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産業教育史学研究日本商業教育発達史の研究

定価: 20,900 (本体 19,000 円+税)
『日本商業教育成立史の研究』の続編。
商業教育の政策や思想の展開を分析し、新資料により、中等・高等の商業教育機関の発達を辿り、戦時体制下の改編状況に及ぶ。

【著者略歴】
三好信浩(みよし のぶひろ)
1932年 大分県に生まれる
     広島大学大学院教育学研究科博士課程修了,教育学博士
     茨城大学助教授,大阪市立大学助教授,広島大学教授,
     甲南女子大学教授,比治山大学学長を経て
現 在 広島大学名誉教授,比治山大学名誉教授
専 攻 教育史
目次を表示します。
まえがき
第一章 商業教育政策の展開
 第一節 商業教育の国際関係
  一 商権の回復
  二 貿易の振興
  三 アジアへの進出
 第二節 日本商人の教育課題
  一 商人の意識改革
  二 外国語の力量形成
  三 商業的知識の革新
  四 商業道徳の向上
 第三節 商業教育の基本問題
  一 西洋の商業教育情報
    西洋情報の出所/アメリカの情報/ベルギーの情報/ドイツの情報/フランスの情報/イギリスの情報
  二 商業学と経済学の関係
  三 学理と実地の関係
 第四節 文部省の教育施策
  一 官と民の主導関係
  二 商業教育の法制
  三 商業の教育機関
  四 自学自習の支援体制
    夜学講習/通信教育
第二章 商業教育の思想と実践
 第一節 商業教育思想の系譜
  一 福沢諭吉の民間経済論
  二 森有礼の商業学校論
  三 渋沢栄一の商業道徳論
  四 福田徳三の商科大学論
 第二節 関係者の商業教育意見
  一 商業教育当事者の会議
    商業学校長会議/実業学校長会議/実業専門学校長会議
  二 商業大学をめぐる意見
  三 商業教育論の単行書
 第三節 代表的商業教育家
  一 矢野二郎
  二 美沢進
  三 斎藤軍八郎
  四 加藤彰廉
  五 水島鉄也
  六 小田堅立
  七 市邨芳樹
  八 嘉悦孝子
  九 佐野善作
  十 ブロックホイス
第三章 高等商業教育の発達
 第一節 全般的動向
  一 商業教育機関の特色
  二 帝国大学と商科大学の固執―申酉事件
  三 私立大学の参入形態
    私立大学の学部・学科/私立大学の専門部/私立大学の専門学校
  四 商業学校の連絡問題
 第二節 代表的高等商業教育機関
  一 東京商科大学
  二 神戸商業大学
  三 大阪商科大学
  四 東京帝国大学経済学部商業学科
  五 早稲田大学商学部
  六 明治大学商学部
  七 日本大学商経学部
  八 山口高等商業学校
  九 長崎高等商業学校
  十 小樽高等商業学校
  十一 私立高千穂高等商業学校
  十二 大蔵高等商業学校
  十三 名古屋高等商業学校
  十四 福島高等商業学校
  十五 大分高等商業学校
 第三節 特色ある事例校
  一 公立専門学校の設立事例
    横浜市立横浜商業専門学校/兵庫県立神戸高等商業学校
  二 夜間専門学校の設立事例
    早稲田大学附属早稲田専門学校/巣鴨高等商業学校
  三 キリスト教系私学の参入事例
    明治学院/関西学院
  四 女子商業専門学校の創立事例
    日本女子高等商業学校/女子経済専門学校
  五 私学経営の成功例と難渋例
    松山高等商業学校/昭和高等商業学校
第四章 中等商業教育の発達
 第一節 全般的動向
  一 商業学校数の伸長
  二 商業学校の種別
  三 商業学校の経営形態
  四 実業補習校からの昇格
  五 商業学校と中学校の格差
 第二節 代表的中等商業教育機関
  一 北海道庁立函館商業学校
  二 仙台商業学校
  三 東京商業学校
  四 横浜市立横浜商業学校
  五 新潟県立新潟商業学校
  六 私立名古屋商業学校
  七 三重県立四日市商業学校
  八 滋賀県立八幡商業学校
  九 京都市立第一商業学校
  十 兵庫県立第一神戸商業学校
  十一 広島県立尾道商業学校
  十二 市立下関商業学校
  十三 長崎市立商業学校
  十四 熊本県立商業学校
  十五 鹿児島商業学校
 第三節 特色ある事例校
  一 私立大学による経営事例
    早稲田実業学校/慶応義塾商工学校および慶應義塾商業学校
  二 女子商業学校の設立事例
    名古屋女子商業学校および名古屋第二女子商業学校/神戸市立女子商業学校
  三 男女共学校創設事例
    岡山女子商業学校/倉敷市立商業学校
  四 キリスト教系商業学校の事例
    上林女子商業学校/西南学院商業学校
  五 経営破綻の事例校
    北海商業学校/広島県旭山商業学校
第五章 第二次大戦末期の改編
 第一節 商業教育の改編政策
  一 工商教育併進論の展開
  二 統制経済への移行と商業教育縮小政策
  三 国策への協力と服従
 第二節 高等商業教育の改編
  一 改編に関する法令
  二 大学教育の改編
  三 専門教育の改編
 第三節 中等商業教育の改編
  一 改編に関する法令
  二 敗戦時までの改編実態
  三 改編の態様事例
 第四節 女子商業教育機関の簇生
  一 男子商業学校からの転換
  二 旧職業学校等からの転換
  三 その他の転換事例
付表―敗戦時における商業教育機関一覧

人名・事項索引
著者三好信浩 著
発行年月日2012年05月31日
頁数742頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1931-8
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