自閉症の本質を問う
自閉症児への最適な個別支援を求めて
定価:
5,500
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- 目次を表示します。
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序章 本書の目的と各章の概要
第1章 自閉症の基本障害
第1節 自閉症の診断基準
第2節 Kannerの報告に見る自閉症
第3節 Rutterの認知・言語障害説
第4節 N式自閉傾向測定尺度(Nakatsuka Scales of Autisitic Tendencies:NSAT)の構成
参考:NSATの構成過程及びNSATに基づいた自閉症研究(論文・発表年順)
第2章 人間精神学という立場
第1節 自己・他己双対理論
第2節 人間精神の心理学モデル
第3章 自閉症児・者の同一性保持症候について
第1節 はじめに ―ある経験から
第2節 本章の位置づけ
第3節 自己・他己双対理論における自閉症
第4節 同一性保持症候が研究されてこなかった理由について
第5節 診断基準に見る同一性保持症候
第6節 我が国の同一性保持症候研究
第7節 先行研究における問題性
第8節 対人・社会性障害からみた同一性保持症候
第9節 自己・他己双対理論における同一性保持症候
第10節 同一性保持症候と発達
第11節 同一性保持症候と常同行動
第12節 自閉症以外に見られるその他の類似症状
第13節 時間障害
第14節 総合考察(1)―自閉症児の内的世界―
第15節 総合考察(2)―教育的アプローチ―
第16節 おわりに ―響育への糸口としての同一性保持症候
第4章 自閉症児教育の基本的な考え方
第1節 教育プログラムの基本構想
第2節 自閉症児の発達過程と教育との関連
第3節 コミュニケーションの心理的・社会的メカニズム
第4節 心理学モデルによるコミュニケーションの検討
第5節 コミュニケーションにおける無意識の意味
第5章 自閉症児の情動―感情教育のあり方
第1節 情動一感情機能面を重視した従来の教育法
第2節 自閉症児の情動一感情教育プログラム開発の手順
第3節 プログラム実施における配慮事項
第6章 自閉症児の感覚―運動教育のあり方
第1節 感覚一運動面に着目した研究の流れ
第2節 療育の流れの概観
第3節 感覚一運動教育の系譜
第4節 モンテッソーリ教育
第5節 ムーブメント教育
第6節 感覚統合療法
第7節 音楽療法とリトミック
第8節 その他の感覚―運動療法
第9節 自閉症児の感覚―運動教育プログラムの開発
第10節 プログラム実施における配慮事項
第7章 自閉症児の認知―言語教育のあり方
第1節 新しい自閉症理解と認知一言語の教育
第2節 言語発達研究からの示唆
第3節 人間精神の心理学モデルによる認知一言語機能の捉え方
第4節 自閉症児の認知―言語機能を促す教育プログラム
第8章 自閉症児をもつ親のストレス研究
第1節 ストレス研究の必要性
第2節 ストレス研究の概観
第3節 中塚によるストレス尺度の構成とその応用研究
第4節 自己・他己検査の尺度の構成
第9章 自閉症児の母のストレスと夫婦における価値志向性との関連
第1節 問題の所在と研究の目的
第2節 家族の機能や役割とその変化
第3節 母のストレスと父母(夫婦)・家族のかかわりに関する先行研究
第4節 自己・他己双対理論に基づく本調査の立場
第5節 方法
第6節 結果
第7節 分析結果の考察
第8節 総合考察
第10章 自閉症の「心の理論」障害説に関する批判的検討
第1節 感情認知障害説と「心の理論」障害説
第2節「心の理論」の概要
第3節 心の理論による自閉症研究
第4節「心の理論」の問題点と限界
第5節 こころとは何か
第6節 心の理論の指す内容
第7節 心の理論の発達
第8節 自閉症児に出会った意味
終章 自閉症児の福祉と安寧を祈って
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