産業教育史学研究増補 日本工業教育成立史の研究
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まえがき
第一編 幕末期の技術近代化と教育
第一章 工業技術の近代化過程
第一節 工業における伝統技術と近代技術
第二節 工業技術近代化への国際的契機
一 アメリカ
二 オランダ
三 フランス
四 イギリス
第三節 幕藩営工業成立の技術的背景
一 軍事技術近代化の課題
二 幕営工業の成立
三 藩営工業の成立
(一)佐賀藩
(二)薩摩藩
(三)その他の諸藩
第二章 技術教育の組織化過程
第一節 技術研究の組織化
一 蘭書和解
二 試験研究
第二節 技術伝習の組織化
一 技術交流
二 技術伝習
(一)蘭式砲術伝習
(二)海軍技術伝習
(三)造船技術伝習
第三節 技術教育の組織化
一 幕末の技術教育
(一)開成所
(二)軍艦教授所
(三)諸術調所
二 諸藩の技術教育
(一)佐賀藩
(二)薩摩藩
(三)その他の諸藩
第三章 幕末期技術教育の特質
第一節 幕末期技術教育家の群像
一 高島秋帆
二 江川英竜
三 大島高任
四 武田斐三郎
五 佐野常民
六 石河正竜
第二節 技術の近代化と教育の関連―佐賀藩と薩摩藩の比較―
一 比較の事項
二 類似と相異
第三節 幕末期技術教育観の限界
一 技術観の限界
二 教育観の限界
第二編 維新後の工業化政策と教育
第四章 工業化と教育の政策連関
第一節 政治課題としての工業化
一 工業化の政治機構
二 工業化の政策動機
第二節 工業化をめぐる国際関係
一 工部省とイギリス技術の導入
二 万国博参同とドイツの影響
第三節 工業化のための人材養成
一 人材養成機関としての学校
(一)工部省の学校
(二)文部省の学校
(三)陸海軍の学校
二 工業教育行政をめぐる葛藤
第五章 工部大学校の工業教育
第一節 工部大学校の創設経緯
一 山尾庸三の教育構想
二 イギリス人教師の招聘
第二節 ダイアーの教育経営
一 学則を中心にみた教育経営の展開
二 比較教育史的にみた教育経営の特質
(一)イギリスの工業教育
(二)大陸諸国の工業教育
(三)ダイアーの工業教育構想
第三節 工部大学校の教育成果
一 教授陣の教育指導の水準
二 卒業生の実践能力の評価
(一)研究活動
(二)教育活動
(三)実業活動
第六章 工業教育の法制化と構造
第一節 工業教育思想の拡大
一 民業育成の論理
二 職工教育の論理
第二節 工業教育の法制化
一 文部省の工業教育政策
(一)東京大学の工業教育
(二)東京職工学校の創設
二 工業教育法制の成立
(一)帝国大学の法制
(二)実業教育の法制
第三節 近代工業教育の構造
一 工業教育成立の起点
二 工業教育の制度的構造
三 工業教育の思想的特質
結論 日本の工業化と教育―イギリスとの比較―
人名・事項索引
補遺 山尾庸三論―国際日本の開拓
跋