博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社|(株)風間書房

ドルトン・プランにおける「自由」と「協同」の教育的構造

定価: 7,150 (本体 6,500 円+税)
ドルトン・プランへのJ.デューイの影響を探り、「自由」と「協同」の教育的構造の成立過程とデューイの経験の理論的発展段階との連動性を解明した歴史的理論的研究書。

【著者略歴】
伊藤朋子(いとう ともこ)
1957年 兵庫県加古川市に生まれる。
1980年 神戸大学教育学部卒業。
2005年 奈良女子大学大学院博士後期課程修了。
2005年 博士(文学)<奈良女子大学>
奈良女子大学文学部非常勤講師を経て、
現在、奈良女子大学特任助手。
目次を表示します。
寄稿序文 奈良女子大学教授 杉峰英憲
序文
凡例
序章 研究の主題と方法
 第一節 本研究の主題と方法
 第二節 先行研究の検討
 第三節 本著の構成
第Ⅰ部 ドルトン・プランの起源とドルトン・スクールの歴史における「自由」と「協同」
第一章 ドルトン・プランの起源における「自由」と「協同」
 第一節 エマソンの思想とドルトン・プラン―「契約」の概念―
 第二節 児童心理学とドルトン・プラン
 第三節 モンテッソーリ教育とドルトン・プラン
 第四節 個別システムとドルトン・プラン
 第五節 民主主義教育とドルトン・プラン―J・デューイとの出会い―
 第六節 ドルトン・プランの起源における「自由」と「協同」
第二章 ドルトン・スクールの歴史における「自由」と「協同」
 第一節 パーカースト時代(1919~1942)
 第二節 ダラム時代(1942~1960)
 第三節 進歩主義教育運動とドルトン・スクール存続における「自由」と「協同」
第Ⅱ部 わが国のドルトン・プラン受容における「自由」と「協同」
第三章 奈良女子高等師範附属小学校におけるドルトン・プランの受容
    ―池田小菊と木下竹次における「自由」と「協同」―
 第一節 池田小菊によるドルトン・プラン実施とその背景
 第二節 池田小菊の教育思想―パーカーストとの対比において―
 第三節 奈良女高師附属小学校の受容における「自由」と「協同」
     ―木下竹次「学習法」への池田の批判―
第四章 日本型ドルトン・プラン受容における「自由」と「協同」
 第一節 ドルトン・プランの紹介と普及
 第二節 ドルトン・プランの受容段階
 第三節 ドルトン・プランの実施校と受容の概要
 第四節 わが国におけるドルトン・プラン受容の二つの系列―成城学園系列と奈良女高師系列―
 第五節 日本型ドルトン・プラン受容における「自由」と「協同」―大正期のドルトン・プラン受容の問題点―
第Ⅲ部 ドルトン・プランの成立過程とJ・デューイの思想的展開
第五章 ドルトン・プランの成立過程におけるJ・デューイの影響
 第一節 試行期―ドルトン・スクールとデューイ・スクール―
 第二節 形成期―ハウス・システムの成立―
 第三節 完成期―八年研究への参加による理論的基盤の確立―
第六章 ドルトン・プランにおける「自由」と「協同」の理論とデューイの思想的展開
 第一節 「自由」―自然のリズムとしての「知的道徳的自由」―
 第二節 「協同」―民主主義教育の理論としての「相互作用」―
 第三節 ドルトン・プランにおける「経験」の理論―「自由」と「協同」の融合調和による「真の経験」―
結章 ドルトン・プランにおける「自由」と「協同」の教育的構造
 第一節 ドルトン・プランの歴史的位置
 第二節 ドルトン・プランにおける「自由」と「協同」の教育的構造―教育的経験の質を示す「自由」と「協同」の融合レベル―
参考文献
索引
著者伊藤朋子 著
発行年月日2007年02月28日
頁数226頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1618-8