第2言語による作文産出の認知心理学的研究
学習者主体の言語教育のために
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まえがき
第1部 第2言語の作文産出における第1言語の認知的関与
第1章 第2言語習得における第1言語の関与
1-1 はじめに
1-1-1 問題の所在
1-1-2 基本用語の定義
1-2 第2言語習得研究における本書の研究の位置づけ
1-3 第2言語習得における第1言語の役割の捉え方
1-3-1 言語転移
1-3-2 共有基底言語能力モデル(言語相互依存仮説)
1-4 第2言語の作文研究の概観
1-4-1 産出作文研究から産出過程研究へ
1-4-2 第1言語の関与に関する先行研究
1-4-3 先行研究の問題点
第2章 第2言語の作文産出過程における第1言語の関与
2-1 研究の背景
2-1-1 作文産出過程のモデル
2-1-2 日本語学習者対象の先行研究
2-1-3 発話思考法
2-2 研究目的
2-3 研究方法
2-4 結果と考察
2-4-1 作文産出過程の行動カテゴリー頻度
2-4-2 作文産出過程プロトコル中の第1言語使用
2-4-3 「リハーサル」における第1言語使用
2-5 まとめ
第3章 第2言語の作文産出に及ぼす第1言語介入の影響(Ⅰ)
3-1 研究目的と研究方法
3-1-1 研究目的
3-1-2 研究方法
3-2 作文の質に及ぼす影響
3-2-1 研究課題
3-2-2 質的分析の方法
3-2-2-1 分析の枠組みと評価基準
3-2-2-2 評定法
3-2-3 結果
3-2-3-1 質の主要構成要素の平均得点
3-2-3-2 日本語能力と作文プロセスの影響
3-2-4 結果の考察
3-3 作文の産出量に及ぼす影響―流暢性と構文の複雑さ
3-3-1 研究課題
3-3-2 分析方法
3-3-2-1 流暢性の認定尺度
3-3-2-2 構文的複雑さの尺度
3-3-3 結果
3-3-3-1 文の流暢性
3-3-3-2 文の構文的複雑性
3-3-4 結果の考察
3-4 作文の誤用に及ぼす影響
3-4-1 誤用判定の問題
3-4-2 研究課題
3-4-3 誤用分析の方法
3-4-3-1 全体的誤用の判定と分析データ
3-4-3-2 全体的誤用の分類
3-4-4 結果
3-4-4-1 全体的誤用から見た誤用率
3-4-4-2 全体的誤用の種類別結果
3-4-5 結果の考察
3-5 学習者の第1言語使用についての意識
3-5-1 研究の背景
3-5-2 研究目的
3-5-3 研究方法
3-5-4 結果と考察
3-5-4-1 作文の自己評価の比較
3-5-4-2 作文の書きやすさについての意識
3-5-4-3 第1言語使用についての意識
3-5-4-4 第1言語と第2言語の作文時の留意点の違い
3-5-5 まとめ
3-6 第1言語の「逆U字型効果」
第4章 第2言語の作文産出に及ぼす第1言語介入の影響(Ⅱ)
4-1 文章構成に及ぼす第1言語使用の影響
4-1-1 文章構成の定義
4-1-2 先行研究
4-1-3 研究目的
4-1-4 研究方法
4-1-5 結果と考察
4-1-5-1 文章構成パターン
4-1-5-2 作文の質の得点平均間の相関
4-1-6 まとめと今後の課題
4-2 作文のトピックの認知負担の観点から
4-2-1 問題の背景
4-2-2 先行研究
4-2-3 研究目的
4-2-4 研究方法
4-2-5 結果と考察
4-2-5-1 直接作文にトピックの抽象度が及ぼす影響
4-2-5-2 翻訳作文にトピックの抽象度が及ぼす影響
4-2-6 まとめ
4-3 第1言語の作文力との関連
4-3-1 問題の所在と研究目的
4-3-2 先行研究
4-3-3 研究方法
4-3-4 結果と考察
4-3-4-1 第1言語の作文力と第2言語の作文力の相関
4-3-4-2 作文の質の主要佼成要素毎の比較
4-3-5 まとめと今後の課題
第2部 産出作文の逸脱への認識
第5章 逸脱への学習者の気づき
5-1 学習者の自己訂正から見るモニター能力
5-1-1 はじめに
5-1-1-1 問題の所在と研究意義
5-1-1-2 先行研究
5-1-2 研究目的
5-1-3 研究方法
5-1-4 結果と考察
5-1-4-1 自己訂正の量的分析
5-1-4-2 自己訂正の質的分析
5-1-5 まとめと今後の課題
5-2 作文推敲課程から見る自己訂正、教師訂正の効果
5-2-1 はじめに
5-2-1-1 研究の意義
5-2-1-2 研究目的
5-2-2 先行研究
5-2-2-1 教師の添削の効果
5-2-2-2 自己訂正の効果
5-2-2-3 気づき
5-2-3 研究方法
5-2-4 結果と考察
5-2-4-1 対象作文のプロフィール
5-2-4-2 自己訂正過程における学習者の気づき
5-2-4-3 教師の誤用訂正に対する学習者の気づきと対応
5-2-4-4 教師の非修正箇所に対する学習者の気づきと対応
5-2-5 まとめと今後の課題
5-3 学習者の作文の誤用への気づきと修正
5-3-1 はじめに
5-3-2 先行研究
5-3-2-1 言語習得における気づき
5-3-2-2 気づきとフィードバック
5-3-3 研究目的
5-3-4 研究方法
5-3-5 結果と考察
5-3-5-1 自己訂正およびピア修正の気づきと修正
5-3-5-2 教師の非明示的フィードバックに対する気づきと修正
5-3-6 作文教育への提案
5-3-7 まとめと今後の課題
第6章 産出作文に対する教師のフィードバック
6-1 教師のフィードバックに対する学習者の認識と対応
6-1-1 問題の所在と先行研究
6-1-2 研究目的
6-1-3 研究方法
6-1-4 結果と考察
6-1-4-1 教師のフィードバックに対する学習者の留意
6-1-4-2 教師のフィードバックに対する学習者の対処
6-1-5 まとめと今後の課題
6-2 教師の記述的フィードバック過程―修正および非修正
6-2-1 問題の所在
6-2-2 先行研究
6-2-3 研究目的
6-2-4 研究方法
6-2-5 結果と考察
6-2-5-1 教師のフィードバック過程
6-2-5-2 教師のフィードバック結果における修正
6-2-6 まとめと今後の課題
第3部 作文産出に関わる学習者の認知的・情意的要因
第7章 学習者の作文産出に関わる認知的要因
7-1 作文産出に関わる学習者のビリーフ
7-1-1 研究の意義
7-1-2 研究目的
7-1-3 先行研究
7-1-4 研究方法
7-1-5 結果と考察
7-1-5-1 文章産出に関するビリーフ
7-1-5-2 日本語習熟度と作文産出に関するビリーフとの関連
7-1-5-3 日本語学習者の文章産出ビリーフを規定している要因
7-1-6 まとめと今後の課題
7-2 作文産出に関わるビリーフとストラテジー
7-2-1 研究の背景と意義
7-2-2 先行研究
7-2-3 研究目的
7-2-4 研究方法
7-2-5 結果と考察
7-2-5-1 作文産出の因子分析結果
7-2-5-2 因子の解釈と考察
7-2-5-3 因子と日本語の習熟度、作文成績との関連
7-2-6 まとめと今後の課題
第8章 作文産出に関連する学習者の情意的要因
8-1 作文産出に関連する不安要因
8-1-1 研究の背景と意義
8-1-2 先行研究
8-1-2-1 第2言語不安
8-1-2-2 第2言語の作文不安
8-1-3 研究目的
8-1-4 研究方法
8-1-5 結果と考察
8-1-5-1 作文に関わる不安要因の因子分析結果
8-1-5-2 作文に関わる不安要因と成績との関係
8-1-5-3 作文に関わる不安要因と日本語の習熟度との関係
8-1-5-4 作文不安群別による因子との関連
8-1-6 まとめと今後の課題
第9章 第2言語の作文教育への示唆
引用文献
資料
本書の章、節における論文の初出発表