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高校生の選択制カリキュラムへの適応過程

「総合学科」のエスノグラフィー

定価: 12,100 (本体 11,000 円+税)
高等学校「総合学科」における生徒の科目選択、学習活動、進路選択の過程を事例分析し、カリキュラムの形態と生徒の適応行動との関連性を理論的・実証的に解明。

【著者略歴】
岡部善平(おかべ よしへい)
1968年 愛知県に生まれる
1993年 愛知大学大学院博士課程教育学研究科単位取得退学
日本学術振興会特別研究員、小樽商科大学商学部助教授、准教授を経て、
現在 小樽商科大学商学部教授

専攻 カリキュラム論、教育社会学
目次を表示します。
第I部 高校教育カリキュラムにおける生徒の選択と適応の問題
第1章 問題の設定
第2章 生徒の科目選択に関する先行研究の検討
第3章 方法論および分析枠組
 第1節 本研究の方法と構成
 第2節 分析概念としての「パースペクティブ」
第4章 高等学校「絵合学科」カリキュラムの研究意義と方法
 第1節 「総合学科」カリキュラムの特質と研究意義
 第2節 S高等学校について
 第3節 調査の方法
第II部 実証的検討
第1章 生徒の科目選択過程―1年次のパースペクティブ―
 第1節 入学当初から始まる科目選択の過程
 第2節 ガイダンス科目「産業社会と人間」の機能
 第3節 「系列に基づくパースペクティブ」の構成
第2章 生徒の選択制カリキュラムへの適応行動の諸相
    ―2年次および3年次のパースペクティブ―
 第1節 生徒の「系列へのコミットメント」の諸相
 第2節 科目変更における系列への同調と非同調
 第3節 「系列に基づく進路展望」の再構成
第3章 調査結果の要約
第III部 理論的考察
第1章 生徒の適応行動から見た選択制カリキュラムの特質
 第1節 考察のための視点の整理
 第2節 生徒集団の適応行動の諸特徴
 第3節 「進路展望を賦課するカリキュラム」という特質
第2章 選択制カリキュラムの理論に向けて
 第1節 意味付与過程としての選択制カリキュラムへの適応過程
 第2節 選択制カリキュラムへの行為論的アプローチの提案
第Ⅳ部 結  論
第1章 カリキュラム研究における本研究の成果と展望
 第1節 研究成果の総括
 第2節 カリキュラム研究における本研究の意義と展望
第2章 実践的研究への示唆
引用・参考文献一覧
あとがき

著者岡部善平 著
発行年月日2005年10月31日
頁数304頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1524-2