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徳川時代言語の研究

定価: 9,350 (本体 8,500 円+税)

徳川時代初期依然文化の中心であった京阪地方の口語を当代所産の歌舞伎狂言本、浄瑠璃、院本等の用語により観察。「室町時代言語の研究」と共に学士院賞受賞。
目次を表示します。
第一章 序説
第二章 假名道と發音
   第一 「ゐ」と「ひ」と「い」
   第二 「ふ」と「う」、及び「ふ」と「お」「を」
   第三 「ゑ」と「へ」と「え」
   第四 「を」と「ほ」と「お」
   第五 「ほ」と「わ」
   第六 「じ」と「ぢ」
   第七 「ず」と「づ」
   第八 オ列長音の假名
   第九 「くわ」「くは」、「ぐわ」「ぐは」と「か」「が」
   第一〇 馬・梅の類の假名
第三章 體言
  第一節 體言の用法
   第一 主語として用いられる
   第二 述語として文の格に用いられる
   第三 連體修飾語として用いられる
   第四 連用修飾語として用いられる
   第五 獨立語として周いられる
   第六 用言の資格の連語を造るに用いられる
  第二節 主なる代名詞の用例
   第一 自稱の人代名詞
   第二 對稱の人代名詞
   第三 他稱の人代名詞
第四 指示代名詞
   第五 一音の代名詞
第四章 動詞
第一節 活用の種類
   第一 四段活用
   第二 上一段活用
   第三 下一段活用
   第四 上二段活用と下二段活用
   第五 力行變格活用
   第六 サ行變格活用
   第七 ナ行變格所用
   第八 形容動詞(特殊活用)
  第二節 適用形の變形(音便形と語尾省略)
   第一 力行四段活用
第二 ガ行四段活用
   第三 サ行四段活用
   第四 タ行四段活用
   第五 ナ行變格活用
   第六 ハ行四段活用
   第七 バ行四段活用
   第八 マ行四段活用
   第九 ラ行四段活用
   第一〇 連用形と音便形
  第三節 各活用形の接續法
   第一 未然形
   第二 連用形 附 音便形
   第三 終止形・連體形
   第四 巳然形
   第五 命令形
   第六 形容動詞の活用形の接續法
  第四節 動詞・活用連語の用法
   第一 述語として文を終止するに用いられる
   第二 連體修飾語として用いられる
   第三 連用修飾語として用いられる
   第四 體言の資格で、種々の文の成分に用いられる
   第五 對等の資格に立つ他の用語・活用連語と並立させて言うに用い
      られる
   第六 補助的に用いられる
  第五節 補助動詞
   第一 動詞の補助的用法と敬譲語
   第二 上ぐる 差上ぐる
   第三 あそばす(遊ばす)
   第四 ある 附 でやる・であんす・でやんす・でやす
   第五 いたす(致)
   第六 いる(居)
   第七 うせる
   第八 おく(置)
   第九 おじやる 附 おんじやる
   第一〇 おます(る)・こます
   第一一 おる(居)
   第二一 くさる 附 あがる・やがる
   第一三 くださる(る)・くださんす・くだんす 附 くだはる・
       くだある・くだはんす
   第一四 くるる(呉)・やる(遭)・もらう(貰) 附 取らす
       (る)・遣す
   第一五 けつかる
   第一六 ござる・ござんす
   第一七 ごわる・ごある・ごんす・ごあんす・ごわんす
   第一八 進する・進ぜる
   第一九 する
   第二〇 給う・たべ
   第二一 たまわる・たもる
   第二二 つかまつる(仕)
   第二三 なさるる 附 たる・なさんす
   第二四 ならぬ・叶わぬ
   第二五 のける
   第二六 まいらす(る)〔参〕
   第二七 めさるる(召)
   第二八 もうす(申)・申上ぐる
   第二九 その他
   第三〇 接續上からの分類
第五章 形容詞
  第一節 形容詞の活用
  第二節 各活用形の接續法
   第一 未然形
   第二 音便形・連用形
   第三 終止形・連體形
   第四 巳然形
   第五 語幹の續き方
  第三節 形容詞の用法
   第一 述語として文を終止するに用いられる
   第二 連體修飾語として用いられる
   第三 連用修飾語として用いられる
   第四 體言の資格で種々の文の成文に用いられる
   第五 對等の資格に立つ他の用語・活用連語と並立させて言うに用い
      られる
   第六 補助的に用いられる
  第四節 補助形容詞
   第一 おりない
   第二 ない
   第三 ほしい
   第四 その他
  附 形容詞と接頭語「お」
第六章 副詞
  第一節 副詞の用法
   第一 連用修飾語として用いられる
   第二 連體修飾語として用いられる
   第三 補助用言などと共に用言の資格の連語を造るに用いられる
   第四 用語の連用形と同様に用いられる
   第五 述語として文を終止するに用いられる
  第二節 主なる副詞の用例
第七章 接續詞
  第一節 接續詞の用法
  第二節 主なる接續詞の用例
第八章 感動詞
  第一節 感動詞の用法
  第二節 食なる感動詞の用例
第九章 助動詞
  第一節 序説
  第二節 う・よう・うば 附 ん・め、「う」の活用形
  第三節 うず・す
  第四節 げな・そうな・ような
  第五節 ごとく 附 通り
  第六節 さしやる(さっしやる)・しやる・やしやる(やっしやる)
  第七節 さしやんす・しやんす・やしやんす 附 しんし・せんせ
  第八節 さる・さい・い
  第九節 さんす・んす 附 さあんす・やさんす・はんす
  第一〇節 し 附 けり
  第一一節 じや(ちや) 附 だ・たる・こつちや
  第一二節 しやます・やしやます 附 「せ(させ)られます」から
       「ん(さん)す」まで
  第一三節 す・ぬ(ん)・なんだ 附 ない・ざる
  第一四節 する・す・せる・さする・さす・させる 附 しむ
  第一五節 た(だ)
  第一六節 たい・たがる 附 たし
  第一七節 つ・つろう・つろ
  第一八節 でえす・でえんす・でんす・でえいす
  第一九節 な 
  第二〇節 ぬ・なば
  第二一節 ベ・し 附 べい
  第二二節 まい・まじ・まじい 附 じ
  第二三節 ます(る)・んす・まらす(る)
  第二四節 やる
  第二五節 やんす・やす 附 あす
  第二六節 らしい
  第二七節 るる・らるる
  第二八節 助動詞総括
第十章 助詞
  第一節 格助詞
   第一 が
   第二 から
   第三 して
   第四 で 附 では・でも
   第五 と
   第六 とて・とては・とても 附 ばとて
   第七 に
   第八 の
   第九 へ
   第一〇 より
   第一一 を
  第二節 接續助詞
   第一 いで・いでも・いでは
   第二 が
   第三 から・からは・てから(が)
   第四 けれど(も)・けど・けれ
   第五 さかいで 附 さかいに
   第六 し
   第七 て
   第八 ては
   第九 ても
   第一〇 と
   第一一 とも
   第一二 ども・ど
   第一三 ながら 附 つつ
   第一四 に 附 のに・で・ので
   第一五 ば
   第一六 ばかりに・ばつかりに
   第一七 ほどに
  第三節 添意助詞
   第一 い・いの・いのう・いなあ
   第二 え
   第三 か
   第四 が
   第五 かし・がし
   第六 かな
   第七 がな
   第八 きり(ぎり)・たけ(だけ)
   第九 ぐち,ぐるめ・ぐるみ・ともに・まじくら
   第一〇 ぐらい・ほど
   第一一 こ そ
   第一二 さ 
   第一三 さえ(さへ) 附 だに
   第一四 しも・しか・し
   第一五 ずつ(づつ)
   第一六 ぞ
   第一七 て・てや・にや・とも
   第一八 で も
   第一九 な・なあ 附 な―そ
   第二〇 ながら
   第二一 など・なんど
   第二二 の・のう 附 のよ
   第二三 は(わ)
   第二四 は(わ)・は(わ)い
   第二五 ばかり・ばつかり
   第二六 ば し
   第二七 ほか・はか・はんか
   第二八 ま で
   第二九 も
   第三〇 や・てや
   第三一 や い
   第三二 や ら
   第三三 よ・よな
  第四節 助詞の様に用いられる語
   第一 あいだ(問)
   第二 ため(に)
   第三 ところに・ところへ・ところで
   第四 において(は)
   第五 について
   第六 により・によつて
   第七 もの・ものを・ものか 附 ことを・ことか
   第八 ゆ え(故)
   第九 その他
第十一章 結語
附録
一、引用書
二、索 引
申し訳ございませんが、只今品切れ中です。
著者湯澤幸吉郎 著
発行年月日1955年08月15日
頁数678頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-0129-0