絵本学構築に向けて(小西啓史)
刊行によせて(棚橋美代子)
緒言
第Ⅰ章 絵本の概念
1 「絵本」という用語について
2 児童絵本の初期形態は一枚絵と雑誌
3 出版物としての「絵本」の位置づけ
4 現代の絵本観
5 論者の捉える「絵本」
引用文献
第Ⅱ章 児童絵本の歴史に読み取る絵本の機能―文献調査より
1 教育性への着目
2 玩具と共に絵本の教育性が評価
3 絵本の教育性の中味として,読物性や玩具性,ビジュアル性が指摘
4 「読物性」「玩具性」「ビジュアル性」に「図画工作材料性」が加わる
5 「読物性」評価が台頭
6 「ビジュアル性」のアピール
7 子育て支援や読書療法に関連して「共有性」が強調
8 コミュニケーション機能が発揮される
9 文献に探る絵本の機能・まとめ
引用文献
第Ⅲ章 子ども・絵本・母親の関係に読み取る絵本の機能
―アンケートと絵本読みの調査より
1 アンケート内容の設計
1-1 母親が子どもと過ごす時間
1-2 所有玩具・所有絵本の入手状況と種類,数量
1-3 玩具や絵本についての母親の取り扱い方と好み
1-4 母親が評価する玩具の機能,絵本の機能
1-5 玩具に親しむ母親と絵本に親しむ母親の存在
1-6 母親の玩具や絵本に対する思い出
1-7 母親の日常の子どもの世話やき程度
1-8 母親の子育て観(子どもへの期待)
2 アンケート調査
2-1 調査の内容
2-1・1 調査対象
2-1・2 調査期間
2-1・3 調査方法と分析対象
2-2 アンケート調査結果と考察
2-2・1 子どもの性別・年齢別構成
2-2・2 「おもちゃ派」「絵本派」の有無と構成
2-2・3 母親が子どもと過ごす時間
2-2・4 玩具と絵本の,家庭での取り扱われ方及び母親自身の好み
2-2・5 所有絵本と所有玩具の数
2-2・6 「おもちゃ派」と「絵本派」の特徴
2-2・7 玩具と絵本に対する母親の機能評価
2-2・8 子どもへの期待の背景に考察する絵本の機能
2-2・9 所有玩具・絵本と,母親のタイプとの関係
2-2・10 子ども時代の「思い出」との関係
2-2・11 子どもの身の回りの世話やき程度
2-3 アンケート調査結果のまとめ
3 母子による絵本読みの調査
3-1 問題
3-2 対象者と採用絵本
3-3 調査方法と期間
3-4 回収
3-5 結果と考察
3-5・1 調査1
3-5・1・1 調査1の分析対象者と回収すた記録用紙
3-5・1・2 調査1の結果と考察
3-5・2 調査2
3-5・2・1 調査2の分析対象者
3-5・2・2 調査2の結果と考察
3-6 母子による絵本読みの調査結果のまとめ
4 子ども・絵本・母親の関係に読み取る,絵本の機能評価のまとめ
引用文献
付録1 アンケート調査用紙
付録2 絵本読み調査1の依頼及び記録用紙
付録3 絵本読み調査2の依頼及び記録用紙
第Ⅳ章 現代絵本の広がりに読み取る絵本の機能―考現学的調査より
1 広がる絵本に読み取る,絵本企画の目的
―2000年以降に発行された絵本を中心に
2 収集した絵本の具体例―2000年以降に収集・確認
3 広がった絵本に読み取る機能
引用文献
第Ⅴ章 絵本に内在する機能―人を経由した流れ図の作成
1 絵本に内在する機能
1-1 子どもと絵本との関係に生まれる機能
1-2 おとなと絵本との関係に生まれる機能
2 人を経由した流れ図
あとがき
索引