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創始期の手工教育実践史

定価: 10,780 (本体 9,800 円+税)
本書は、明治の手工教育を「普通教育としての技術教育」の観点から捉え、創始期の小、中学校及び師範学校における教育実践の実態を体系的に論述した好著である。

【著者略歴】
宮崎擴道(みやざき ひろみち)
昭和17年京都市生まれ
広島大学教育学部卒業
公立中学校勤務、広島大学助手、助教授を経て
現在 山口大学教授
この間、山口大学教育学部附属光中学校長を併任
目次を表示します。
第1章 手工教育の前史
 第1節 手工教育導入の経緯
  1)明治政府と技術教育
  2)手工教育と啓蒙
  3)その他の導入要因
 第2節 手工教育の萌芽
  1)工業ノ初歩の導入
  2)工業小学科の構想
 第3節 手工科の成立
  1)手工教育と技術教育
  2)手工科と図画教育
 第4節 考察にかえて
第2章 創始期の手工教育論
 第1節 森有礼と手工教育
  1)手工教育と「勤働ノ習慣」教育
  2)手工教育と「実用」教育
 第2節 手工教育論
  1)上原の手工教育論
  2)日本に影響した手工教育論
 第3節 教授方法
  1)上原の教授方法
  2)教授書にみる教育方法
 第4節 教育現場の実際
  1)小学校教則大綱以前
  2)小学校教則大綱以後
 第5節 考察にかえて
第3章 創始期手工教育の実際
 第1節 手工科と実業教育
  1)実業教育の解釈
  2)手工科導入の経緯
  3)手工科の目的
 第2節 手工教育の概観
  1)手工教育の経緯
  2)手工教育の実際
 第3節 手工科教育方法の実情
  1)能美郡能美小学校及び★城小学校の例
  2)石川郡松任小学校の例
  3)石川郡長坂新小学校の例
 第4節 手工教育の不振
 第5節 考察にかえて
第4章 創始期手工教育の挫折
 第1節 手工科と学校預金
  1)学資および教科運営費と学校預金
  2)学校預金の実施
 第2節 手工科の実施
  1)手工科と実施方法
  2)手工科の実施
  3)手工科の実施結果
 第3節 考察にかえて
第5章 創始期の手工科教員養成
 第1節 手工科以前の教員養成
 第2節 師範学校による教員養成
  1)師範学校教育の実情
  2)大日本教育会の調査報告
  3)師範学校小学校手工科取調書
 第3節 手工講習会
  1)文部省手工講習会
  2)地方における手工講習会
 第4節 手工師範学科案
 第5節 考察にかえて
第6章 中等教育と手工教育
 第1節 工業科と実業科
  1)工業科の設置
  2)実科の設置
 第2節 手工科
  1)手工科設置の前★
  2)手工科新設の背景
  3)手工科の設置
 第3節 手工教育の実際
 第4節 考察にかえて
第7章 手工教育の施設・設備
 第1節 小学校の施設
  1)法令的扱い
  2)教授書類の扱い
  3)小学校の実情
 第2節 師範学校の施設
  1)法令的扱い
  2)教授書類の扱い
  3)師範学校の実情
 第3節 設備の整備
  1)前期
  2)後期
  3)手工具の学校備品化と財政
 第4節 考察にかえて
第8章 手工教育用図書
 第1節 手工科の教授内容
  1)手工科図書と検定制
  2)小学校の教授内容
  3)師範学校の教授内容
 第2節 手工科用図書
  1)小学校生徒用教科書
  2)教師用教授書
  3)師範学校用教科書
  4)手工教育関連図書
 第3節 考察にかえて
第9章 手工教育用手工具
 第1節 かんなの採用
  1)1杖刃かんなの時代
  2)2杖刃かんなの導入
 第2節 のこぎりの採用
  1)片刃のこぎりの時代
  2)両刃のこぎりの導入
 第3節 考察にかえて
本著の基本となる原著論文
著者宮崎擴道 著
発行年月日2003年01月31日
頁数294頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1360-6