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「保育」の教育における読み聞かせ経験

その教育心理学的研究

定価: 9,350 (本体 8,500 円+税)
技能、知識、態度を形成する読み聞かせ経験の有効性を保育者養成課程に取り入れ、肯定的影響を及ぼす内容について実証的に解明。絵本に関する膨大な資料も付す。

【著者略歴】
玉瀬友美(たませ ゆみ)
1984年 京都女子大学家政学部児童学科卒業
1986年 奈良教育大学大学院教育学研究科学校教育専攻教育心理学専修修士課程修了
1996年 立命館大学大学院文学研究科心理学専攻博士後期課程単位取得退学
2010年 聖徳大学大学院児童学研究科博士後期課程(通信)修了
現 在 白鳳女子短期大学准教授 博士(児童学・聖徳大学)
目次を表示します。
第Ⅰ部 序論
 第1章 読み聞かせに関する研究の概観
  第1節 読み聞かせとは
   1.1 音読
   1.2 朗読
   1.3 読み聞かせの定義
  第2節 保育の教育における読み聞かせ研究の概観
   2.1 日本保育学会発表論文の分析
   2.2 その他の論文の分析
   2.3 考察
  第3節 国語教育における読み聞かせ研究の概観
   3.1 国語教育における読み聞かせの位置づけ
   3.2 国語教育における読み聞かせに関する研究
   3.3 考察
  第4節 心理学的研究における読み聞かせ研究の概観
   4.1 2歳までを対象とした研究
   4.2 3歳児から6歳児を対象とした研究
   4.3 小学生以降を対象とした研究
   4.4 考察
  第5節 地域における読み聞かせ活動の概観
  第6節 総合的考察
 第2章 保育の教育における読み聞かせ経験の意義
  第1節 讀み聞かせに関する知識・技能の育成
  第2節 讀み聞かせに関する態度の育成
 第3章 本論文の問題の提出
  第1節 本論文の問題の提出
  第2節 本論文の構成
第Ⅱ部 読み聞かせ材料の検討
 第4章 読み聞かせ材料の検討
  第1節 本章の目的
  第2節 読み聞かせにおける材料文の検討
   2.1 読み聞かせに及ぼす材料文の影響に関する研究の概観
   2.2 幼児が好む絵本の分析―保育者の視点から―【調査1】
   2.3 幼児が好む絵本の分析―母親の視点から―【調査2】
   2.4 読書希望頻度が高い絵本の分析―公立図書館の貸出回数から―【調査3】
  第3節 授業への提言
  第4節 総合的考察
第Ⅲ部 読み聞かせ経験の検討
Ⅲ-1 現状の検討
 第5章 読み聞かせ技能の検討
  第1節 本章の目的
  第2節 読み聞かせ技能の検討
   2.1 保育者における読み聞かせ技能の分析【調査4】
   2.2 保育専攻学生における読み聞かせ技能の分析【調査5】
   2.3 読み聞かせにおける声の大きさの設定①【予備実験1】
   2.4 幼児の絵本の読み取りに及ぼす読み手の声の大きさの効果①【実験1】
   2.5 読み聞かせにおける声の大きさの設定②【予備実験2】
   2.6 幼児の絵本の読み取りに及ぼす読み手の声の大きさの効果②【実験2】
   2.7 読み聞かせにおける読みの速度の設定①【予備実験3】
   2.8 幼児の絵本の読み取りに及ぼす読みの速度の効果①【実験3】
   2.9 読み聞かせにおける読みの速度の設定②【予備実験4】
   2.10 幼児の絵本の読み取りに及ぼす読みの速度の効果②【実験4】
   2.11 読み聞かせにおける読みの情緒性の設定①【予備実験5】
   2.12 幼児の絵本の読み取りに及ぼす読みの情緒性の効果①【実験5】
   2.13 読み聞かせにおける読みの情緒性の設定②【予備実験6】
   2.14 幼児の絵本の読み取りに及ぼす読みの情緒性の効果②【実験6】
   2.15 保育専攻学生の絵本のイメージに及ぼす読み手の声の大きさの効果①【実験7】
   2.16 保育専攻学生の絵本のイメージに及ぼす読み手の声の大きさの効果②【実験8】
   2.17 保育専攻学生の絵本のイメージに及ぼす読みの速度の効果①【実験9】
   2.18 保育専攻学生の絵本のイメージに及ぼす読みの速度の効果②【実験10】
   2.19 保育専攻学生の絵本のイメージに及ぼす読みの情緒性の効果①【実験11】
   2.20 保育専攻学生の絵本のイメージに及ぼす読みの情緒性の効果②【実験12】
  第3節 授業への提言
  第4節 総合的考察
 第6章 読み聞かせに関する知識および態度の検討
  第1節 本章の目的
  第2節 読み聞かせに関する知識および態度の検討
   2.1 保育者における読み聞かせ絵本の選択基準および読み聞かせ技能の重要性の認識【調査6】
   2.2 保育者における読み聞かせに関する好意度【調査7】
   2.3 保育専攻学生における読み聞かせ絵本の選択基準の認識【調査8】
   2.4 保育専攻学生における読み聞かせ技能の重要性の認識【調査9】
   2.5 保育専攻学生における読み聞かせに関する好意度【調査10】
  第3節 授業への提言
  第4節 総合的考察
Ⅲ-2 変化の検討
 第7章 読み聞かせ技能の形成
  第1節 本章の目的
  第2節 読み聞かせ技能の形成の検討
   2.1 保育専攻学生の讀み聞かせの声の大きさ,読みの速度および読みの情緒性に及ぼす読み聞かせ経験の効果【実験13】
  第3節 授業への提言
  第4節 総合的考察
 第8章 読み聞かせに関する知識および態度の形成
  第1節 本章の目的
  第2節 読み聞かせに関する知識および態度の形成の検討
   2.1 保育専攻学生の絵本の選択基準の認識に及ぼす読み聞かせ経験の効果①【調査11-1】
   2.2 保育専攻学生の絵本の選択基準の認識に及ぼす読み聞かせ経験の効果②【調査11-2】
   2.3 保育専攻学生における読み聞かせ技能の重要性の認識に及ぼす読み聞かせ経験の効果①【調査12-1】
   2.4 保育専攻学生における読み聞かせ技能の重要性の認識に及ぼす読み聞かせ経験の効果②【調査12-2】
   2.5 保育専攻学生の読み聞かせに関する好意度に及ぼす読み聞かせ経験の効果【調査13】
   2.6 保育専攻学生の読書のとらえ方に及ぼす読み聞かせ経験の効果【調査14】
  第3節 授業への提言
  第4節 総合的考察
Ⅲ-3 経験内容の検討
 第9章 読み聞かせ経験内容の検討
  第1節 本章の目的
  第2節 読み聞かせ経験内容の検討
   2.1 保育専攻学生の読み聞かせに関する知識と態度に及ぼす「読むこと」の効果①【実験14-1】
   2.2 保育専攻学生の読み聞かせに関する知識に及ぼす「読むこと」の効果②【実験14-2】
   2.3 保育専攻学生の読み聞かせに関する知識と態度に及ぼす「読み聞かせを聞くこと」の効果①【実験15-1】
   2.4 保育専攻学生の読み聞かせに関する知識に及ぼす「読み聞かせを聞くこと」の効果②【実験15-2】
   2.5 保育専攻学生の読み聞かせ技能,知識および態度に及ぼす「読み聞かせに対する評価」の効果①【実験16-1】
   2.6 保育専攻学生の読み聞かせに関する知識に及ぼす「読み聞かせに対する評価」の効果②【実験16-2】
  第3節 授業への提言
  第4節 総合的考察
第Ⅳ部 総括
 第10章 実験の総括
  第1節 本章の目的
  第2節 本研究における実験の方法
   2.1 実験者と調査・実験の対象者
   2.2 調査・実験の期間
   2.3 調査・実験の構成
  第3節 本研究における実験の結果
   3.1 読み聞かせ材料の検討
   3.2 読み聞かせ技能の現状の検討
   3.3 読み聞かせに関する知識および態度の現状の検討
   3.4 読み聞かせ技能の変化の検討
   3.5 読み聞かせに関する知識および態度の変化の検討
   3.6 読み聞かせ経験内容の検討
  第4節 全体的考察
  第5節 保育の教育への示唆
引用文献
付記
謝辞
著者玉瀬友美 著
発行年月日2012年11月30日
頁数368頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1951-6