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浄瑠璃史考説

定価: 10,560 (本体 9,600 円+税)

従来、国文学の立場では〈読む〉ことに重点を置いて研究が進められてきたが、本書では浄瑠璃を〈聴く〉芸、〈観る〉芸という視点より音楽学的に分析・解明する。

【著者略歴】
井野辺 潔(いのべ きよし)
1933年、大阪市生まれ。関西学院大学大学院博士課程修了。
1966年から大阪音楽大学に勤務、75年教授。
義太夫をはじめ近世日本音楽・演劇・舞踏などを主として専攻。
92年「小泉文夫音楽賞」、および本書初版で「田辺尚雄賞」を受く。
※略歴は刊行当時のものです※
目次を表示します。
はじめに
第一部 成立と特質
  一、義太夫節の誕生と特色
  二、義太夫節における語り
  三、「語りもの」音楽における語りと伴奏
  四、近世語り物のみる音楽的芸術論の生成と展開
第二部 構造と歴史
  一、浄瑠璃の大序―その成立と崩壊―
  二、ヲクリ研究序説
  三、口説の成立と形式
  四、「段切り」の構造
  五、道行の形式と歴史的展開
    (附)三大道行曲の比較対照
第三部 様式
  一、様式研究の諸レヴェル
  二、東西様式
  三、竹本播磨少掾・竹本政太夫の個人様式
  四、様式の時代変遷
第四部 テキストと記譜
  一、もうひとつの浄瑠璃テキスト―文学的視点から音楽的研究へ―
  二、松屋清七の朱章
  三、三味線の譜
  四、異種系の三味線朱章
所収論文初出一覧
索引
あとがき
著者井野辺潔 著
発行年月日1991年02月28日
頁数392頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-0782-7