夫木和歌抄 編纂と享受
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15,400
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14,000
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序論(田渕句美子)
一、『夫木和歌抄』研究史概説
二、共同研究(プロジェクト)の計画と実施
三、研究成果の概説と展望
本論
研究篇
第一章 編纂と特質
『夫木和歌抄』の成立とその性格―為家「毎日一首」を視座として―(石澤一志)
一、はじめに
二、夫木抄の編纂動機とその時期
三、「夫木抄」中の為家歌―「毎日一首」撰入の意味―
四、夫木抄の基本的性格―その編纂意図―
五、為家の詠と京極派和歌―為兼に与えた影響―
六、おわりに
『夫木和歌抄』所載歌合判詞について(渡邉裕美子)
一、『夫木抄』左注の中での歌合判詞の位置
二、歌合判詞の資料的価値と引用態度
三、例外的な判詞引用―『袋草紙』との関係
四、判詞の連続引用と引用指示者
五、『夫木抄』の類題方法―歌題と分類標目の関係
六、歌合・判者による引用の多寡
七、引用判詞の傾向(1)―批判的文脈の判詞
八、引用判詞の傾向(2)―和漢の典拠に触れる判詞
九、引用判詞の傾向(3)―省略される判詞
十、結びに代えて
勝命作『懐中抄』―佚文の整理と考証―(久保木秀夫)
一、勝命作『懐中抄』
二、『懐中抄』の性格
三、佚文残存状況と類題集の一特質
付、『懐中抄』佚文集成
『夫木和歌抄』における名所歌―日記・紀行を中心に―(田渕句美子)
一、はじめに
二、左注の検討
三、平安期私家集の名所歌
四、日記・紀行の和歌(1)―鎌倉期前半―
五、日記・紀行の和歌(2)―鎌倉期後半―
六、おわりに―和歌史的動向の中で―
第二章 学芸と変容
古歌の集積と再編―『扶桑葉林』から『夫木和歌抄』ヘ―(小川剛生)
一、はじめに
二、「異本抜書」跋文の再検討
三、細川幽斎『攀枝抄』跋文の伝える成立説
四、『扶桑葉林』―史上最大の和歌資料集成
五、『夫木抄』と『扶桑葉林』
六、おわりに
異類の歌合と『夫木和歌抄』(齋藤真麻理)
一、「たゞ詞をよめる証歌」
二、『十二類絵巻』の和歌と『夫木抄』
三、『十二類絵巻』の詞書―鹿の論駁―
四、寂蓮の詠歌―狸のみこそ鼓打ちけれ―
五、『四生の歌合』―判の詞と『夫木抄』―
六、獺の歌―『夫木抄』と『万葉集』―
七、御伽草子の誕生―たゞ詞の歌物語―
夫木和歌抄』の享受と連歌(鈴木 元)
一、『夫木抄』享受論への視点
二、『言塵集』の場合
三、『藻塩草』の場合
四、寄合と本歌、証歌
五、『伊路波集拾遺和歌』のことなど
三章 享受と展開
手文庫蔵『百草和歌抄』の成立―『夫木和歌抄』享受の一断面(上)―(三村晃功)
一、はじめに
二、歌題の問題
三、収載歌の問題
四、成立時期や編纂目的の問題など
五、まとめ
手文庫蔵『百木和歌抄』の成立―『夫木和歌抄』享受の一断面(下)―(三村晃功)
一、はじめに
二、歌題の問題
三、収載歌の問題
四、成立時期や編纂目的の問題など
五、まとめ
題和歌集における「蛙」題の展開(鈴木健一)
一、『夫木抄』の「蛙」題
二、『和歌題林愚抄』『明題和歌全集』『類題和歌集』の「蛙」題
三、『夫木抄』所収歌の表現
四、『類題和歌集』の「蛙」結題
五、近世類題和歌集における「蛙」題
所付合語集『武蔵野』について(伊藤善隆)
一、はじめに
二、『武蔵野』について
三、意行子について
四、『武蔵野』の概容―序・凡例―
五、『武蔵野』の概容―引用書目―
六、『武蔵野』の概容―本文―
七、『武蔵野』と先行名所付合との比較
八、『武蔵野』の拠った資料とは
九、『歌枕名寄』と『武蔵野』
十、『武蔵野』「国々名所之寄」
十一、おわりに
世期における『夫木和歌抄』―『抜書』を中心に―(福田安典)
一、西順の自筆本『夫木抄抜書』
二、西順のしたこと
三、版本『夫木抄抜書』
四、『夫木抄抜書』の訂正への試み―契沖と石津亮澄―
付、都賀庭鐘『英草紙』と『夫木抄抜書』
章
題和歌集概観―古典和歌を中心とする―(三村晃功)
一、はじめに
二、中古の類題集
三、中世の類題集
四、近世の類題集
五、おわりに
料篇
夫木和歌抄』伝本書目
凡例
伝本書目
夫木和歌抄』享受史年表(小川剛生)
緒言
凡例
享受史年表
後小松院筆『夫木和歌抄』影印・翻刻(石澤一志)
解題
凡例
影印・翻刻
崇光院筆『拾葉抄』解題・翻刻(小川剛生)
解題
凡例
翻刻
山文庫本『夫木和歌抄』解題・翻刻(齋藤真麻理)
解題
凡例
翻刻
鳥類八百首』解題・翻刻(齋藤真麻理)
解題
凡例
翻刻
とがき(田渕句美)