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家庭科におけるキャリア教育の開発に関する研究

定価: 11,550 (本体 10,500 円+税)

今日的課題である学校キャリア教育の実践に向けて、生活・職業キャリアの両視点から家庭科におけるキャリア教育を検討、指導モデルと授業プログラムを掲示する。

【著者略歴】
河﨑智恵(かわさき ともえ)
1970年 山口県に生まれる
1994年 広島大学教育学部卒業
1996年 広島大学大学院教育学研究科博士課程前期修了
福岡女学院中学校・高等学校教諭、安田女子大学非常勤講師を経て
2002年 広島大学大学院教育学研究科博士課程後期修了(博士(教育学))、
奈良教育大学教育学部助教授
現在に至る

専攻 家庭科教育、キャリア教育(進路指導)
目次を表示します。
序章 研究の目的・意義および方法
 第1節 研究の目的・意義
  1.問題の所在
  2.研究の目的・意義
 第2節 キャリア教育に関する概念の検討
  1.キャリアの語源と概念の変遷
  2.キャリア教育の概念の整理
  3.本論におけるキャリア教育の定義
 第3節 キャリア教育に関する先行研究の検討
  1.学校におけるキャリア教育
  2.企業におけるキャリア教育
 第4節 研究の方法と論文構成
  1.研究の視座
  2.研究の方法
  3.本論の構成
第1章 キャリア教育の観点からみた家庭科教育の歴史的検討
 第1節 小学校家庭科の検討
  1.成立期にみられる生活重視
  2.学習指導要領の変遷にみられる生活キャリア教育
 第2節 中学校家庭科の検討
  1.成立期の「職業科」にみられる矛盾
  2.「職業科及び家庭科」「職業・家庭科」にみられるキャリア教育の
萌芽
  3.「技術・家庭」の男女別学から男女共学へ
 第3節 高等学校家庭科の検討
  1.成立期の選択教科としての家庭科
  2.女子必修「家庭科」の生活キャリア志向
  3.男女共学「家庭科」
  4.職業(専門)教育としての「家庭に関する学科」
 第4節 キャリア教育の観点からみた家庭科教育の課題
第2章 我が国の学校におけるキャリア教育
 第1節 我が国のキャリア教育の現状
  1.職業指導
  2.進路指導
  3.職業(専門)教育
  4.教科目「産業社会と人間」
  5.啓発的体験学習「トライやる・ウイーク」
  6.インターンシップ
  7.総合学科におけるキャリア教育
  8.キャリア・カウンセラーによる指導
  9.要約と問題点
 第2節 キャリア決定プロセスの実態調査
  1.調査の目的
  2.研究方法
  3.結果と考察
  4.総合的考察
第3章 米国の家庭科におけるキャリア教育
 第1節 米国のキャリア教育理論
  1.特性・因子理論による職業指導
  2.キャリア発達理論によるキャリア教育
  3.スクール・トウ・ワークにもとづくキャリア教育
―普通教育と職業教育の連結―
 第2節 米国家庭科におけるキャリア教育の理論と位置づけ
  1.家庭科におけるキャリア教育の展開
  2.家庭科のキャリア教育理論
―「Career Exploration in the Middle School」を中心に―
  3.ナショナルスタンダードにおけるキャリア教育の位置づけ
  4.教科書におけるキャリア教育の位置づけ
 第3節 米国家庭科におけるキャリア教育のカリキュラム・プログラムの
分析
  1.ミネソタ州のカリキュラムにみられるキャリア教育
  2.ミネソタ州キャリア教育プログラム「Career Horizons」の分析
  3.米国の家庭科教科書にみられる意思決定の学習
  4.「Career Horizons」におけるキャリアに焦点を当てた意思決定の
学習
 第4節 米国家庭科におけるキャリア教育の授業実践
  1.ミドルスクールにおけるキャリア教育
  2.ハイスクールにおけるキャリア教育
  3.キャリアセンターにおけるキャリア教育
  4.考察
第4章「家庭科におけるキャリア教育モデル」の構想
 第1節 家庭科におけるキャリア教育の理論
  1.家庭科におけるキャリア教育の理念・目的
  2.家庭科におけるキャリア教育の方法論
 第2節「家庭科におけるキャリア教育モデル」
  1.進路指導におけるキャリア教育モデルの検討
  2.家庭科のキャリア教育において育成する諸能力
  3.「家庭科におけるキャリア教育モデル」の構築
 第3節 「家庭科におけるキャリア教育モデル」の検討
  1.目的
  2.方法
  3.結果
  4.考察
第5章 キャリア教育プログラムの開発―高等学校「生活産業基礎」―
 第1節 「生活産業基礎」におけるキャリア教育の範囲と目標
  1.単元と領域
  2.目標
 第2節「生活産業基礎」におけるキャリア教育の内容開発
  1.単元①「自分を見つめ、他者を理解する」の学習内容
  2.単元②「私の将来」の学習内容
  3.単元③「いろいろな仕事と、仕事への道筋」の学習内容
  4.単元④「興味ある仕事に関する経験」の学習内容
  5.単元⑤「私の大切な価値と仕事」の学習内容
  6.単元⑥「ライフキャリアをデザインしよう」の学習内容
 第3節 キャリア教育の評価―ポートフォリオ評価の活用―
 第4節 家庭科におけるキャリア教育の課題
終章 まとめと課題
 第1節 研究のまとめ
  1.家庭科におけるキャリア教育開発への基礎的課題
  2.米国の家庭科におけるキャリア教育
  3.家庭科におけるキャリア教育の理論とモデルの構想
  4.家庭科におけるキャリア教育プログラムの開発
 第2節 今後の課題
引用・参考文献
あとがき
申し訳ございませんが、只今品切れ中です。
著者河﨑智恵 著
発行年月日2004年02月29日
頁数282頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1419-1