000 円+税)
文法論の前提として『動態史観』『言語位相説』『巨視的方法』の三つの根本仮定を設定し、近代文学学説の史的検討の過程の中からその真の姿を究明した新訂版。

【著者略歴】
徳田政信(とくだ まさのぶ)
1915年生まれ
学歴 國學院大學大学院日本文学科修了
現職 中京大学文学部教授・文学博士
専攻 国語学(文法論・文法学史)
目次を表示します。
序文(金田一京助)
科学と文学(湯川秀樹)
はじめに(本書の序説)
例言 英文要旨(本書末尾)
第一編 近代文法学とその史的批判
 第一章 近代文法学の本質的傾向と時代区分
   第一節 文法論と文法学史
   第二節 文法学史とその時代区分
   第三節 近代文法学の性格と小区分
 第二章 近代文法学説の批判と検討
   第一節 開明前期の文法説・大槻文法
   第二節 開明後期の文法説・三矢文法
   第三節 開明後期の文法説・山田文法
   第四節 要素論前期の文法説・松下文法
   第五節 要素論後期の文法説・橋本文法
   第六節 観念論文法説・時枝文法
第二編 巨視文法論
 第一章 総論
   第一節 言語の本質と文法
    言語の本質と言語観の設定(言語位相説)
   第二節 言語現象(実在)と言語認識(抽象)
   第三節 文法および文法論―巨視的方法の設定―
    1、文法とは何か 2、文法論の対象と方法―補説・法則について―
   第四節 動態論(Dynamics)と静態論(Statics)
   第五節 文法体系の歴史的発展と輪層性
   第六節 国語史の区分について
   第七節 文章論と文体論
 第二章 動態論(Dynamics)
   第一節 発想とは何か(modusとdictum)
   第二節 発想と叙法
1、文の静態と動態 2、ムードの定義
3、助動詞とムード記号(助動詞・助詞の非連続)
   第三節 発想と語の系列分類(その一)
―単語の認定と感性語・理性語―
  1、単語とは何か(音韻統合体) 
2、理性語と感性語(次元と系列)-付 語の系列分類表
第四節 発想と語の系列分類(その二)
―「文」の構造解析と用言および助動詞―
1、用言の活用と重性語(複性語)2、助動詞の本質 
3、助詞と「文」の構造解析(階層分析法)
第五節 発想と語の系列分類(その三)―属性詞(原態詞)の設定―
第六節 古典日本語の叙法(文形論)
―modus sentence patternの研究―
直観叙法と分析叙法
完結叙法(活用によるもの)
完結叙法(助詞によるもの)
未完結叙法(活用によるもの)
未完結叙法(助詞によるもの)
特殊な接続語法(ども、とも、ずは、ねは、を)
直観叙法再説(約示体について)
叙法体系綜合図表
第七節 叙法における呼応と照応―係結現象とクローズの照応
呼応の現象(係結)
係助詞すら・だに、について
包合性の呼応
照応の現象(クローズとクローズの対応)
対応現象体系表
  第八節 総括
〔付篇〕
 一、語法意識発達史と文法教育の原理
 二、著書論文目録
あとがき
索引
 一、「付表」索引
 二、術語・用語索引
 三、事項・付表索引
 四、書名・人名索引
英文要旨
著者徳田政信 著
発行年月日1966年04月30日
頁数554頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-0250-1