現代社会における「子ども文化」成立の可能性
ノリを媒介とするコミュニケーションを通して
定価:
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序文(小川博久)
序章 なぜ「子ども文化」を問うか
第一部 「子ども文化」の歴史的研究
―近代の「大人―子ども」関係の成立という視点から―
第1章 「児童文化」成立前史
第1節 前近代の子守唄―その機能とコミュニケーション構造―
第2節 子守唄の近代的変貌―共同体のメッセージから童心主義へ―
第3節 大正期童話・童謡運動は「児童文化」成立と見なされうるか
第2章 学校教育における「子ども文化」再生の可能性
第二部 「保育文化」における「子ども文化」生成の実際
序 「子ども文化」生成はいかにして可能か
第1章 「保育文化」における「子ども文化」の生成
第1節 保育文化財に潜在するノリ―絵本本文にはどのようなノリが潜在しているか―
第2節 「保育文化」共有の条件は何か―意味的世界共有の前提としてのノリの共有―
第3節 「保育文化」における「子ども文化」生成の過程
第4節 文化財の造形的表現に対する子どもの認知とノリ
第2章 「子ども文化」生成を媒介する教師の役割
第1節 子どもとの対等な相互関係を志向する教師の「構え」
―〈かたり〉と〈ふり〉の「子ども文化」生成を通して―
第2節 子どもとノリを共有する教師の「構え」―「保育文化」としての歌遊びを通して―
第3節 教師の子ども理解における文化財解釈論の重要性
第3章 「子ども文化」生成と人間関係の相互媒介性
終章 今後の課題
謝辞