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「地域の食文化」に視点をあてた食育の研究

定価: 10,450 (本体 9,500 円+税)
子どもたちが主(あるじ)となって、自分自身の食生活を営むだけでなく、社会全体の食生活にかかわる課題をも解決していくことができる食育を構築した労作。

【著者略歴】
桑畑美沙子(くわはた みさこ)
1943年 鹿児島県に生まれる
1964年 鹿児島県立短期大学家政科(生活科学専攻)卒業
1971年 日本女子大学家政学部食物学科(通信教育部)卒業
1974年 日本女子大学大学院家政学研究科(食物・栄養学専攻)修了
1974年 熊本大学教育学部 講師
2008年 聖徳大学大学院人間栄養学研究科(人間栄養学専)後期課程修了
博士(栄養学)

現在 熊本大学教育学部教授
目次を表示します。
まえがき
序章
 第1節 問題の所在
 第2節 「地域の食文化」に着目して食育を推進する必要性と意義
 第3節 研究の目的と課題
 第4節 論文の構成
 第5節 研究の方法
第1章 「地域の食文化」に視点をあてた食育の取り組みとその意義
 はじめに
 第1節 政策に見出される食育の取り組み
 第2節 家庭科教育における「地域の食文化」の位置づけ
 第3節 「地域の食文化」に視点をあてた食育で獲得される学びの可能性
 第4節 熊本県家庭科サークルにおける「地域の食文化」にかかわる実践事例の分析
 まとめ
第2章 「地域の食文化」に視点をあてた食育に地域の人が参加する効果
 はじめに
 第1節 少数の地域の人が参加した事例の場合
 第2節 多数の地域の人が継続的に参加した事例の場合
 まとめ
第3章 「地域の食文化」に視点をあてた家庭科教育の成果
 はじめに
 第1節 コンセプトマップで把握した中学生の食認識
 第2節 感想記述で把握した中学生の食認識
 まとめ
第4章 「地域の食文化」を継承し,新たに創造していく子どもの育成をめざす食育プラン
 はじめに
 第1節 だご汁を教材として,遺産として地域に伝承されている食文化を中学生が地域の人と交流しながら学ぶ
 第2節 大豆加工を教材として,地域に伝承され,今日外部化されつつある食文化を,小学生が異年齢集団と交流しながら学ぶ
 第3節 ウインナーソーセージを教材として,現在の食生活に見出される課題の解決をめざす地域の動きを高校生が学ぶ
 まとめ
終章
 第1節 本論文における各章の要約
 第2節 今後の課題
付録1:調査用紙「子どもたちの食認識を調査したコンセプトマップ」
付録2:調査用紙「食の領域の学習に対する印象,技能習得状況,食生活面の変化に対する自己評価」
発表論文一覧
謝辞
著者桑畑美沙子 著
発行年月日2008年11月10日
頁数380頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1704-8