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「園づくりプロジェクト」によるカリキュラム開発の研究

定価: 2,750 (本体 2,500 円+税)
幼稚園教育に必要なカリキュラム開発をレヴィンが提唱するアクションリサーチを参考に紹介。「園づくりプロジェクト」の実際を自らの幼稚園創設体験に即して記述する。

【著者略歴】
佐藤喜代(さとう きよ)
1945年 群馬県に生まれる。
1966年 明治大学短期大学部法律科卒業。
1968年 通信教育で幼稚園教諭免許を取得、幼稚園教諭のはじまり。
1978年 鎌倉市内に無認可幼稚園「ささのは幼稚舎」を創設。
1986年 ささのは幼稚舎退職後、東京女子体育大学に編入。
1989年 同大学卒業後、アメリカへ留学。
1993年 イリノイ大学大学院修士課程を修了。
1994年 鎌倉女子大学・同短期大学専任講師。
2000年 鎌倉女子大学・同短期大学退職後、京急幼稚園園長。
2010年 京急幼稚園退職、聖和大学大学院より教育学博士を取得。
2011年 東京女子体育大学・同短期大学教授、現在に至る。
目次を表示します。
まえがき
序章 研究主題と方法
 第1節 研究主題
 第2節 研究方法
 第3節 構成概要
第1章 カリキュラム開発の研究課題
 第1節 幼稚園におけるカリキュラム開発の必要性
  1 幼稚園の現状
  2 幼稚園のカリキュラム
  3 カリキュラム開発に必要な教育改革
 第2節 カリキュラム開発の基本的視点
  1 世界からみた日本の幼児教育
  2 人間形成の基礎として必要な資質を養うための保育
  3 子どもの主体的な活動
  4 保幼小の連携
 第3節 幼稚園教育の目標設定における基本的概念
  1 「感じる心を育てる総合保育」
  2 「総合保育」実現のための具体的な目標
  3 教育課程の編成
第2章 「園づくりプロジェクト」によるカリキュラム開発の実際
 第1節 「園づくりプロジェクト」の計画
  1 目的
  2 方法
   1)研究計画
   2)ディベート
   3)ホームワーク
   4)実践パフォーマンス
   5)発表用プレゼンテーション
  3 結果
   1)教師1の感想文(学生時代の「園づくりプロジェクト」学習経験者)
   2)教師2の感想文(学生時代の「園づくりプロジェクト」学習経験者)
   3)教師3の感想文(A園勤務10年目教師)
  4 考察
   1)教師の意識変化
   2)A園教師が学習したこと
   3)新園長として
  5 まとめ
 第2節 「園づくりプロジェクト」の実践
  1 目的
  2 方法
   1)A園における「園づくりプロジェクト」
   2)他園との「園づくりプロジェクト」
   3)A園保護者の「園づくりプロジェクト」
  3 結果
   1)A園における「園づくりプロジェクト」
   2)他園との「園づくりプロジェクト」
   3)A園保護者の「園づくりプロジェクト」
  4 考察
   1)A園教師の意識
   2)教師の資質と専門性
   3)「園づくりプロジェクト」から生まれた教師の独創性
   4)親と子が共に育つ園
  5 まとめ
 第3節 「園づくりプロジェクト」の評価
  1 目的
   1)A園の概要説明(2004年度)
   2)幼稚園教育要領と教育課程の関連
   3)年間指導計画の特色
   4)教育環境の特色
  2 方法
   1)調査票の作成
   2)調査方法
   3)評価
  3 結果
   1)5歳児(年長組)年間カリキュラム
   2)月別活動内容
   3)週案と記録
   4)エピソード(A票)
   5)一週間のまとめ(B票)
   6)総括票サイズ(C票)
   7)読み取り表
  4 考察
   1)教育内容についての実現状況(D票―1)
   2)幼稚園教育要領のねらいの実現状況(D票―2)
   3)その他
  5 まとめ
 第4節 「園づくりプロジェクト」の修正
  1 目的
  2 方法
  3 結果
   1)A園教師の幼稚園教育に対する意識
   2)A園教師の研修評価
  4 考察
   1)新任教師と経験教師
   2)幼稚園教師としての意識
   3)教師の意識変化
  5 まとめ
 第5節 「園づくりプロジェクト」の適用
  1 目的
  2 方法
   1)調査方法
   2)センター活動の実践
  3 結果
   1)子どもの姿
   2)センター活動の実践報告
   3)カリキュラムとの関係
   4)センター活動のまとめ
  4 考察
   1)センター活動における子どもの姿
   2)教師の役割
   3)カリキュラムとの関係
   4)A園教師のまとめ
  5 まとめ
第3章 「園づくりプロジェクト」によるカリキュラム開発の検証
 第1節 実証
  1 目的
  2 方法
  3 結果
   1)活動内容とトピック・ウェブ
   2)活動内容と幼稚園教育要領の関係
  4 考察
   1)トピック・ウェブが示す教師の導きやかかわり
   2)活動内容の指導の重点と幼稚園教育要領
   3)発達に即した指導の重点
   4)幼稚園のカリキュラム開発とは
  5 まとめ
 第2節 論証
  1 幼稚園教師の意識変革
  2 カリキュラム開発に向けての幼稚園教育の構造化
  3 特色ある幼稚園カリキュラム
終章 「園づくりプロジェクト」によるカリキュラム開発の総括的討論
 第1節 本研究のまとめと提案
  1 教師教育のシステム化
  2 幼稚園教育の構造化
  3 教育課程編成の具現化
 第2節 本研究結果の応用と方向性
  1 幼稚園全体
  2 3歳児の活動
  3 4歳児の活動
  4 5歳児の活動
  5 幼稚園保護者
  6 小学校に向けて
 第3節 本研究の反省と課題
文献
付記
著者佐藤喜代 著
発行年月日2013年04月15日
頁数176頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1992-9