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社会科授業改善の方法論改革研究

資質形成の相違に応じた螺旋PDCAサイクル

定価: 6,600 (本体 6,000 円+税)
社会科の授業改善方法論として、学習成果による授業類型の確定、各々の資質形成に応じた授業PDCA、授業観を相対化・俯瞰する螺旋PDCA段階を示した新著。

【著者略歴】
峯 明秀(みね あきひで)
1963年1月 香川県に生まれる
1986年3月 香川大学教育学部卒業
1986年4月 香川県公立中学校教諭(2004年3月まで)
1993年3月 鳴門教育大学大学院学校教育研究科修了
2004年4月 大阪教育大学教育学部助教授
2007年4月 大阪教育大学教育学部准教授
2010年3月 広島大学大学院教育学研究科修了
博士(教育学)
2012年4月より大阪教育大学教授
目次を表示します。
序章 本研究の目的・意義・方法
 第1節 研究主題
 第2節 本研究の意義と特質
 第3節 本研究の方法
第1章 社会科授業改善の研究方法
 第1節 先行研究における授業改善方法の問題点
  1 授業構成要素の部分的な改善の問題点
  2 一元的な社会科学力観からの外在的批判による改善の問題点
 第2節 社会科授業改善の方法
  1 期待する資質形成の違いから類型化される授業(第一段階)―目標における期待する学習成果,資質形成の分析―
  2 類型化された授業のPDCA(第二段階)―各資質形成における論理整合性に基づく授業改善―
  3 自らのPDCAを俯瞰し,新たな授業改善を図る螺旋PDCA(第三段階)―社会科の理念に照らし授業観を相対化する授業改善―
第2章 知識の量的拡大・効率化を図る授業PDCA―社会事象,社会機能,社会構造についての知識を獲得する社会科―
 第1節 授業構成の論理―単元「EU」―
  1 授業観(目標・内容・方法)
  2 授業の組織・授業の具体
 第2節 評価の観点
    知識の選択・配列・網羅
 第3節 改善の具体―単元「マレーシア」―
  1 授業設計段階における改善
  2 授業実践段階における改善
 第4節 本授業類型におけるPDCA
第3章 学習者の内面の表出を図る授業PDCA―社会における個人のあり方(行動)・生き方(態度)を理解する社会科― 
 第1節 授業構成の論理―単元「消防署の仕事」―
  1 授業観(目標・内容・方法)
  2 授業の組織・授業の具体
 第2節 評価の観点
  1 授業事実の確定・分析
  2 学習者の発言・参加姿勢
  3 発言内容における内面の変化
 第3節 改善の具体
 第4節 本授業類型におけるPDCA
 資料 授業者による内在的な授業改善―単元「ゴミの学習」―
第4章 知識の構造化・推論の組織化を図る授業PDCA―社会の見方・考え方を探求する社会科―
 第1節 授業構成の論理―単元「多文化社会をめざすオーストラリア」―
  1 授業観(目標・内容・方法)
  2 授業の組織・授業の具体
 第2節 評価の観点
  1 知識の構造・問いの構造
  2 推論過程の分析
  3 授業事実の確定・分析
 第3節 改善の具体
 第4節 本授業類型におけるPDCA
第5章 価値的知識の明示化・価値判断の正当化を図る授業PDCA―社会における個人のあり方(行動)・社会のあり方を追求する社会科―
 第1節 授業構成の論理―単元「外国人労働者『問題』を考える」―
  1 授業観(目標・内容・方法)
  2 授業の組織・授業の具体
 第2節 評価の観点
  1 評価的・規範的知識を導く問い  
  2 評価判断の正当化
  3 授業事実の確定・分析
 第3節 改善の具体
 第4節 本授業類型におけるPDCA
第6章 自らの社会科授業観を相対化するPDCA
 第1節 資質形成の統一的な基準からの批判・吟味
 第2節 社会科授業に求められる評価要素からの相対化
 第3節 内在的批判から外在的批判を通した螺旋PDCA
 資料 社会科授業改善の方法論としての螺旋PDCAサイクル
終章 社会科授業改善の方法論としての螺旋PDCAサイクル

主要参考文献一覧
あとがき
著者峯明秀 著
発行年月日2011年11月15日
頁数180頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1881-6