博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社|(株)風間書房

現代道徳教育の構想

定価: 2,750 (本体 2,500 円+税)
1部で世界の主要各国の道徳教育の現状と課題、2部では道徳教育の目的を主に歴史的、哲学的視点から考察。3部でこれまでの日本の道徳教育の方法と実践例を紹介。

【著者略歴】
西村正登(Masato Nishimura)
1951年生まれ。1977年3月、広島大学大学院教育学研究科教育学専攻博士課程前期修了。博士(教育学)。1989年4月からPL学園女子短期大学に教育学の講師、助教授として勤務し、その間、京都大学へ研修員として通いながら、「シュプランガーの教員養成論に関する研究」をテーマにして学位論文を作成した。1999年4月、山口大学教育学部教授に就任し、2008年4月からは、山口大学教育学部附属山口小学校の校長も兼務している。
単著に『シュプランガーの教員養成論と教師教育の課題』(風間書房、2008年)などがある。
目次を表示します。
 序章 国際比較による日本の道徳教育の現状
第Ⅰ部 世界各国の道徳教育
 第1章 ドイツの道徳教育と宗教教育
  第1節 「基本法」における道徳教育・宗教教育の位置づけ
  第2節 道徳教育における宗教教授の役割
  第3節 新しい道徳教育の動向
  第4節 社会生活に関する教育
 第2章 フランスの道徳教育
  第1節 道徳教育の歩み
  第2節 道徳的評価判断の問題
  第3節 道徳教育における世俗性の根拠
 第3章 アメリカの道徳教育
  第1節 アメリカ社会の基盤をなす思想的系譜
  第2節 相対主義的価値観の浸透と道徳教育論の展開
  第3節 普遍的道徳的価値を教えるキャラクター・エデュケーション
  第4節 キャラクター・エデュケーションの具体的な内容と方法
 第4章 日本の道徳教育
  第1節 戦後の道徳教育の出発
  第2節 学習指導要領の改訂と道徳教育の展開
  第3節 これからの道徳教育
第Ⅱ部 道徳教育の本質と目的
 第5章 西洋における道徳観の変遷
  第1節 古代ギリシアの道徳観
  第2節 中世の道徳観
  第3節 近代の道徳観
  第4節 シュプランガーの道徳教育論
  第5節 エリクソンの自我発達理論
 第6章 道徳教育の目的
  第1節 道徳と法
  第2節 道徳の語源と意味
  第3節 道徳律と道徳性
  第4節 道徳性の意味
第Ⅲ部 道徳授業の理論と実践
 第7章 モラルジレンマによる道徳授業
  第1節 コールバーグの略歴
  第2節 モラルジレンマ授業の基底となる価値相対主義
  第3節 コールバーグの道徳性発達理論
  第4節 ギリガンのコールバーグ批判
  第5節 モラルジレンマによる授業の方法
 第8章 構造化方式による道徳授業
  第1節 構造化方式の道徳授業の特色
  第2節 構造化の筋道
  第3節 資料の活用と授業の実践例
  第4節 発問の工夫
  第5節 道徳性の評価
 第9章 「価値の明確化」による道徳授業
  第1節 「価値の明確化」の源流
  第2節 「価値の明確化」の原理
  第3節 「価値の明確化」理論の展開
  第4節 授業の実践例
 第10章 エンカウンター方式による道徳授業
  第1節 エンカウンターとは
  第2節 構成的グループ・エンカウンターの思想的・理論的背景
  第3節 構成的グループ・エンカウンターの目的と効果
  第4節 道徳教育と構成的グループエンカウンター
  第5節 構成的グループエンカウンターの手順と要点
  第6節 エクササイズ後のケア
  第7節 授業の実践例
 第11章 ロールプレイングによる道徳授業
  第1節 ロールプレイングとは
  第2節 ロールプレイングのプロセス
  第3節 授業の実践例
 第12章 新しい道徳授業の方法を求めて
  第1節 新しい道徳授業の模索
  第2節 内観法とは
  第3節 内観法の手順
  第4節 内観法により登校拒否を克服した事例
  第5節 授業の実践例
 終章 道徳教育の課題と展望
  第1節 子どもの「荒れ」の背景と原因
  第2節 現代における道徳教育の課題
  第3節 道徳教育の展望
資料編
索引
  
著者西村正登 著
発行年月日2008年10月31日
頁数282頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1706-2