現代ドイツ社会系教科課程改革研究
社会科の境界画定
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序章 本研究の意義と方法
第1節 研究の主題
第2節 本研究の特質と意義
第3節 研究の方法と本論文の構成
第1項 研究の方法
第2項 本論文の構成
註
第1章 現代ドイツにおける前期中等社会系教科課程改革の課題と方法
―民主的政治的陶冶のための社会系教科の質的転換―
第1節 前期中等社会系教科の位置と役割―政治的陶冶のための中核的教科―
第1項 前期中等教育の学校制度―複線型普通教育―
第2項 社会系教科の基本目的―政治的陶冶―
第2節 社会系教科課程改革の基本的課題―国家のための教科から社会のための教科への転換―
第1項 従来の社会系教科課程改革の展開―国民育成のための教科の量的拡大と市民育成のための教科への質的変革の試み―
第2項 新たな社会系教科課程改革の課題―民主主義社会の教科の実現―
第3節 社会系教科課程改革の基本的方法―政治的判断形成としての社会系教科の質的転換―
註
第2章 国家適応教育としての無批判的政治的判断教化―権力化―
第1節 社会系教科課程編成の課題―既存の国家を知るための教科―
第2節 国家適応教育の内容編成―バイエルン州の1985年版地理科・歴史科・ゾチアルクンデの場合―
第1項 地理科・歴史科・ゾチアルクンデの基本構想―既存国家理解のための三分化コース―
1 目標設定―既存国家理解の涵養―
2 全体計画―地歴公三コースの個別的進行―
第2項 歴史科の内容編成―自国史理解―
1 全体構成―歴史領域の国家の時間的体系理解―
2 単元構成―各時代像の理解による既存国家への同化―
3 自国史理解としての内容編成
第3項 地理科の内容編成―自国土理解―
1 全体構成―地理領域の国家の空間的体系理解―
2 単元構成―各地域像の理解による既存国家への同化―
3 自国土理解としての内容編成
第4項 ゾチアルクンデの内容編成―自国体制理解―
1 全体構成―公民領域の国家の制度的体系理解―
2 単元構成―各制度像の理解による既存国家への同化―
3 自国体制理解としての内容編成
第5項 内容編成の構造―地歴公分離鼎立型―
第6項 内容編成の特質―国家の客体的側面の理解教育―
第3節 社会系教科課程編成の要件―権力化―
第4節 国家適応教育の特質と問題―同化による自国理解の教育としての無批判的政治的判断教化―
註
第3章 社会認識教育としての間接的な批判的政治的判断形成―社会科学化―
第1節 社会系教科課程編成の課題―既存の社会をわかるための教科―
第2節 社会存在認識教育の内容編成―バイエルン州の1997年版歴史科/ゾチアルクンデ/地理科の場合―
第1項 歴史科/ゾチアルクンデ/地理科の基本構想―既存社会認識のための三分化コース―
1 目標設定―既存社会認識の形成―
2 全体計画―地歴公三コースの一体的進行―
第2項 歴史科の内容編成―通時的社会研究―
1 全体構成―歴史領域の社会による全体社会研究―
2 単元構成―歴史社会の研究と社会問題の歴史的研究による既存社会の対象化―
3 通時的社会研究としての内容編成
第3項 地理科の内容編成―地域経済社会研究―
1 全体構成―地理領域の社会による地域経済社会研究―
2 単元構成―地域経済社会の研究と問題の研究による既存社会の対象化―
3 地域経済社会研究としての内容編成
第4項 ゾチアルクンデの内容編成―政治社会研究―
1 全体構成―公民領域の社会による政治社会研究―
2 単元構成―政治社会の研究と問題の研究による既存社会の対象化―
3 政治社会研究としての内容編成
第5項 内容編成の構造―地歴公並行関連型―
第6項 内容編成の特質―社会の客体的側面の研究教育―
第3節 社会形成認識教育の内容編成―ノルトライン・ヴェストファーレン州の1989年版ゲゼルシャフツレーレの場合―
第1項 ゲゼルシャフツレーレの基本構想―既存社会形成認識のための統合コースと分化コース―
1 目標設定―既存社会形成認識の形成―
2 全体計画―歴公統合コースと地理コースの同時的進行―
第2項 歴史-政治科の内容編成―社会問題史研究―
1 全体構成―公民領域の問題に類似した歴史領域の問題による歴史的社会形成研究―
2 単元構成―問題の発生・展開と解決の取り組みの研究による既存社会形成の対象化―
3 社会問題史研究としての内容編成
第3項 地理科の内容編成―地理的問題研究―
1 全体構成―公民領域の問題に関連した地理領域の問題による地域社会研究―
2 単元構成―地理的な問題の研究による既存社会の対象化―
3 地理的問題研究としての内容編成
第4項 内容編成の構造―地理-歴公統合併置型―
第5項 内容編成の特質―社会の主体的側面の研究教育―
第4節 社会系教科課程編成の要件―社会科学化としての脱権力化―
第5節 社会認識教育の特質・意義と限界―対象化による自他社会研究の教育としての間接的な批判的政治的判断形成―
註
第4章 社会形成教育としての直接的な批判的政治的判断形成―公共圏化―
第1節 社会系教科課程編成の課題―新たに社会をつくるための教科―
第2節 社会争論吟味教育の内容編成―ヘッセン州の1995年版地理科・歴史科・ゾチアルクンデの場合―
第1項 地理科・歴史科・ゾチアルクンデの基本構想―社会的意思形成のための三分化コース―
1 目標設定―三分化コースによる社会的意思形成力の育成―
2 全体計画―地歴公三コースの段階的進行―
第2項 地理科の内容編成―地理的問題研究―
1 全体構成―地理領域の問題による地域社会研究―
2 単元構成―地理的な問題の研究による既存社会の対象化―
3 地理的問題研究としての内容編成
第3項 歴史科の内容編成―歴史的問題研究―
1 全体構成―歴史領域の問題による歴史社会研究―
2 単元構成―歴史的な問題の研究による既存社会の対象化―
3 歴史的問題研究としての内容編成
第4項 ゾチアルクンデの内容編成―社会的問題解決―
1 全体構成―公民領域の問題による社会的意思形成―
2 単元構成―社会的な問題の解決による社会形成の正当化―
3 社会的問題解決としての内容編成
第5項 内容編成の構造―地歴公並行関連型―
第6項 内容編成の特質―社会の主体的側面の研究的遂行教育―
第3節 社会対論形成教育の内容編成―ニーダーザクセン州の1995年版歴史的社会的世界科の場合―
第1項 歴史的社会的世界科の基本構想―社会的意思形成のための統合コースと三分化コース―
1 目標設定―統合コースと三分化コースによる社会的意思形成力の育成―
2 全体計画―統合コースと地歴公三コースの一体的進行―
第2項 教科目横断的コースの内容編成―社会的問題解決―
1 全体構成―現代社会の問題による社会的意思形成―
2 単元構成―問題の総合的解明と社会的解決による社会形成の正当化―
3 社会的問題解決としての統合コース
第3項 教科目コースの内容編成―領域別問題研究―
1 地理科の内容編成―地理的問題研究―
(1)全体構成―地理領域の問題による地域社会研究―
(2)単元構成―地理的な問題の研究による既存社会の対象化―
(3)地理的問題研究としての地理科
2 歴史科の内容編成―歴史的問題研究―
(1)全体構成―歴史領域の問題による歴史社会研究―
(2)単元構成―歴史的な問題の研究による既存社会の対象化―
(3)歴史的問題研究としての歴史科
3 ゾチアルクンデの内容編成―社会的問題研究―
(1)全体構成―公民領域の問題による現代社会研究―
(2)単元構成―社会的な問題の研究による既存社会の対象化―
(3)社会的問題研究としてのゾチアルクンデ
4 地理的問題研究・歴史的問題研究・社会的問題研究としての三分化コース
第4項 内容編成の構造―地歴公分化-統合併置型―
第5項 内容編成の特質―社会の主体的側面の研究的討議的遂行教育―
第4節 社会代案形成教育の内容編成―ヘッセン州の1995年版ゲゼルシャフツレーレの場合―
第1項 ゲゼルシャフツレーレの基本構想―社会的意思形成のための統合コース―
1 目標設定―統合コースによる社会的意思形成力の育成―
2 全体計画―五分野からなる統合コースによる進行―
第2項 ゲゼルシャフツレーレの内容編成―社会的問題解決―
1 全体構成―現代社会の問題による社会的意思形成―
(1)五分野制―社会問題領域区分―
(2)三段階制―社会的問題解決の質的更新―
(3)現代社会の問題による社会的意思形成
2 単元構成―問題の社会的構築と社会的解決による社会形成の正当化―
第3項 内容編成の構造―地歴公統合型―
第4項 内容編成の特質―社会の主体的側面の討議的遂行教育―
第5節 社会系教科課程編成の要件―公共圏化としての脱権力化―
第6節 社会形成教育の特質と意義―正当化による自社会遂行の教育としての直接的な批判的政治的判断形成―
註
第5章 現代ドイツ社会系教科課程改革の論理と構造―脱権力化―
第1節 社会系教科課程の諸相―政治的判断形成としての三系統六類型―
第2節 社会系教科課程改革の論理と要件―社会科学化・公共圏化としての脱権力化による社会科形成―
註
終章 社会科の境界画定―批判的政治的判断形成としての本質規定の妥当性―
参考文献
あとがき