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産業教育史学研究増補 日本工業教育成立史の研究

定価: 15,400 (本体 14,000 円+税)
近代日本の工業化を教育の関連について論述。(1979年初版)

【著者略歴】
三好信浩(みよし のぶひろ)
1932年 大分県に生まれる  
    広島大学大学院教育学研究科博士課程修了,教育学博士
    茨城大学助教授,大阪市立大学助教授,広島大学教授,
    甲南女子大学教授,比治山大学学長を経て
現 在 広島大学名誉教授,比治山大学名誉教授
専 攻 教育史
目次を表示します。
まえがき
第一編 幕末期の技術近代化と教育
 第一章 工業技術の近代化過程
  第一節 工業における伝統技術と近代技術
  第二節 工業技術近代化への国際的契機
   一 アメリカ  
   二 オランダ
   三 フランス
   四 イギリス
  第三節 幕藩営工業成立の技術的背景
   一 軍事技術近代化の課題
   二 幕営工業の成立
   三 藩営工業の成立
   (一)佐賀藩 
   (二)薩摩藩
   (三)その他の諸藩
 第二章 技術教育の組織化過程
  第一節 技術研究の組織化
   一 蘭書和解
   二 試験研究
  第二節 技術伝習の組織化
   一 技術交流
   二 技術伝習
   (一)蘭式砲術伝習
   (二)海軍技術伝習
   (三)造船技術伝習
  第三節 技術教育の組織化
   一 幕末の技術教育   
   (一)開成所
   (二)軍艦教授所
   (三)諸術調所
   二 諸藩の技術教育
   (一)佐賀藩
   (二)薩摩藩
   (三)その他の諸藩
 第三章 幕末期技術教育の特質
  第一節 幕末期技術教育家の群像
   一 高島秋帆
   二 江川英竜
   三 大島高任
   四 武田斐三郎
   五 佐野常民
   六 石河正竜
  第二節 技術の近代化と教育の関連―佐賀藩と薩摩藩の比較―
   一 比較の事項
   二 類似と相異
  第三節 幕末期技術教育観の限界
   一 技術観の限界
   二 教育観の限界
第二編 維新後の工業化政策と教育
 第四章 工業化と教育の政策連関
  第一節 政治課題としての工業化
   一 工業化の政治機構
   二 工業化の政策動機
  第二節 工業化をめぐる国際関係
   一 工部省とイギリス技術の導入
   二 万国博参同とドイツの影響
  第三節 工業化のための人材養成
   一 人材養成機関としての学校
   (一)工部省の学校
   (二)文部省の学校
   (三)陸海軍の学校
   二 工業教育行政をめぐる葛藤
 第五章 工部大学校の工業教育
  第一節 工部大学校の創設経緯
   一 山尾庸三の教育構想
   二 イギリス人教師の招聘
  第二節 ダイアーの教育経営
   一 学則を中心にみた教育経営の展開
   二 比較教育史的にみた教育経営の特質
   (一)イギリスの工業教育
   (二)大陸諸国の工業教育
   (三)ダイアーの工業教育構想
  第三節 工部大学校の教育成果
   一 教授陣の教育指導の水準
   二 卒業生の実践能力の評価
   (一)研究活動
   (二)教育活動
   (三)実業活動
 第六章 工業教育の法制化と構造
  第一節 工業教育思想の拡大
   一 民業育成の論理
   二 職工教育の論理
  第二節 工業教育の法制化
   一 文部省の工業教育政策
   (一)東京大学の工業教育
   (二)東京職工学校の創設
   二 工業教育法制の成立
   (一)帝国大学の法制
   (二)実業教育の法制
  第三節 近代工業教育の構造
   一 工業教育成立の起点
   二 工業教育の制度的構造
   三 工業教育の思想的特質
結論 日本の工業化と教育―イギリスとの比較―
人名・事項索引
補遺 山尾庸三論―国際日本の開拓
著者三好信浩 著
発行年月日2012年07月31日
頁数508頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1937-0
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