博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社｜(株）風間書房

現代アメリカ歴史教育改革論研究

目次を表示します。

序章　研究の意義と方法
第一節　研究主題
第二節　研究の特質と意義
第三節　研究方法と論文の構成
第一章　歴史教育における開かれた価値観形成
第一節　閉ざされた歴史認識による価値観形成
　　(一)通史教授における歴史認識形成の論理
　　(二)「事実と決断の一元論」による価値注入
第二節　開かれた歴史認識による価値観形成
　　(一)子どもによる歴史研究―「選択・判断」としての歴史の批判的研究―
　　(二)社会的必要からの歴史研究―「価値研究」による社会的価値の反省
第三節　歴史教育における開かれた価値観形成の諸類型
第一部　「価値分析」型歴史教育論
第二章　「思想」分析型―B・レオーネの『イズム:近代の思想と運動』の場合―
第一節　プロジェクトの概要
第二節　歴史教育の原理
第三節　内容構成原理
　　(一)全体計画―息想領域による単元設定―
　　(二)単元展開―思想運動展開の反省的学習―　　　　　　　
　　(三)単元構成の論理―思想の具現化過程―
第四節　学習過程―思想吟味のための議論分析―
第五節　特質と限界
第三章　「政策」分析型―J・C・シャルバーグらの『アメリカ史における対立する見解』の場合―
第一節　プロジェクトの概要
第二節　歴史教育による対抗政治的社会化
第三節　主体的価値観形成のための歴史教育原理
第四節　内容構成原理
　　(一)全体構成―政策領域による単元設定―
　　(二)単元展開―政策論争展開の反省的学習―
　　(三)単元構成の論理―政治的規範の生成過程―
第五節　学習過程―政策吟味のための議論分析―
第六節　特質と限界
第四章　「制度」分析型―『ハーコート社会科』の場合―
第一節　プロジェクトの概要
第二節　歴史教育の原理
第三節　内容編成の原理
　　(一)全体計画―学習対象としての「制度」の設定
　　(二)スコープ―制度化された行動領域による単元設定―
　　(三)シークエンス―行動様式の体系化としての単元配列―
第四節　学習過程―利度の確立過程の反省的学習―
第五節　特質と限界
第五章　「宣伝」分析型―S・ブロデリックの『アメリカ史におけるプロパガンダ』の場合―
第一節　プロジェクトの概要
第二節　歴史教育の原理
第三節　内容構成原理
　　(一)全体計画―社全的論争における宣伝の展開としての単元設定―　
　　(二)単元構成の論理―「宣伝」の侵透過程―
第四節　学習過程―宣伝戦略の批判的吟味―
第五節　特質と限界
第六章　「判例」分析型―R・ラトクリフらの『合州国憲法の重要問題』の場合―
第一節　プロジェクトの概要
第二節　歴史教育の原理
第三節　内容構成の論理
　　(一)全体計画―憲法の価値原則の実現過程としての単元設定―
　　(二)単元展開―価値原則の具体化と正当化過程―
第四節　学習過程の組織化―「価値原則具体化の妥当性」の迫検討―
第五節　内容構成の基本原理
　　(一)価値的知識の構造
　　(二)社会的価値探究の論理の対象化
第六節　プロジェクトの特質
第二部　「価値追究」型歴史教育論
第七章　「選択的」価値追究型―A・L・ロックウッドらの『民主的価値による推論』の場合―
第一節　プロジェクトの概要
第二節　歴史教育の原理
第三節　内容構成原理
　　(一)全体計画―先鋭的価値対立領域による単元設定―
　　(二)単元構成の論理―社会的慣習の形成・変容過程―
第四節　学習過程―慣習行動の吟味と行動の選択・創造―
第五節　特質と限界
第八章　「調停的」価値追究型―D・W・オリバーらの『公的論争問題シリーズ』の場合―
第一節　ハーバード社会科プロジェクトの概要
第二節　歴史教育の原理
　　(一)民主主義社会の理念と教育
　　(二)歴史教育の原理　
第三節　カリキュラム編成原理―民主主義の具現化過程―
第四節　「制度の民主化過程」の反省的学習
　　(一)単元構成の論理―民主的価値の制度化過程―
　　(二)学習過程―論争に対する意思決定過程―
第五節　「民主的体制の解体過程」の反省的学習
　　(一)単元構成の論理―民主的価値の放棄過程―
　　(二)学習過程―社全的圧力に対する意思決定過程―
第六節　特質と限界
終章　民主主義社会における歴史教育
引用・参考文献
あとがき