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現代社会における「子ども文化」成立の可能性

ノリを媒介とするコミュニケーションを通して

定価: 12,650 (本体 11,500 円+税)
高度情報・消費社会において「子ども文化」の成立はいかにして可能か? 従来の子ども文化論を問い直しつつ、幼稚園での実践事例をもとにその成立可能性を探る。

【著者略歴】
岩田遵子(いわた じゅんこ)
1962年 宮崎県に生まれ、神奈川県で育つ。
1985年 東京芸術大学音楽学部楽理科卒業
1988年 東京芸術大学音楽学部大学院音楽研究科音楽教育専攻修了
2003年 日本女子大学人間生活楽研究科人間発達学専攻博士課程後期単位取得修了
2004年 日本女子大学人間生活学研究科博士(学術)学位取得
小田原女子短期大学講師、県立新潟女子短期大学助教授を経て
現在 東横学園女子短期大学助教授
目次を表示します。
序文(小川博久)
序章 なぜ「子ども文化」を問うか
第一部 「子ども文化」の歴史的研究
  ―近代の「大人―子ども」関係の成立という視点から―
第1章 「児童文化」成立前史
 第1節 前近代の子守唄―その機能とコミュニケーション構造―
 第2節 子守唄の近代的変貌―共同体のメッセージから童心主義へ―
 第3節 大正期童話・童謡運動は「児童文化」成立と見なされうるか
第2章 学校教育における「子ども文化」再生の可能性
第二部 「保育文化」における「子ども文化」生成の実際
序 「子ども文化」生成はいかにして可能か
第1章 「保育文化」における「子ども文化」の生成
 第1節 保育文化財に潜在するノリ―絵本本文にはどのようなノリが潜在しているか―
 第2節 「保育文化」共有の条件は何か―意味的世界共有の前提としてのノリの共有―
 第3節 「保育文化」における「子ども文化」生成の過程
 第4節 文化財の造形的表現に対する子どもの認知とノリ
第2章 「子ども文化」生成を媒介する教師の役割
 第1節 子どもとの対等な相互関係を志向する教師の「構え」
     ―〈かたり〉と〈ふり〉の「子ども文化」生成を通して―
 第2節 子どもとノリを共有する教師の「構え」―「保育文化」としての歌遊びを通して―
 第3節 教師の子ども理解における文化財解釈論の重要性
第3章 「子ども文化」生成と人間関係の相互媒介性
終章 今後の課題
謝辞
著者岩田遵子 著
発行年月日2007年02月28日
頁数360頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1622-5