正倉院楽器の研究
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自序
第一章 序説
Ⅰ 正倉院楽器とその価値
Ⅱ 調査の沿革
Ⅲ 執筆の目標
第二章 正倉院資料 遺品・文書・図像 による楽器の全貌
Ⅰ 体鳴楽器
1 拍子(拍板)2 銅★(ばち) 3 錫杖 4 鈴・鈴玉 5 鐸 6 磬 7 方響 8 鉦盤 9 金鼓 [10 白盤]
Ⅱ 皮鳴楽器
1 扁鼓 2 振鼓 3 円筒形締太鼓 4 槽形締太鼓 5 細腰鼓 細腰鼓(a)―腰鼓 細腰鼓(b)―二鼓・三鼓・四鼓
Ⅲ 絃鳴楽器
1 琴 2 七絃準 3 瑟 4 箏 5 新羅琴 6 和琴 7 箜篌(a)―臥箜篌 8 箜篌(b)―竪箜篌 9 阮咸 10 琵琶 11 五絃琵琶(五絃) [附]琴瑟類の袋
Ⅳ 気鳴楽器
1 鳴鏑 2 尺八 3 簫 4横笛 5 大角・小角 6 篳篥 7 笙・★(う)
第三章 主として復原について
一 七絃準の復原
Ⅰ 未知の楽器の出現
Ⅱ 復原について
Ⅲ 準の用法と効用
[附]俗楽二十八調所属七均の求め方
二 本画箏の復原
Ⅰ 唐箏の唯一の見本
Ⅱ 箏残欠の概要
Ⅲ その構造
Ⅳ 第三号箏の復原
Ⅴ 残された問題
三 和琴の修補をめぐつて
Ⅰ 古制の特異点
Ⅱ 修理と復原
四 檜和琴の★(たい)瑁絵
Ⅰ 忘れられた絵の調査をめぐつて
1 調査の経過概要 2 和琴の装飾の概要 3 磯面の区劃の現状 4 参考資料と修補前の状況
Ⅱ 金箔押★(たい)瑁板とその旧貼付位置
Ⅲ ★(たい)瑁絵の復原
Ⅳ ★(たい)瑁絵の旧貼付位置
1 貼付位置の推定法 2 その位置の推定
Ⅴ 結び
五 箜篌の旧制
1 彎骨 2 槽の長さ 3 槽の構造 4 調絃装置 5 絃 6 推定調絃
六 笙・★(う)の古簧旧所属について
1 簧の現状 2 旧簧の所属の弁別
第四章 主として音律をめぐる問題について
一 方響の古制
二 阮咸の柱制について
三 五絃の柱制について
四 尺八の音律の新釈
Ⅰ 音律測定への反省
Ⅱ 二均八声の孔制
Ⅲ 古笛法の遺存
Ⅳ その音色など
五 横笛の「次」孔音律の新釈
六 尺八・横笛の音律をめぐる問題
Ⅰ 二楽器の音律的協調性
1 彫石尺八・横笛 2 牙尺八・横笛 3 竹尺八東大寺・横笛東大寺と竹尺八・横笛(無銘)
Ⅱ 二楽器と各楽譜の関連
七 笙・★(う)の音律をめぐる問題
Ⅰ 問題点について
Ⅱ ★(びょう)上について
Ⅲ 管名墨書について
Ⅳ 和音について
[附]唐楽器の音域
第五章 奈良時代の音楽―特に唐楽について―
一 奈良時代音楽の概観
Ⅰ はじめに
Ⅱ 邦楽
Ⅲ 高麗楽(三韓楽)
Ⅳ 伎楽(呉楽)
Ⅴ 度羅楽
Ⅵ 渤海楽
Ⅶ 唐楽
Ⅷ 林邑楽
Ⅸ 鼓吹
二 古楽・新楽小考
三 秦王と散手
Ⅰ 古楽破陣楽
Ⅱ 散手の名称
四 唐楽の調と楽譜
Ⅰ 均・調・律について
Ⅱ 楽譜と技法
五 琵琶・笙譜字考略
Ⅰ 琵琶譜字
1 古体 2 近体
Ⅱ 笙譜字
1 古体 2紫竹唐笙図の譜字 3 近体
Ⅲ 琵琶・笙譜の音律的関係
六 天平琵琶譜―番仮崇
Ⅰ 最古の琵琶譜
Ⅱ 琵琶譜の解読法
Ⅲ 番仮崇の解読
[附]琵琶の旧調絃について
第六章 楽器史的考察
一 史上に現れた「準」について
1 京房の準 2 陳仲儒の準 3 梁―唐間の事情 4 王朴の律準
二 箏について
Ⅰ 箏の興廃をめぐる問題について
Ⅱ 唐五代の詠箏詩詞
三 新羅琴の生成
四 和琴の生成―その形態の発育経過について―
Ⅰ 問題点について
Ⅱ 上古のコト
Ⅲ 飛鳥時代前後のコト
Ⅳ 正倉院の和琴
Ⅴ 結び
五 尺八について
Ⅰ 先駆と後継
Ⅱ 雑考
1 法隆寺旧蔵尺八 2 唐楽への適性度 尺八の名称
六 十七管笙の系統
Ⅰ 十七管笙の音律比較
Ⅱ 日本笙並びに宋伝による笙の音律の相似
Ⅲ 清楽笙と日本笙との音律的関係
Ⅳ 笙管の排列と運指の起源
Ⅴ 要約
七 伎楽の楽器をめぐる問題
Ⅰ 鉦盤と銅鈸子(銅拍子)
Ⅱ 鼓(呉鼓・腰鼓)
Ⅲ 笛
第七章 楽器参考資料
Ⅰ 文書に現われた楽器
Ⅱ 古裂に現われた楽器
Ⅲ 図像に現われた楽器
附録 奈良時代の楽器分類表
跋
本書に関連のある著者の主要論文・著書
索引