女性校長の登用とキャリアに関する研究
戦前期から1980年代までの公立小学校を対象として
定価:
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序章 課題と方法
0.1.問題の所在と研究視角
0.2.先行研究の検討
0.2.1.女性教師をめぐる歴史的動向と状況
0.2.2.教員の中の女性管理職―米英との比較
0.2.3.女性管理職研究の動向
0.3.研究方法と時期区分
0.3.1.研究方法
0.3.2.時期区分
第1章 戦前期の女性校長の登用とキャリア
1.1.第1章の課題
1.2.研究方法と研究手続き
1.3.女性校長の誕生
1.3.1.明治・大正・昭和初期の女性校長
1.3.2.女性教師の組織化と女性校長の誕生
1.4.三県の戦前期女性校長第一号
1.4.1.千葉県の戦前期女性校長第一号「秋葉屋寿」
1.4.1.1.秋葉屋寿の教職生活
1.4.1.2.退職後の秋葉屋寿
1.4.2.宮崎県女性校長第一号「鳥原ツル」
1.4.3.宮城県戦前期女性校長第一号「小野寺あいし」
1.4.3.1.上田萬平知事の決断
1.4.3.2.宮城県知事時代の上田萬平の人物像
1.5.まとめ
第2章 戦後第Ⅰ期女性校長第一号の登用とキャリア
2.1.第2章の課題
2.2.研究方法と研究手続き
2.3.女性校長の登用を促した政策要因
2.4.女性校長第一号の登用と役割受容状況
2.4.1.登用の実際
2.4.2.登用年齢と家庭条件
2.4.3.登用条件一学歴と登用前キャリア
2.4.4.校長役割の受容
2.4.4.1.社会的使命感
2.4.4.2.地域住民とのコンフリクトとそれへの対応
2.4.4.3,第一号の在任期間と退職後キャリア
2.5.第Ⅰ期における教育行政機関のリーダーシップ
2.5.1.新潟県にみる女性校長の任用
2.5.2.熊本県に見る女性校長の任用
2.5.3.兵庫県に見る女性校長の任用
2.5.4.千葉県に見る女性校長の任用
2.5.5.山形県に見る女性校長の任用
2.6.第Ⅰ期女性校長の降任・降格・退職勧奨
2.7.千葉県と茨城県の第一号についての聞き取り調査の記録
2.7.1.千葉県戦後第一号関よねの登用
2.7.2.茨城県第一号菊池やいの登用
2.8.まとめ
第3章 第Ⅱ期女性校長の登用とキャリア
3.1.第3章の課題
3.2.研究方法と研究手続き
3.3.第Ⅱ期女性校長登用状況
3.4.類型別キャリア形成
3.4.1.参入型
3.4.1.1.参入型①北海道のケース
3.4.1.2.参入型②鳥取県のケース
3.4.2.途絶え型
3.4.2.1.途絶え型①山梨県のケース
3.4.2.2.途絶え型②千葉県のケース
3.4.3.維持型
3.4.3.1.維持―減少型①栃木県のケース
3.4.3.2.維持―横ばい型①群馬県のケース
3.4.3.3.維持―横ばい型②徳島県のケース
3.4.4.全国婦人校長会の役割
3.5.まとめ
第4章 第Ⅲ期女性校長の登用とキャリア
4.1.第4章の課題
4.2.研究方法と研究手続き
4.3.女性教師の進出
4.3.1.女性上位の教師率
4.3.2.1965-1974(昭和40-49)年代の女性教師の姿
4.4.第Ⅲ期における女性校長登用状況
4.4.1.再参入型
4.4.1.1.再参入型①山梨県のケース
4.4.1.2.再参入型②千葉県のケース
4.4.2.新規参入3県の第一号
4.4.2.1.佐賀県の第一号
4.4.2.2.鹿児島県の第一号
4.4.2.3.長野県の第一号
4.4.2.4.新規参入3県の共通点
4.4.3.長野県で女性校長誕生が遅れた理由
4.4.3.1.低い女性教師率
4.4.3.2.長野県の女性教師の実態
4.4.3.3.女性教師軽視の風潮
4.4.3.4.女性教師を歓迎しない伝統
4.5.管理職試験制度と女性管理職
4.5.1.現在の管理職登用選考試験状況
4.5.2.管理職登用試験制度の開始
4.5.2.1.新潟県の校長試験制度と女性校長の数
4.5.2.2.東京と神奈川の管理職試験
4.5.2.3.東京都の女性校長の出身校
4.5.2.4.徳島県の管理職試験
4.5.2.5.福井県の管理職試験
4.5.2.6.兵庫県の女性教諭幹部研修と管理職試験
4.6.まとめ
第5章 まとめ・結論と課題
5.1.各章のまとめ
5.1.1.第1章のまとめ
5.1.2.第2章のまとめ
5.1.3.第3章のまとめ
5.1.4.第4章のまとめ
5.2.結論―教育行政機関のリーダーシップとキャリアとジェンダー意識の三者の関係
5.2.1.教育行政機関のリーダーシップ
5.2.2.女性校長のキャリア
5.2.3.地域社会のジェンダー意識
5.2.4.登用モデルにおける三者関係
5.3.女性校長量的拡大への課題
5.4.今後の研究課題
資料
あとがき