シュプランガーの教員養成論と教師教育の課題
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はじめに―シュプランガーの教員養成論に関する研究状況―
1.日本におけるシュプランガーの教員養成論に関する研究状況
2.ドイツにおけるシュプランガーの教員養成論に関する研究状況
3.レーブレのシュプランガー研究
4.パフラートのシュプランガー研究
5.文献の所在と研究方法
第1部 シュプランガーにおける教員養成論の形成過程―1920年に『教員養成論』が出版されるまで―
第1章 教育学者シュプランガーの思想形成
第1節 「実践的教育学者」としてのシュプランガー
第2節 「理論的教育学者」としてのシュプランガー
第2章 ギムナジウム教員養成に対するシュプランガーの見解
第1節 1917年の教育会議とシュプランガーのギムナジウム教員養成論
第2節 総合大学における教育学研究の状況
第3節 教育学の自律と固有性
第3章 シュプランガーとドイツ教員連盟、プロイセン文部省との関係
第1節 シュプランガーとドイツ教員連盟
第2節 シュプランガーとプロイセン文部省
第4章 国民学校教員養成所改革の覚え書
第1節 シュプランガーの国民学校教員養成への関心の高まり
第2節 国民学校教員養成所改革の覚え書の成立史
第3節 国民学校教員養成所改革の覚え書の内容
第2部 シュプランガーの教員養成論とその展開
第1章 シュプランガーの教員養成論
第1節 陶冶
第2節 陶冶価値
第3節 陶冶可能性
第4節 学問、技術、陶冶
第5節 総合大学、工科大学、教育者養成大学
第6節 教育者養成大学のカリキュラムと教育実習
第7節 総合大学か教育者養成大学か
第2章 シュプランガーの学校改革論
第1節 内面的学校改革
第2節 国民学校改革論
第3節 ギムナジウム改革論
第4節 大学改革論
第3章 シュプランガーとベッカーとの関係分析
第1節 従来のドイツ国民学校教員養成史におけるシュプランガーとベッカーの位置づけ
第2節 シュプランガーとベッカーの教員養成論における見解の相違とベッカーの第一の転向
第3節 ベッカーの第二の転向
第4節 全国学校会議でのかけひき
第5節 ベッカーの第三の転向と科学的教育学研究協会の設立
第6節 シュプランガーとベッカーの関係のその後の展開と教育アカデミーの設立
第4章 教育アカデミーと教員養成所に対するシュプランガーの見解
第1節 教育アカデミーに対するシュプランガーの見解
第2節 教員養成所に対するシュプランガーの見解
第5章 戦後におけるシュプランガーの教員養成論の展開
第1節 戦後におけるシュプランガーの教員養成に対する取り組みの姿勢
第2節 ベルリン全国スポーツ競技場への総合大学建設に対するシュプランガーの見解
第3節 チュービンゲンの「高度な国民学校教職勤務のための大学での勉学に関して」に対するシュプランガーの見解
第4節 教員養成を再び教員養成所で行うことに対するシュプランガーの見解
第5節 バーデン・ヴェルテンベルク州の教員養成に対するシュプランガーの見解
第6節 シュナイダーとブレツィンカの教員養成論に対するシュプランガーの見解
第7節 教員養成の宗派性と共同性に対するシュプランガーの見解
第8節 バーデン・ヴェルテンベルク州の教育大学の開学に対するシュプランガーの見解
第3部 近代ドイツ教員養成史におけるシュプランガーの教員養成論の精神的位相
第1章 中等学校教員養成史におけるシュプランガーの教員養成論の意義と限界
第1節 近代ドイツにおける中等学校教員養成の変遷
第2節 中等学校教員養成に対するシュプランガーの立場
第3節 「人間性への教育」と「自由への教育」
第2章 国民学校教員養成史におけるシュプランガーの教員養成論の意義と限界
第1節 近代ドイツにおける国民学校教員養成の変遷
第2節 国民学校教員養成に対するシュプランガーの立場
第3節 シュプランガーの教育者論
第3章 統一学校論・国民学校論との関連から見たシュプランガーの教員養成論の意義と限界
第1節 シュプランガーの統一学校論
第2節 シュプランガーの政治的立場
第3節 シュプランガーの国民学校論と教員養成論の意義と限界
おわりに―シュプランガーの教員養成論の功罪―
1.シュプランガーの教員養成論の功績
2.シュプランガーの教員養成論の問題点
3.わが国における教員養成の課題
<注>
あとがき