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米国教師教育制度史研究

オーバニ州立師範学校の教師教育の歴史・政策的側面からの考察

定価: 12,100 (本体 11,000 円+税)
米国の初等教員養成に不滅の足跡を残したニュー・ヨーク州立オーバニ師範学校の成立・発展過程を詳細に検討、今日の米国教員養成の特色を歴史・政策的側面から考察。

【著者略歴】
村山英雄(むらやま ひでお)
1929年 鹿児島県に生まれる
広島大学大学院教育学研究科博士課程修了、教育学博士、教育制度論専攻
山陽女子短期大学助教授、鹿児島女子短期大学助教授、山口大学(教育学部)教授を経て甲南女子大学大学院教授、その間ニュー・ヨーク州立大学オスウィーゴー校客員研究員、同州立大学オーバニ校客員教授を歴任
現在 甲南女子大学名誉教授
目次を表示します。
はじめに
 研究の主題と方法
  1.問題の提起
  2.研究の計画と範囲
第1部 アメリカ教育形成期の特徴
 第1章 西部とアメリカ文化
  第1節 アメリカ文化の形成
  第2節 アメリカ文化とニュー・ヨーク州
 第2章 ニュー・ヨーク州の教育
  第1節 初等学校の教員像―片手間教員と住み込み巡回教員―
  第2節 公立小学校の教育―教育の私事性から公事性へ―
  第3節 公立小学校とレート・ビル―受益者負担制度の導入―
  第4節 州都オーバニの教育事情
第2部 教師教育制度の成立と発展
 第3章 ニュー・ヨーク州における教員養成の胎動
  第1節 ランカスター教授法の普及―ニュー・ヨーク州の実況―
  第2節 知事クリントンの教員養成の構想―州教育長スペンサーとの確執―
  第3節 ランカスター教授法の功罪―近代学級編成の夜明け―
  第4節 ロチェスター市民委員会の教員養成所計画―ニュー・ハーモニー共同村の影響―
  第5節 教員講習会の盛行―「教員講習会設置法」の制定―
 第4章 アカデミーと教員養成
  第1節 中等教育機関としてのアカデミー―多様なカリキュラム―
  第2節 教員養成機関としてのアカデミー―初等教員養成課程の設置―
  第3節 州教育長スペンサーのアカデミー調査―ポッターとリトルの報告書―
 第5章 州立師範学校制度の構想―州教育長ヤングの政策―
  第1節 群教育長協議会の開催
  第2節 ハルバード委員会報告書
 第6章 オーバニ州立師範学校の成立
  第1節 「州立師範学校設置法」と執行委員会の動静 
  第2節 ページの校長就任―試行期(1844~1848年)の州立師範学校―
  第3節 ページの教職専門教育
  第4節 ページの師範学校教育の成果
 第7章 オーバニ州立師範学校の確立(Ⅰ)
  第1節 「州立師範学校設置恒久法」の成立と新校舎の建設
  第2節 パーキンズのカリキュラム改定(1849年)
  第3節 インディアン子女の教員養成
 第8章 オーバニ州立師範学校の確立(Ⅱ)
  第1節 師範学校の整備過程(A)―ウルウァースの教科担任制―
  第2節 師範学校の整備過程(B)―カクランの中等教員養成―
  第3節 オスウィーゴー州立師範学校長シェルドンの招聘問題
 第9章 神津専三郎の米国留学
  第1節 オーバニ州立師範学校入学
  第2節 神津専三郎の修学事情
 終章 オーバニ州立師範学校の貢献
  第1節 ページ著『教授の理論と実際』の普及と貢献
  第2節 卒業生による師範教育の普及と貢献
  第3節 ジョホノット著『教授の原理と実際』と日本への影響
  第4節 州当局の対抗文化の宣言と国内外の師範学校の評価
引用文献
索引
英文謝辞
英文要旨
英文目次
著者村山英雄 著
発行年月日2012年02月29日
頁数476頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1913-4