現代アメリカ社会科の展開と構造
社会認識教育論から文化認識教育論へ
定価:
10,450
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序章 研究の目的と方法
第1節 研究主題
第2節 研究の意義と特質
第3節 本研究の方法と構成
第1部 アメリカ社会科の史的展開とその構造
第1章 アメリカ社会科の史的展開
第1節 1960年代以降における社会科教育
第2節 1990年代以降における社会科教育
第2章 アメリカ社会科の構造
第1節 社会科学教育としての社会科
第2節 市民性教育としての社会科
第3節 アメリカ社会科における文化学習の位置と役割
第2部 文化学習の理論と類型化
第3章 文化学習の展開と背景
第1節 文化と文化学習の概念
第2節 新しい文化学習の要請と背景
1.学問的要請
2.教育的要請
(1)学習観の変容
(2)「多文化教育カリキュラム・ガイドライン」
(3)「社会科カリキュラム・スタンダード」
(4)「地理ナショナル・スタンダード」
3.社会的要請
第3節 文化学習の展開
1.1960年代から1980年代
2.1990年代以降
第4章 文化学習の類型
第1節 認識論に基づく文化学習の分類
第2節 文化学習の6類型
第3部 文化学習の展開と構造
第5章 社会認識教育としての文化学習の内容編成原理
第1節 構造主義的認識論に基づく文化学習論
第2節 知識理解型文化学習:『今日の世界(The World Today)』の場合
1.知識理解型文化学習とその事例
2.内容構成―知識を累積的に獲得し、比較理解する内容配列―
3.授業構成―文化の個別的特徴を理解する学習展開―
4.知識理解型文化学習の特質と課題
第3節 知識追究型文化学習:『文化人類学(Cultural Anthropology)』の場合
1.知識追求型文化学習とその事例
2.内容構成―知識の中に一般法則性を探究する学習としての内容配列―
3.授業構成―文化共通のシステムを探求する学習展開―
4.知識追求型文化学習の特質と課題
第4節 知識批判型文化学習:『人類学の探究(Inquiry into Anthropology)』の場合
1.知識批判型文化学習とその事例
2.内容構成―法則的知識を検証する学習としての内容配列―
3.授業構成―人類学批判としての学習展開―
4.知識批判型文化学習の特質と課題
第5節 構造主に基づく文化学習の特質と問題性
第6節 社会認識教育としての文化学習の改革課題
第6章 文化認識教育としての文化学習の内容編成原理
第1節 構築主義的認識論に基づく文化研究学習論
第2節 意味理解型文化研究学習:『比較文化(Comparing Cultures)』の場合
1.意味理解型文化研究学習とその事例
2.内容構成―知識を意味の枠組みとして理解する内容配列―
3.授業構成―枠組みの可変性を理解する学習展開―
4.意味理解型文化研究学習の特質と課題
第3節 意味追求型文化研究学習:『世界への窓(Windows to the World)』の場合
1.意味追求型文化研究学習とその事例
2.内容構成―意味の作られ方を解釈する学習としての内容配列―
3.授業構成―言語の文化構築性を解釈する学習展開―
4.意味追求型文化研究学習の特質と課題
第4節 意味批判型文化研究学習:『文化の構築(Create a Culture)』の場合
1.意味批判型文化研究学習とその事例
2.内容構成―意味を批判的に作り出す学習としての内容配列―
3.授業構成―新たな文化を構築する学習展開―
4.意味批判型文化研究学習の特質と課題
第5節 構築主義に基づく文化研究学習の特質と問題性
第6節 文化認識教育としての文化研究学習の改革課題
第7章 文化学習論からみたアメリカ社会科の構造変化とその論理
第1節 アメリカ社会科の構造変化―社会認識教育から文化認識教育へ―
第2節 構造変化の論理
終章 総括と考察―文化認識教育論からみえるもの―
参考文献
あとがき